駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ラスト・ライブ/PPF細野健司 その2

2011年06月02日 | バンド
ハーモニカ葬
派手なイメージのある細野さんでしたが、通夜、葬儀ともに、しめやかに、静かに行われました。
音楽もアナウンスもなく、読経のマイクもない、無音の儀式でした。
唯一、リビングに置いてあったTVからは、PPFのライブ画像が繰り返し流され、そう、まるで小林さんの葬儀の時と同じような画像が流れていました。
それは当時、痩せてしまっていたけれど、信じられないほどのパワーで歌いまくる小林さんと、まだ元気だった細野さんが(実はかなり進行していたのですが)、阿吽の呼吸でステージを進行させるという、PPF史上最高のステージを録画した素晴らしいライブ。
むろん、式の最中は音量を落とし、無音の画像でした。

そんな中、ハーモニカの音が響き渡り、思わず驚きました。
それは、細野さんの可愛いらしいお孫さんが、遺品となったブルースハープを握りしめ、時折口にして無邪気に吹き鳴らす音でした。
さすがに細野さんの血筋だと、思わず嬉しくなりました。
考えてみれば、葬儀場で流れる悲しげなBGMやアナウンスなど、なくても困るわけじゃないし、無邪気な可愛い女の子のお孫さんが鳴らすBGMの方が、細野さんらしいじゃないかと。


思えば、お茶目な人でしたから。

シャイで照れ屋でしたが、何とも愛されるキャラでしたね。
オジサンなのに、全くの子供になっちゃう。

ハーモニカはもちろんですが、パーカッションも大好きな人でした。
ライブの時はいつも、何かやりたくて、オレのパ-カスをいじりに来ていました。

それが嬉しくて、いつも細野さんがさわり易いように、ウェルカムなセッティングをしていたんですよね。
天性なのでしょうが、本当にリズム感のしっかりした人でしたから、自分の横でコンガやティンバレスなどで16分音符のフレーズで遊んでくれるのですが、それが楽しくてたまりませんでした。

オレは、細野ファッションも大好きです。

自分には真似できませんが、個性溢れるスタイリングは凄く憧れました。

特にスキンヘッドにしてからは、ふっ切れた感じがまた堪らなく良かった。


大好きな笑顔。

酔っ払いみたいですけど、実はしんどい中で、最高のサービスだったんです。
コメント
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