駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

セックス・ドラッグ・ロック&ロール

2008年09月22日 | 駄日記
「セックス・ドラッグ・ロックンロール」
ああ、なんと淫靡で魅惑的なフレーズだろう。
生きている!って感じがしないか?
堕落にあこがれないか?
抑えきれない青年の衝動を表していないか?

最近、「セックス・アンド・ザ・シティ」というTV番組だか映画がブームで、名古屋駅前の大通りなんかに、この広告の「セックス」という文字が目に入ると、一瞬うろたえたりしてしまう。
「この言葉はいかんだろう!」なんて、昭和人間としての常識をあらわにしたりするわけなんだが、オレ達ほどこの「セックス・ドラッグ・ロックンロール」に憧れた人種はいないはずだ。

かつての最も先鋭な英米のロックンロール・アーティストに向けた最低で最高峰の賛美の言葉だ。
不良音楽と言われたロックの先駆者、ビートルズにはあまりにも似合わない言葉である。
ルーツであることに間違いはないのだが、ビートルズのイメージは今では神聖な神々しさに覆われてしまっている。もはや彼らの存在は伝説?なのだろうか。
でも、ローリング・ストーンズにはピッタリなイメージだ。

やはりロックンローラーは不良であることが第一条件だな、なんて思う。
でも、世の中には不良になりきれない中途半端なカッコつけたがり屋もいるんだな。それのほうが大多数だと思う。
だから、オレはそれをもじって「ロッキンローラー」を自称してる。
かっこ悪くてなりきれないけど、気持ちだけは一流のロックン・ローラーって感じだね。
オレは、イメージ先行で作られた言葉に踊らされるロッカーよりも、オッサンのクセにロックが好きでたまんなくて、ロックンロールの現場に夜な夜な現れるようなオッサンロッカーが好きだし憧れる。
オレ自身は、行きたくても音楽の現場になかなか行けないんだけど。。。

それにしても、「セックス」って言ったって、どんだけバンドを頑張ってもモデルみたいな美人に出会う機会なんてないしね。
「ドラッグ」って言ったって、マリファナなんて興味本位でやって捕まってもシャレにならないし、だいたい元から興味ないし。
でもオレはマリファナなんて何の薬害もなくて、合法のタバコとアルコールのほうが現在の最大の悪の中枢ドラッグと思ってるぐらいだし。
昔のミュージシャンは、やたらとなんか薬を持っていたね。
ハルシオンって言ったかな?睡眠薬だとか、鎮痛剤だとか、咳止めシロップ?だったっけ。なんか知らないけど、昔の音楽先輩はやたら隠し持っていて、ラリって演奏していた。
「こんなんでまともに人前で演奏できるか!」って怒りを覚えたことは忘れない。
だけど、このサイケなイメージは、昔も今も忘れないでいこうと思うね。
イメージ自体は好きだ。
まあ、オレの言うロッキンロールってのは、いつもは泥や油にまみれて仕事に打ち込んでいても、ハレの日には念入りにシャワーを浴びて、ヒゲを剃って髪に油をつけ、お気に入りの超カッコイイオープンシャツとかボウリングシャツを着てロッキンロールに興じるのが一番だと思うんだな。
これが、一瞬はかっこ悪く見えても、本質的に一番カッコイイロッキンローラーなのである。
コメント (6)
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