駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

おこっぺちょう

2006年11月16日 | 駄日記
昨日の夜、TVを何となく見ていた。
NHKの「ガッテン」で大腸がんの番組をやっており、風呂上りのオレは甘ったるい缶チューハイをグビグビしながら「へぇ~、ガッテンガッテン!」などと感心していたら突然画面が切り替わり、「ピ~ヒョロヒョロ。津波警報です、津波警報が出ました。」なんてのがいきなり始まった。
「びっくりしたな~も~っ」(三波伸介ふうに)って感じで、わけも分からずに緊張してTVの画面に釘付けになっていると、特別番組はそこから延々と北海道の市町村の総務課や災害対策室長あたりとの電話インタビュー番組となった。

北海道の千島列島でM8.1の地震があったために、太平洋沿岸東部からオホーツク海沿岸にかけて津波警報、それから太平洋沿岸の静岡県にかけての広い地域には津浪注意報が出され、根室市、釧路市など、太平洋岸には21:10だったかに2Mもの津波が来るという。
13年前(ひえ~、そんな昔?)の北海道南西沖地震での奥尻島の津浪被害は、オレの脳裏に強く焼きついている。
こりゃおおごとだ!オレはゴックンとツバを飲み込んだ。
「沿岸部の住民の皆さんは直ちに高台に避難してください。」NHKの落ち着き払った女性アナのコメントが妙にオレを興奮させ、緊張した。

津浪注意報は静岡県まで指定されており、オレの妹の住む浜松市舞阪町も太平洋岸だ。
しかも、妹夫妻の住む家は玄関を出ればそこは港というまさに海の家なので、オレは心配して妹に電話をかけた。
「大丈夫か?」
「うん、遠いし大丈夫だら。まあ、死ぬときゃ死ぬだわね」
危機感ゼロである。

やがて21:10が過ぎ、21:30になったが、TV画面の北海道の港は静まり返っていて津浪らしい大波の情報は全く流れてこなかった。
「う~む」
被害が出ないことはいいことに決まっているが、津波らしき波が、大波小波、全くないというのもヒザカックンな感じだ。
TVでは「何時何分に○○町が、え~、そして何時何分に○○町が避難勧告を出しました。続いて○○町の総務課長の○○さん、現在の状況は?」などと次から次へ市町村のインタビューが続いていた。
22:00近くになっても「津波は予報時刻を過ぎてもやってくる場合があります。近くの方は直ちに高台に避難してください!」と言っている。
北海道の夜は寒いだろう。こんな夜に家族全員で身支度をして家を出るというのは、どんなに辛いことだろう。慌てるだろうし、悲しいだろう。
結果として、津波は40センチくらいの波が最大だったようで被害はなかった。
ヤレヤレ。地元の人たちはくたびれ儲けみたいなものだろうが、何事もなくて良かった良かった。津波予報のシステムも、巧く機能しているということだろうか。

避難勧告を出された市町村名を繰り返し紹介する中で、ちょくちょくと出てくる名前が印象強くオレの心に残った。
「おこっぺちょう」
「おこっぺちょう」
どこだ?どんな字を書くのだ?

寝るときには忘れてしまっていたが、朝起きたときに「おこっぺちょう」という名前が頭の中に残っていた。
朝刊には、被害がなかったせいか記事は全くと言っていいほど載っておらず、アレレ?昨日の騒ぎはいったい何だったんだ?という感じだった。
おこっぺちょうの場所も名前も載っていなかった。
仕方がないのでネットで調べてみると、おこっぺちょうは興部町と書くのだった。
あ~、いいな。いつか行ってみたいなおこっぺちょう。
夏には良さそうなところだろうな~。
コメント
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