駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

誰か気付いてくれた?

2006年11月12日 | ライブレポ
11/10メリーユーでのライブについて、音楽的側面から書きます!
今回のドラムセッティングは、珍しく久々のワンタムセッティングであります。
な~んでか?といえば、メリーユーのお店に入ってドラムを見たらワンタムセッティングしてあったというだけのことなのだ。
ま、それは良くあることであり、機材倉庫にしまってあるロータムをセッティングするだけで簡単なことなんだけど、今回はそれを実行する気力がなかったのだ。
「たまには違うセッティングもいいか~」とか言いながら、結局は手を抜いたのであります。
実際、ワンタムセッティングは現在のドラマーの主流であり、シンプルで無駄のない潔いセッティングであるといえます。一方、オレの好みの多点タムセッティングは、流れる華麗なタムロールが可能であり、音楽的に非常に多彩なバリエーションが可能であるといえます。
オールディーズ或いはオールドミュージックというジャンルは、「昔大ヒットした美しい楽曲」というくくりだけで、時代も国籍も異なる何百万という曲数と何万というバンドや歌手を対象としている。
だから、ドラマーとしてはシンプルなドラムセットでその多彩な曲に対応することも可ではありますが、本当ならフルオーケストラの楽曲もあり、「イントロだけティンパニーが欲しい」とか「ここだけティンバレスを入れたい」というように、パーカッシブだったりクラシカルだったりテクノっぽかったり、いわゆる単なるロックドラムでは「似せる」とか「真似をする」ことには難があるので、かつての「そうる透」氏の100点セットぐらいが欲しいと思ってしまうのだ。
実際の名曲の中には、飛び道具的にここ一発で効果的なパーカッションを使っている場合が多い。
例えばティンパニーに関しては、「君の瞳に恋してる」のイントロからAメロへの導入部分。邦楽ではザ・ピーナッツのヒット曲「恋のフーガ」での「パヤ!」(ドコドコドン)「パヤパヤ!」(ドコドコドンドンドン)のドンドコドンの部分だ。
だがこの曲のこの部分だけのために、あのでかいティンパニーをセットするのは不可能である。
オレは、実は70年代に流行った“エイトタムブラザーズ”というシングルヘッドタムの8点セットをセッテイングした巨大ドラムセットで演奏するのが夢なのだ。

所詮、今回のように太鼓が1個増えたり減ったぐらいでそんなに音楽的に変わるものではないと思いますが、なんちゅうかドラマーとしての「こだわり」ちゅうことでしょうかね~。ただし、タムロールの手順が大きく違うために、下手をすると、いつもの手癖のフィルインもおかしなフレーズになります。その点を考え考え演奏するというのは新鮮で、いい刺激ではあります。

今回、ドラムのセッティングに変化があったことを気付いてくれた人は、まずメリーユーの大将“タクちゃん”とボーカルの“ジュンジ”だ。
タクちゃんはさすがドラマーだけに、オレのいつものセッティングをしっかり見ていてくれているのだ。
タクちゃんとは、「タムが少ないと手順が狂うよね」みたいな会話を交わし、さすがによくわかってる!なんて嬉しくなっちゃったのであります。
ジュンジはドラムが好きなので、オレのセッティングをよく見ているし、昨日は手伝ってくれて、ロータムの位置にトップシンバルがあるのを見て、「何か近すぎない?」なんて気を遣ってくれた。サンキュッ!
多分、この二人以外は誰も気付いてくれていないと思うんだけど。


ま、そんなことは気にもせずケナゲにナニゲに頑張るオレ

オレは、体調が悪くてイケイケガンガンのノリで演奏できなかったし、体力もイマイチでスピード感はなかった。でも、録音したMDを聞くと、いつもよりテンポはゆっくり目ではあるが、落ち着いていて決して悪い演奏ではないと思った。
結構楽しめて、楽しいライブだった。

そういや、帰り際にカメラマン“TOMOねーさん”に、「体調はどうよ?」と聞かれ「演奏したら調子よくなったよ」なんて答えたら「今日の演奏はイマイチだったけどね」とはっきりダメ出しを食らってしまった。
どこがどうイマイチなのかはよくわからなかったけれど、「しょぼ~ん・・・」なオレだった。
うへぇー「キビシ~ッ!」(右手で左耳たぶを持ち、財津一郎風に)
コメント (3)
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