RATT - Round And Round (Official Music Video)
80年代LAメタルブームの象徴ともいうべき華やかで絵になるバンドRATT。派手なファッションやメイクと明るくキャッチーな音楽で一世を風靡。1984年にリリースされたメジャーデビューアルバム『Out of the Cellar(邦題：情欲の炎)』に収録された『Round And Round』は、MTVで盛んにオンエアされ全米でスマッシュ・ヒット(ビルボードシングルチャート最高位12位)。アルバムは全米で300万枚を売上、ビルボードアルバムチャートで最高7位。当時はBON JOVIよりもRATTのほうが格上だった。1985年のRATTのヘッドライナーツアーでは前座にBON JOVIを従えて全米や英国をサーキットした。英国のモンスターズ・オブ・ロックにも出演。次のアルバム『Invasion of Your Privacy』も同じくビルボードアルバムチャート7位まで上昇し絶頂期を迎える。やがて後に、RATTとBON JOVIは立場が逆転していってしまうが、栄枯盛衰の詳細についてここでは触れませぬ。
それから36年の年月を経て、去年の春ころ、アメリカ人なら誰でも知っている大手保険会社GEICO(ガイコ)のCMにこの『Round And Round』が起用され、RATTのメンバーも出演していたとのこと。このCMは4月12日にYouTubeにアップされ、900万回近く再生されたらしい。現在は見れないのかな？ビルボードチャートにも再びランクイン。Rock Digital Song Salesで18位を記録したそうな。
というわけで、RATTは昔よく聴いておりました。Warren DeMartini氏のトリッキーなギターソロには、もちろん憧れたけど、Robbin Crosby氏が作る楽曲が何より好きだった。作曲の主導権がロビンからウォーレンへ次第に移っていくにしたがって、曲がつまらなくなっていき、人気・セールスも落ちていってしまったのが非常に残念であった。わし個人的にRATTを気持ちよく聴けたのは次のセカンド・アルバム『Invasion of Your Privacy』まで。次サード・アルバムの『Dancing Undercover』から心に響くものが少なくなり苦しくなった。『Reach for the Sky』で申し訳ないけどついに興味を失ってしまった。。。
そういえば、伊藤政則氏のネタで、ロビンがラーメンをふた口で完食したというエピソードを思い出した。最初は誰も信じなかったが、後にアーノルド・シュワルツェネッガー氏がカップヌードルのCMに出演したとき、豪快な実食シーンを目の当たりにして、ロビンのカップヌードルふた口完食説が妙に説得力をもって信じられていったのであった。
