jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

心の音楽のふるさと Still of the Night / Whitesnake

2020年12月23日 | 音楽

Whitesnake - Still of the Night - Now in HD From The ROCK Album

今回の心の音楽の原風景はWhitesnakeの"Still of the Night"。
MVを初めて見たとき、鳥肌がたった。
アルバム『Whitesnake (邦題:白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス)』はまだ聴いていないときだった。
曲自体の凄まじさに驚いたし、映っているメンバーの豪華さにも腰を抜かした。

David Coverdale : V
Adrian Vandenberg : G
Vivian Campbell : G
Rudy Sarzo : B
Tommy Aldridge : D
多国籍軍スーパーバンド。
エイドリアンは自身のバンド"VANDENBERG"で素晴らしい作品を連発していたし、
ヴィヴィアンはDIOでの活躍が鮮烈だった。
リズムセクションの二人はオジー・オズボーンのバンドに在籍していた。

これは絶対にCDを手に入れなくてはならない。
入手したあとは毎日のように聴き倒した。
実際、HR/HMの歴史に残る名盤となった。
"Still of the Night"はアルバム最初のシングルカットでビルボードシングルチャートでは79位止まり。ヘヴィ過ぎて万人受けはしないかもしれないけれど、HR/HM好きにはたまらない。妥協が一切なく、ヒット狙いというかまったく媚びてないのがよい。同アルバム収録の"Here I Go Again"はビルボードシングルチャート1位の栄冠。アルバム自体はビルボードアルバムチャート最高位2位。
上記のメンバーによる来日公演も見に行った。会場は横浜文化体育館。素晴らしいライブだった。

"Still of the Night"を実際にレコーディングしたメンバーは、David Coverdaleを除いてMVに映っているミュージシャンとはまったく別の人たちであったことを、後に知る。。
David Coverdale :V
John Sykes : G
Neil Murray : B
Aynsley Dunbar : D
Don Airey : K

そうです。分厚くて、かなり印象的なギターはジョン・サイクス。
この人の音にはしびれましたな。
どうやったらこんな音が出せるのだろう?
レスポールを普通に歪ませるだけでは、こんな音にはならない。
自分のギターの音を作るのに際して、お手本のひとりでした。
似ても似つかぬ音にしかならなかったけれども。。。

この"Still of the Night"2020年バージョンが収録されている『THE ROCK ALBUM』を先日購入したが、忙しくてまだ開封すらしておりませぬ。1987年のバージョンはフェイドアウトで終わる形だったが、こちらは上の動画のとおりでございます。

当時ゲフィン(レコード会社)の仕掛け人ジョン・カロドナー氏の戦略は、優れたヴォーカリストとギタリストを組ませる。この1点に集約されるそうな。まさにDavidとJohnと優れた才能のぶつかり合いがこの名盤を生んだ。しかし、才能があるからこそ譲れないものも大きく二人の共同作業は長続きしなかった。"Still of the Night"という名曲を生んだけれど、これからMVを作って売り出そうという時期にJohnはすでに脱退。そんな葛藤と歴史が見える1曲であります。