ここが変だよミスター高橋!/ターザン山本 新紀元社

ミスター高橋の著書「マッチメイカー―プロレスはエンターティメントだから面白い」に対するターザン山本の反論。
「プロレスは筋書きのあるエンターテインメント」をカミングアウトすることがプロレス隆盛につながるというミスター高橋の主張にモヤモヤしたものをおぼえた人は必読。

まえがきだけでミスター高橋の本性を見破ってしまったターザン山本の慧眼に拍手喝采。
週刊プロレスをビッグな雑誌に育てただけのことはある。
結局、ミスター高橋のレスラーに対する評価や主張は首尾一貫しておらずフラフラ。
一方、ターザン山本の反撃には一切ブレがない。
ふたりのうち、どっちがプロレスを愛しているかと問われればターザンの圧勝である。
新日本プロレス元営業部長の新間寿氏のインタビューもド迫力。

ご丁寧に「マッチメイカー」の誤字や事実誤認をリストアップしてある。
「マッチメイカー」は講談社からタイトルを変えて文庫化されているが、
これらの誤字が訂正されているのだろうか？
今となっては確かめる気も起きない。
目が醒めた！！
わしも鋭い解読力を身につけなくては！