さ、夏休みに入った。生徒児童は長い夏休みでおまけに猛暑が続いて、ついつい水遊びの誘惑に負けて、川や海に出かける。そして毎年何人かの子供たちが水難事故にあい短い人生を閉じてしまっている。
思うに、川や海は危ないからと近づくな!とするのが一番事故が起きにくい手段だと思うが、子供をずーっと監視できない以上、誘惑に負けて川や海に出かけてしまう。
で、川や海の経験値が浅いと怖いもの知らずでついつい無茶なことをして・・・
おれらが小さいときには、川遊びは日常で、子供らだけで川へ行っていたが、言われたわけでもないが小学校低学年は自主的にいかなかった。幼稚園や学校で行ってはいけないという教えがあって、約束もさせられた、約束を破ったら地獄に落ちる!という道徳教育が子供のころからされていたので、怖くて絶対に約束を破らない って子供が多かった。
そして3年生から4年生になる頃近所の上級生と一緒に川遊びに行く…子供の数も多く、子供たちのグループで上から下までの子供たちで遊んでいる。上級生たちが下級生の面倒見るが、家来なのでこき使われるけど、その対価として遊びに入れてくれたり、遊びのルールを教えてくれたり、時には悪いことも…果実を盗んだりはよくやっていた。あそこに柿木がtかザクロとか…山に行けばアケビとか…。木登りや必要なものを代替の品でつくるとか、サバイバル的要素も教えてもらった。さらに、危険なことや危険を察知する方法を教えてくれる。川遊びでは個々の淵は深いから絶対に泳ぐなとか、ここは水の流れが速いので瀬に渡るルートはここだとか…川を渡る際にこの石は動くからこっちの石の上を歩くとか、山にいってもここに崖がある、ここは蛇が多いとか、危険なことを教えてくれていた。そして、自分たちが上級生になると下級生の面倒を見ながら遊ぶ・・・そうなると、近所の子供たちは幼馴染として大人になっても、毎度! といえる仲で近所のコミュニティに役立っていった。
今では、子供も少ないし、この町を出て他所に移り住んでしまうなど、近所のコミュニティもできにくい。もちろん、子供たちの数も減り、またゲームなどが主流で外に出て遊ぶことなくなってくると、外での危険を知り、あるいは危険を察知する能力が身に着かない。
そんな経験値がない子供たちが川や海へいくと・・・ノーガードで危険と向き合ってしまい、時に命を奪われることになっている。危険を察知する能力は子供のころからいろんな経験を踏んでこそ身に着くものなので、今の子にはまずもって皆無になる。それは道路を安全に歩くことや腐ったものを食べない能力とかにもつながるので、本来なら学校などの課外授業を積極的にやるべきなんだが、管理能力のない先生や口うるさい親とかの理解ができないので、それさえもすたれてくる…生きていく上では必要な能力のない人間がますます増えると死ぬ確率が高まるんじゃないか?と危惧する。若い世代が回避できるはずなのに不慮の事故で死ぬ件数が増えていくようで怖い。
今から子育てする親は、いい子いい子可愛い可愛いで子育てせずに、サバイバル経験を教えていかないと、来たる大災害で生きん残れないよ! 水がないときどうやって飲み水を確保するかとか、食器の代わりになるもの、火を点ける方法とか…食料調達方法とか…生きていくうえで役に立つ知恵と技術を身に着けていってほしい。
と、俺は思っている。