独り言（‘06.7.10）

今日はいい天気なのに、梅雨真っ最中のような蒸し暑い日でした。それでも暑さに負けてはいけない、歩かなければならないと、怯み勝ちな気持を無理に奮い立たせて歩きに出ました。そしてある家の前で懐かしい花？を見ました。「ベルガモット」と言います。ピンクの綺麗な花です。一昨年だったか写友のＴさんと神戸布引のハーブ園で見ましたが、名前が懐かしいので覚えていました。
学校を出たての頃、ある化学薬品会社の薬品試験室に勤務しました。実験器具の洗浄は新人の仕事でした。今のように水道からお湯の出るような時代ではありませんので、冬季は手が痺れるほどに痛く冷たくて手の肌はかさかさになるまでに荒れました。そんなとき、ある化粧水？を作って手に塗りつけていました。これにベルガモットという香料の微量をアルコールに溶かして加えると、オレンジのようないい香りがします。この化粧水は手荒れによく効くと社内では女性たちにも大人気でした。この香料がどういう方法でこの花から出来るのかは知りませんが、いい香りだっただけは今でもはっきり覚えております。
こんな思い出に浸りながら、もはや暑さは忘れて無心にカメラ構えていました。(hero)