「ひど~い!」
「ひどすぎます!」
今流行の写真の上にナルシスト系ポエムを書き込んだものの集大成。2100円(税別)なのに写真の発色がメチャクチャ悪い。反射原稿を使用(詩を書き込んだ写真そのものをスキャンした)のではないだろうか? 字も個性より小学生の文集を彷彿させるし、写真に記されているサインなど小学生の落書きレベルだ。そして、ペンネームがすごい。「写真作家たつろう」。自らのことを「写真作家」と呼んでしまっているが、ペンネームとWEBのハンドルネームを勘違いしているのではないだろうか? 本を制作する時に、編集者は、写真原稿の扱い方、ペンネームのつけ方などでアドバイスしなかったのだろうか?
それでも「蓼食う虫も好き好き」とは言ったものだ。路上販売をしている彼にはファンも多いらしく、掲示板には「感動した!」なんて書き込みも目立つ。私の感性の方が経年劣化してしまっただけなのではと不安に駆られ、仕事関係の本好き20代女性に、この本を貸してあげた。
「自己完結型の人って好きじゃないんです」。
本を返してもらう時の彼女の一言で、なんかホッとした。
ところで、どうしてこのようなダボ~ンがエルミタージュ図書館に存在するのか? それをここに書くと著者が寝込んでしまいそうなので、やめておく。
(個人的評価:-)
(おすすめ度:宝くじで5億当たった時に購入してください!)