医療崩壊の現状（動画）

今日は一日お花見を楽しみました。それを記事にしようとしていました。

でも、この動画を見て・・・絶句。
いつも小児医療崩壊のことは、（皆さんもう知っての通り）調べています。毎日毎日、文字で追っています。それでもそれでも、動画で見て・・・密着された小児科の先生が『辞めたい』とおっしゃった時点で、もう目を閉じたかった。やりきれない。やりきれない。
そして私が絶句したこの動画、教えてくれた友人の小児科医は『普通の小児科当直だなというところです。本当にこれが毎日続きます。』と言います。
これが、普通・・・？

一人でも多くの方に見ていただきたい↓↓↓
お母さん達に。

【日テレNEWS24】ＭＡＮＩＡＸ　北海道の小児科医の現状

これは、本当に、北海道に限ったことではありません！！！

先の友人である小児科医のメールは以下のように続きます。

『この先生の当直ですが、本当にまあ普通の基幹病院の小児科当直だなあと思います。若手で6回というのも極普通かあるいは少ない方ではと思います（小児科医が全部で5人で一番若手の先生が6回の当直だとすると、大学から応援の当直医を得ているのではないでしょうか）。

先輩医師が、今日はにぎやかな（忙しい）方だとコメントしていたのは、小児科らしくて笑いました（計算のできる人なら「今日は落ち着いている方です」くらいのコメントをするでしょう）。自分で言うのもなんですが、小児科医はお人よしが多いと思います。その付けが今、全部回ってきています。これは、私を含めた小児科医自身にも問題があると思っています（ただ黙って目の前にいる患者さんの治療に専念してきました。社会活動をしない限り、周りの人は分かってくれないということでしょう。ただし、その時間すらなかったのも本当です）。

当直の時は夕食は出前が普通です（患者さん用の病院食を食べることもあります。これは「検食」といいます。患者さん用なので、ずうっと働いている人間には量が少なめで、検食の場合には、適当にカップめんや、パンなんかも食べたりしてます）。
出前を頼むときは、麺類は頼むなという鉄則があります。うっかり頼んで、さらにやっぱりいつものごとく食べるチャンスを逃して（呼ばれちゃって）、次に戻ってきたら、どんぶりいっぱいに麺が膨らんでいるのを、医者なら必ずどこかで見たことがあると思います。
当直の途中に、廊下の自動販売機でとりあえず糖分の入っている（これが重要です！）ジュースを買って飲むのも普通です。ぜんぜん、ご飯を食べることができず低血糖気味になってしまうし水分も補給したくなるからです。因みに当直中は、シャワーも浴びることもできないのが普通です（浴びている間になにか起こり、数分遅れてしまったことで取り返しのつかない状態になることもありうるからです。ばりばりに救急をやっていたり、NICU（新生児集中治療室）やPICU（小児集中治療室）をやっているならなおさらシャワーを浴びることはできません）。私は、医者になって、当直中にシャワーを浴びたのは、5回も無いと思います（全部足すと2年間以上の月日の当直をこなしていますが）。というわけで、なんとなくお疲れの様子で、髪の毛ぼさぼさ、ちょっと脂ぎっている医者を病院でみかけたら、その先生は当直明けか、緊急事態で夜中に呼ばれた先生かも知れません。』

私はまだ動き始めたばかり。でももう一日たりとも無駄にできない。

何人かの方が『私も何かしたい』っておっしゃってくださっています。
本当に嬉しい。そして本当にそう思ってくださるなら、一緒に動きましょう。
何かできることある？聞いてくださいます。あります。

必ずご連絡先を入れて、メールください。
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