折れた線香に 欠けた茶碗 |
馬が蹴上げた泥水を |
手向けて ( たむけて ) くれたなら・・ |
かなり前に友人二人(女)と見たのが |
ちょうど、この芝居だったんです |
そこで、私が あのラストだけど |
女房子供と一緒に逃げる設定はどう? |
と話したら、二人声をそろえて |
それは女が苦労するに決まってる |
そんなラストは許さない(ハモる) |
お芝居も男と女では受け取り方が違う |
男はいつまでも未練(ロマン?)を持つけど |
女はスッパリと切り、忘れられる |
迫力に圧倒されたのを想いだした |
こまった こまった こまどり姉妹 |
今月の一宮はこの劇団 |
お芝居は【吹雪の親子】 |
江戸、小伝馬町の牢屋が火事になり |
罪人を殺さないように牢を開放して |
三日間の期限を決め解き放ちする |
三日経ってちゃんと帰ってきたものは |
一段階の減刑とする |
昔は刑罰も細かく分かれていたようです |
女房、子供に合いたい一心で |
故郷に帰ってみれば恋しい女房は |
目明しをしている親友と |
二度の所帯を持っていた |
三日の期限も過ぎ、役人が来れば |
家族や親友に迷惑をかけてしまう |
そこで男は自害を図ります |
何も知らない子供がやってきて |
本当の親とは知らず問いかけます |
おじちゃん、今度はいつ帰ってくるの? |
そうさなぁ 来年の新盆あたりかな・・ |
新盆(にいぼん)とは故人の四十九日があけ |
次の年のお盆のこと |
今は大人でもわかる人は少ない |