南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

竜5銭銀貨

2011年07月06日 00時49分42秒 | 投資
ここのとこの日経。先週の米国株もそうだし反発力が強いがちょっとわざとらしい感じもするなと。(そう思っていたら三菱モルガンの
藤戸レポによると外人HFのドレッシング買いだとか?)
いまからCFD買いはどうかなあと思っている。ただ、今週末の雇用統計が良かったらダウも12800とか行くだろう…
そうなれば個別株がさらに含み益増すのでいいが、米国株オシレーターが売りサイン出したら注意だと思っている。


QE3はここまでダウも戻せばまずあり得ない。過剰流動性は終わったとなると、QE2バブルは終焉、これから上はどうやって上げていくのか。
しばらくは加速した勢いの慣性の法則で何とか持てるかもしれないが。
素人が考えても判断できる範疇を超えているが、ダウのチャートを見るかぎりまだこれ以上さらに上げるのかと思われるのだが。住宅バブルの後遺症はまだまだ治癒していないと思うが?ギリシャの問題は何も解決していない。法案が可決されただけ。ただそれだけ。ギリシャ人民が緊縮財政に我慢できるか?またデモ起こすし、ギリシャ人の国民性考えるとデフォルトは遅かれ早かれ不可避だと思う。下記、ニュースから抜粋。


BOAがブラックロックなどと和解。85億ドルの和解金。他の投資家も同様に追随する可能性ありと。(6月29日)
ソロス、ユーロから離脱する国が出てくるとの見方、ユーロには根本的な欠陥があり現在の状態では不可避、経済崩壊の瀬戸際にある。発端はギリシャになり、容易に波及する可能性があるとのこと。(6月26日)
米格付けの引き下げリスク高まる、政治的コンセンサス欠如=S&P(6月21日)
ギリシャ、いずれ債務再編余儀なくされる、独FDP国会議員(6月30日)
ガイトナー米財務長官「債務上限引き上げなければ想像を絶する打撃」(6月30日)
PIMCO・CEO、欧州経済、特にギリシャに関してはデフォルトを通じた問題解決になるだろう(6月23日)
独政府、ギリシャのデフォルトという可能性低い事態にも準備=ドイツ財務相(7月4日)

ギリシャのCDSはワイド化したまま。もう助からないだろうと思う。

ところで、私の原油CFDのショートポジションは今夜全滅した。残業して帰宅すると96ドル易々と超えていた。96ドルでストップ置いていたので自動的に終わっていた。また損した。
相場の神様が原油の空売りなど素人はやめておけと言っているのだろう。もうやめることにした。せっかくのFXドルロングの含み益も消えてしまう。少し休もう。

しかし今年後半の展開は上昇相場なのかどうか良くわからない…ギリシャはまた曖昧にして済ませたけれど、米国の景気後退懸念はどうなるのか。先月末からの転換と上昇力の余韻でもうしばらく持たせるのか。


難しいが、一度電力株も食品会社も復興関連株も全部売っていいのか。それともバイアンドホールドで持ち続けるのか。
若林栄四は来年買い場が来ると言っていたけどそのトリガーイベントはギリシャデフォルトか米国格下げかドル危機か。
素人がいくら考えても限界ある…ゆっくり考えよう。とりあえず時間はまだある。




今夜のコインは小さなコインとした。竜5銭銀貨である。
新貨条例の発布後作られた旭日竜5銭銀貨の後のバージョンである。とても小さく服のボタン程度しかない。
しかしこれでも値がするのである。なくしたら本当に悔やむ。だからホルダーに入れている。
昔の人もきっとなくしたと思う。大切にガマ口に入れていたと思う。

旭日竜5銭が初代とするとこれは3代目。2番目のは旭日大字5銭銀貨というのがありこれも発行期間短く高価である。
初代と2代目は極印(コイン製造時の金型)の質が悪く持たなかったため製造が早く終了してしまった。
この3代目から極印の質が良くなり大量生産が可能になったそうである。
昔の人は現代ではとっくに解決されて我々が思いつかないような苦労を乗り越えた末に物を作っていたのである。

なぜこのように5銭銀貨が小さいかというとこのころの貨幣鋳造に関しては額面と地金の価値を等価関係にするという
明治政府の制定があった。金本位制下(実際には金銀複本位制)だったからだ。
なので2銭銅貨や1銭銅貨が5銭銀貨よりずっと大型になっているのである。銀の方がずっと少量でも高価であるということだ。
しかし結局小さすぎて使いづらく明治38年貨幣法制定時に姿を消す。

だいたい5銭銀貨類はあまり安いのはない。マニアックである。しかし一度気になるとどうしても欲しくなるコインだ。
竜面などルーペで見ないと文様がよくわからない。肉眼で文様を読み取ろうとすると眼精疲労になるかも。

もしかすると市場には5銭銀貨の贋物もあるかもしれない。小さく文様も細かく極印作りもかなり大変だとおもうが、特年ではかなりの値だから。
しかし偽物はそれなりに安く売られるのが常だろう。贋物作りの労力を他に回した方がまともな商売が出来るのではと思うが、贋物作りがアイデンティティーになっているアングラ職人もいるかもしれない。
円銀の贋物や荘印の修正作業などもそうだろうが、1厘銅貨や未発行1銭陶貨の贋物などは必ずそういうアングラ職人の入魂の作だと思う。
自分も気持ち的にはそういうアングラ職人をやってみたい気もするが、案外厳しい修行の道、職人の道かもしれない。
頑固な昔堅気のアングラコイン贋物職人。いたら仕事風景を見てみたいものだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿