南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

50円ニッケル貨・満州国壹角アルミ貨

2011年08月23日 01時11分26秒 | 投資
ネットを楽しんだりこのブログのアップをする際にはyoutubeで音楽を聴きながら楽しんでいる。
youtubeを利用するようになってからCDを買わなくなってしまった。NHKFMでクラシックの曲を聴いたら
タイトルを控えておき、すぐyoutubeで楽しんだりできるので実にこれは楽しめる。金もかからずCD買いにわざわざ行く手間もない。
通信料を結構払っているのでせいぜい利用したい。

で、聞いているのはスクリャービンとかショパン、リスト、パガニーニ、チャイコフスキー、グリーグ、ラフマニノフ、ドビュッシーなど。
またアストル・ピアソラとか坂上二郎「学校の先生」とか藤波辰巳「マッチョドラゴン」(これはさすがに最後までは聴けない)とか。

映画のサントラもよく聴く。「シンドラーのリスト」「ピアノレッスン」…

ちょっと前から良く聴いているのに坂本龍一「Rain」という一曲がある。87年の映画「ラスト・エンペラー」の映画音楽である。
この曲が使われていたのは辛亥革命後幽閉され隠棲する溥儀から去ってゆく第二夫人のシーンでの挿入曲だったと思う。

ベルトルッチ監督の「ラスト・エンペラー」はあの頃大ヒットだった。溥儀演ずるのはジョン・ローン。今もぼちぼち映画に出ているようだ。実物の溥儀より相当男前だった。あの頃人気の頂点だった。CMも出ていた。
溥儀については清朝の銀貨などで取り上げたい。満州国のコインでもいいけど…

今回のコインは満州国壹角アルミ貨と日本の戦後の50円ニッケル貨である。
なぜこの二つを同時に取り上げたか。一目瞭然であろうが、デザインがともにモチーフに分銅を用いているからだ。

満州国壹角アルミ貨はかなりチープで戦時下の粗悪品である。対して戦後の日本の50円ニッケル貨はチープさは否めないものの
戦後のやや安心した雰囲気を醸し出しており、コインとしての質も良化している。しかしこれといって作られた背後に関連性はない。

日本のコインと朝鮮(併合後)のコインなどが類似のデザインを使ったりしているのはあるが、日本に関係しているコインのデザインに分銅をモチーフに使っているのはこの二つしかないと思う。日本貨幣カタログで見てもこの二つだけ。

満州国のほうが先に発行された。戦後なぜまたこの分銅のモチーフが再登場したのか。
まさかとは思うがデザイナーが同じ人だったのではないかと想像が膨らむ。
戦後すぐの造幣局職員は戦中からの職員が多かったと思うが、しかし満州国の貨幣発行は満州中央銀行が行っていた。
普通に考えて同じ人ではないだろう…しかし、もしかしたら満州中央銀行に勤めていた図案家が満州国への果たせぬ戦中の夢を
名残惜しく再度用いたのではないかと想像したりするのである。多くの日本人が政府のプロパガンダを見て満州へ渡っていた…


勝手な想像はともかくも、50円ニッケル貨は戦後幾ばくかを経てすでに戦中の雰囲気は残していない。戦後のコインだ。


さて…

金曜夜に某財務官の発言報道であっさりドル円最高値更新。
それがなければ私のドルロングFXはまだ続行できていたのだが…
このような愚鈍な官僚がいる限りこの国のカントリーリスクは低減されえないだろう。

日曜の夜にテレビである中国人のコメンテーターが日本にとって怖いのは円高ではなく本当は円安だと言っていた。

それもそうだと思う。今は日本に対してすくなくも信用があるから高いのであって、
今後数年後積もり積もった赤字国債のリスクが高まってくると円は信用度が低下するのではないか。国内で国債を保有しているから
云々などマジックのような言述だ。相手がだれであろうと借金は増え続けているのだから。債権国だの経常収支だのに胡坐かいていては危ない。


で、ドルMMFはそのまま。スエズエンバイロメントも当然そのまま。CFD休み中。FX金曜の夜に終了して休み。国内株は少し減らして残しときたいのだけ残している。

まだどうなるかわからないが、ドルも株もゆっくり買い増ししたい。特にスエズエンバイロメントは10ユーロ切らないかと思っている。
その時はきっとソシエテが潰れるときだろう。ソシエテがつぶれてもウォータービジネスは拡大化すると思っている。スエズ一本でなく
アレバ、GEに分散したほうがいいか。またウォータービジネスについても改めて考えて記したい。


債務危機云々などと毎日御苦労なことだが、満州で死んでいった無数の人々のことを考えると、大したことではないのである。
食べ物があり、健康なら人間何とかなるものだ。彼等は一口の食べ物、水さえなかった。彼らのことを自身の方へ引きつけて考えると、
我々は雲泥の差をもって、幸せなのである。