風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

表銀座縦走2012夏 その6

2012年09月05日 21時20分52秒 | ハイキング・登山

南岳の下りで疲れたので、その後はニイガターズの後に付いて歩いていくことに。

 長谷川ピークへの登り。

なかなかにきつい登りで、ニイガターズのガンダーラさんは前日の飲みすぎが祟ってか遅れ気味。
私がグループの3番目に入ってそのまま長谷川ピークへ。



ここのあたりが怖かったところでしょうかね。飛騨泣きより長谷川ピークのほうがすごかった。
「長谷川さ~ん!」って思いながらこなしてました。(笑)

 長谷川ピークでガンダーラさん

鎖をつかんで移動。  

びっくりするほど太い鎖が這わせてあった。足さえ左下の段に置ければ大丈夫。

ナイフリッジではみっともない格好になってでも安全優先。落ちたらヤバいし。



北穂から奥穂の時と同じようにハイステップだったりするところもあったけど、滑ったりするような
岩場ではなかったし、先に行く2人が「ここ少し危ないよ。」とか「こっちに足場あるよ。」とか教えて
くれたので安心して行くことが出来た。

そうして長谷川ピークを終え、A沢のコル(と思い込んでいたがそれはもう少し先だった。)で休憩。
飛騨泣きでは休憩できる場所はないので、ここでパンなどを食べてシャリバテ予防。

現在9時40分なので、ここから2時間かかったとしても12時には着けそうだ。がんばるぞ!


いざ飛騨泣きへ。 

飛騨泣きは槍から北穂へ行く場合は自分自身の滑落の心配は1か所を除いてないのだが、
何しろザレザレなので落石を起こして後続の人に当てる可能性が大ありな場所だ。

今回は私たちがグループなので、後ろの人に落石しないよう慎重に慎重に声を掛け合いながら
登って行った。途中1度上から落石を起こされてしまったが小さな石だったのでセーフ。でも落石で
驚いてバランスを崩して滑落ってのもありえるので気を付けましょう。

MIKOさんは飛騨泣きを下ってきたので落石をできるだけ起こさないように降りるのが大変だった
とのことだったけど、そうでしょう、そうでしょう。たまたま今回は下ってくる人がほとんどいなかった
ので、その点では良かった。

飛騨泣きから振り返って長谷川ピークを見てみると、なかなかすごい景色。



長谷川ピークに立ってるのは、A沢のコルですれ違った大学生だろうか?



飛騨泣きは続く。長谷川ピークのような怖さはないけどとにかく慎重に登る。それに尽きる。

ここだけは別。

自分が写真撮ってる場所もトラバース気味に絶壁を回り込んでくる感じで、落ちたらヤバいな。
(っていうか落ちたら確実に死ぬね。)

そこから1つ目の ↑ のちょっと前傾気味のところを鎖を持って体を引き上げる。
おいお~い!と言いながらみんなで登りました。(笑)

 ここは鎖に鉄の足場あり。

足場が取れたりしなければ大丈夫です。(笑)



だんだんガスが北穂山頂を覆っていくので、着いてもまた真っ白の可能性大だな・・・。
でも涼しくて・・・。(エンドレス)

そうして気が付けばこんな表示が。



これって、北ホまであと200mって書いてあるよね?つっても距離ってあんまりアテにならない。
でもザレ場もクリアして、平坦な道になったので息がつけます。

そしてほどなくキツイ登りにさしかかり、一気に高度をあげていくことに。



途中で見上げると北穂の小屋らしきものが!!うそっ!!



時間的におかしいのだが、どう見ても北穂の小屋だ。このキツイ登りもあと少しと思ってがんばって
登る。しかしこの200m、本当にきつかった!

そうして11時4分、北穂の小屋に到着です。やったー!
山と高原地図のコースタイムは6時間20分なのに、5時間20分で着いてしまった。
(家にある日本百名山地図帳だと5時間50分だから、やっぱり山と高原地図はいくらなんでも長め
に書きすぎなんでは?岩場のところはわざと長めにしているんだろうか?)

みんな拍子抜けしてしまったが、時間に余裕があるのはいいことである。
さすがに疲れたのでここでお昼を食べることに。

まずはCCレモンで乾杯♪ 



まだ涸沢までの下りがあるのでビールは我慢。



お昼は悩んだ末にカレーにした。ほかにはパスタとかどんぶりとかありました。

ですが、眺めはまたもやなく、北穂と私って相性悪いのね。

11時40分まで休憩して、涸沢に下山します。北ホ山頂は何も見えないので記念写真はパス。



下は晴れていてヒュッテがよく見えます。しかしこれが辛いのよね。全然近づかない。
なんせひたすらの下りだし、暑いし、団体さんが鎖場で団子になって動かないしで疲れました。
ニイガターズのみなさんは涸沢小屋のほうでも良かったんでしょうが、私はヒュッテならモンベル会員
で500円割引になるのでヒュッテに泊まりたいから頑張って歩きますよ。



そうして13時50分に無事涸沢ヒュッテに到着です。お疲れ様でした~!
誰も怪我なく降りてこられて本当に良かったです。

で、みんな夕食や朝食に並ぶのが面倒だったり、もともとそんなに食べない人たちらしく、食事なしに
したそうだったので私もそうすることに。というのも2日間、朝夕二食しっかり小屋食は私も量が多かっ
たので。山に来るとかならず到着後ビールとおつまみを食べてしまうので夕食はそんなにいらないん
だよね。朝食もそこまで食べないし、明日は最終日で行動食も余ってるからちょうどいい。

おかげで食事なし、500円引きで素泊まり5,500円で済みました。浮いた分ビールに回しましょう。(笑)



パノラマ売店からはこのとおりきれいに穂高岳が見渡せましたよ。北穂もこのとおり。あれ~?

それにしてもニイガターズのお三方、毎日すごい飲んでるみたいで、特にへーさんはビール大好き
みたい。パノラマ売店でおでんとビールで乾杯してから暗くなって冷え冷えになるまでお話しし、さら
に小屋の談話室で8時までずっと飲んでました。ビール何本空けてたやら・・・?(私がではないよ!)

で、涸沢ヒュッテまで降りてくると消灯時間が9時まで伸びてた。大天井ヒュッテは8時、槍ヶ岳山荘は
8時30分、そして涸沢ヒュッテは9時。小屋の9時消灯ってけっこう遅いですね。一番遅かったのは
常念小屋だったけど。あそこは消灯ないから。

それにしても明日は5時に出発するとか言ってたけど、ニイガターズは本当に起きれるんだろうか?