ついに女性紙にまで！

いやー。いくら歩き遍路が密かな
ブームとはいえ、まさか女性紙、
それもSAVVYがこの季節はずれに
特集を組むとは！

歩かないで車のところが多いけど、
ちゃんと歩きへんろ道の写真なのが
えらい！

大抵の春の遍路特集とかでは、
ぜーんぜん歩かない水車のある畦道
や、四万十川上流の沈下橋とか出て
くるから、それに比べたらよいですぞ。

岩屋寺の奥の院なんておもしろそう
なので、今度は行ってみたいな♪

さよなら四国

　そして，また次の集落に到着。

　大きな橋を渡ったら，川べりや橋の
たもとにある食堂前で休憩している
メンバーとまた再会した。

　お母さんうれしそう。

　私は大日寺を打ったら帰るのでお昼
休憩は取らないで，みんなと別れて先を
進むことにした。

　　　　　　　　　

　ちょこっと行ったところに山道に入り
そうな道しるべを発見。

　地図では遠回りになりそうだけど，
車道にもうんざりしていたので，右手の
へんろ道を選んだ。

　ゆるい坂道を登ると，色とりどりの
お花が咲いた民家の庭の続く，のどかな
道だった。
　　　　　　　
　ぼんやりとマイペースで，てくてく歩く。
建仁寺に寄る気力はなかったけど満足♪

　また車道に下りたら，酒屋さんの前で
みんなと合流した。みんなは車道を来た
ので早かったみたい。

　大日寺まではあと少し。

　　　　　　　　

　というところで，神戸の友人から電話
が入る。

　「もしもし？」

　「みいちゃん？今なにしてるん？」

　「四国におへんろしに来てるんよ。」

　「えーっ！何それ？
　　悩みでもあるん？あははは！」

　友人２人は昼からビールを飲んで
ご機嫌だ。

　だけど，私は現実に引き戻されたのと，
その会話にちょっとムッとする。

　　「もう切るよ。」

　あと，もう少しだというのに，気分が
盛り下がった。

　長い長い車道歩きの末，１４時に大日寺着！

　荷物を下ろして，よろよろと本堂，大師堂
をお参りし，納経してもらって，２泊３日の
行程は終了した。

　他のおへんろさんは，ここ１３番で泊まる
人もいれば，１４番まで打ちに行く人も。

　これまでの道中をねぎらって，みんなに
缶茶をお接待し，お別れする。

　お母さん，鯖大師まで歩けるといいね。

　Ｗさん，通し打ちがんばってね。

　そして，さよなら四国，，，。


　この３日間，楽しかったはずなのに
　大日寺に着いたら，無性に神戸に帰り
たくなった。

　逃げるように帰ったと言ってもいい。

　あの時，どうしてそう思ったのか，
今でも分からない。