老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

あの世に行きたい

2021-02-20 19:23:18 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1745 あの世に行きたい


96歳になる婆さんを訪問した
点いていない石油ストーブの前で寝ていた

デイサービスに行かない日は
自由気儘に「寝」日曜日

「いま、したいことは何ですか」
「何もないけど、あの世に行きたい」
「あの世行の”切符”がないと行けないよ」
「そうだな、切符がないからダメか・・・・」
「96歳まで生きるとは思わなかった。長生きしすぎた」

婆さん、薬の飲み忘れはあるけど、しっかり月1回の受診はしている

 


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