老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

65;蹴らないでくれ

2017-05-03 03:01:23 | 文学からみた介護
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食道癌の手術前後 病床で書いた高見順の詩「小石」 
蹴らないでくれ
眠らせてほしい 
もうここで 
眠らせてくれ


私たちは道端にある小石を
何気なく足蹴りをすることがある
そんな小石にも
生命があることさえ忘れている

石と言えば 
「景石」という言葉がある
景石は庭園美を構成する重要な材料であり
景石は 捨て石とも言われ 
主役的な庭石を引き立てるためには置かれる
捨て石は 無造作に何気なく置いてあるように見せて
実は急所を押さえた場所に据える石のことである

石を更に砕くと砂になる
星砂は 
文字通り星の形をした砂のことで
南海に浮かぶ小さな竹富島に
「星砂の浜」がある
小さいビンに詰まった星砂が
キーホルダーになってお土産として売られている
幸せを運んでくる星砂


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