英国の著名な劇作家と独逸の文豪からいつも見つめられながら食事をし、パソコンでニュースを読み、Youtubeの音楽を聴いている。彼らの名はシェイクスピアとゲーテ。すべての作品を読んだわけではないが、芸術にかかわり、そのことを人生の大黒柱にした2人の顔貌が醸し出すもの、いわば、わたしをなぜか引き付ける魅力を漂わせているのがお気に入りとなっている。
好きなもので満たされた部屋は、整然と散らかっている。バッグや本やジャケットなどであふれ、あたかも隠し部屋みたいなものである。私的にはツタンカーメンルームと呼んでいる。英国人のハワード・カーターがエジプトの王家の谷でツタンカーメンの墓を発見した際、内部の空間にはファラオ時代の椅子などの日用品や愛用品などが収められていたことに由来する。実際にツタンカーメンの墓の内部を訪れたことがあり、この空間に発見当時の写真で見た愛用品やお気に入りの品々が置いてあったことに想いを馳せて感慨に浸った。
好きなものに囲まれているから、断捨離無用、終活を見据えた物の処分もなし。品々を大事に使い、扱い、手入れをし、寿命を全うさせてあげるのである。愛藏無限、まさに愛玩の心地よさの中に浸りきる。それは多数の創り手、作り手、造り手たちへの敬意でもある。不要な物、縁の無い物は側には置かない、というわけである。
人であれ、物であれ、景観であれ、時間であれ、愛するということは大事にする、大切にする、ということに尽きる。さあて、今日もまた、ツタンカーメンルームで心地よい時間を過ごそうか。

シェイクスピアのTシャツ(米国製)とゲーテを描いた絵画を素材にしたアンディ・ウォーホルの作品(ウォーホルの作品を管理する団体の許可を得て、ドイツで製作された複製画)と目を合わせることで1日が始まる。






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