ずっと言ってる人いるけど

　中国の不動産を中心とした巨大企業グループが、資金繰りの悪化によって債務不履行の不安が高まって株価も暴落している。22日に、翌日の利払いは行うと発表し、喫緊の不安は乗り越えそうですが、全体の額は30兆円を超えるとも言われており、根本的な不安の解消には至っていないと言われている。

　構造的には日本のバブル崩壊と似たような状況で、いつ債務不履行になってもおかしくないと半年以上前から言われていたもの。世界的にコロナで経済は停滞傾向が続いているため、確かにどうなってもおかしくないだろう。中国に不利になるような報道は極力避けてきた日本のメディアですら報じ出したのだから、相当にヤバい状況なのは間違いない。

　それでも、私個人はこの企業自体はどうにかなるかもしれませんが、それによって中国経済全体が崩壊するのかと言われれば、ぼんやりした感じで反中共の方が期待するほどにはならないのだろうと思っている。

　中国経済が崩壊するとか、共産党独裁にひびとかは、それこそ20年以上前からずっとそれなりの信憑性がありそうな情報と共に言われ続けてきたのです。しかし、実際にはそうはならずに、むしろ経済的には発展を続けてきたというのが現実だ。

　そもそもが、全体主義なのだから経済の面でも資本主義国の政策を当てはめて考えること自体が間違いなのだと思う。最終的には国際的なルールを無視しても、自国有利な政策を強引に推し進めるのだから、どうにでもなると言えばどうにでもなるのだ。今回もきっとそうなるし、もしそのグループが破産してもそれは国が決めた事なので問題ではないとなるだろう。