縛り

　昨年末解散したスマップの元メンバーの内、3人が所属事務所を辞めて独立することが正式に発表されました。40過ぎの大人が考えて決めた事なので、外野がどうこう言う事ではないと思います。皆さんご活躍のことでしょう。

　今回の一連の報道で気になったのが、「2年縛り」の話。記事では、「テレビ関係者によると、独立後2年間は番組に出演できない、というのが業界の暗黙のルール」と書かれていました。48系のアイドルでも、2年縛りによって有料ネット配信が急遽中止にされたのではないかという記事があったばかり。　もちろん、堂々と表に出して干すというのは法的には出来ませんが、そのルールを破ると共演してくれる人が誰もいなくなるので実質的に出演出来なくなるということ。

　事務所としては、芸能人として投資して育てたのにようやく稼げるようになったら移籍ではやってられないという共通の悩みから、こういう紳士協定が成り立ったという理由は理解できる。芸能人ではありませんが、関西のTV局で2年務めた女子アナが、退職翌日から東京キー局の女子アナとして勤務という話が今月あった。芸能人ではないから可能なのだろうけど、やられた方は堪ったもんじゃない。

　但し、もちろん元の事務所と話し合いで縛りを外すこともできる。お礼奉公など金銭での決着とかいう話もずっと昔には言われていたものです。今回の彼らは、長年にわたり活躍してきた功労者だというのは、事務所の発表でも触れられていた。ふと、プロ野球の様に何十年と活躍した人には、FAのように縛り無しにしてあげたらいいのになあと思ったりしました。