なんて事だ。この千林っていう所は、何処に行ったって美味しいのだ。
ほぼ完璧なこの日の放浪。次はここ。ぐるりとカウンター。
初めてさんなのに、なんと腰の低い優しいマスターが出迎えて下さったの。ありがとう。
もうそろそろ、お酒臭が毛穴から薫るかしら?なんて思いだして、爽やかとまちゅ。
ここで、日本酒って言いたいところだけどさっきも呑んだんだし、強行すると、部分記憶喪失になるの。
経験則ってやつで、もう長い事、二日酔いってものは無くなったけど、
普通に話してて普通に行動してて記憶が・・・って、この怪奇現象は避けたい。
お魚が美味しいんだ。お造りメニュー、穴が開くほど凝視。
いやいや、もしかしたら、凝視前に決まっていたかも。一目でこれ!って。
たださ、迷ってるフリをしてみたかったんだ。だって、どれも美味しいそうで。
一番美味しいに違いない、早く頼んでしまわねば一生を無駄にするくらいの失態。
お久しぶりね、金目!”地きんめ炙り”。”地”?地物なのか?千林に海は?って、考え方小さい。
この皮つきで炙ってるの、もう最高なんだから。
金目鯛って、お鯛さんチームっぽいけど、お鯛さんはスズキ目タイ科。
金目鯛はキンメダイ目キンメダイ科。完全に独立種族の深海魚なのだ~~ぁぁぁぁぁああああ。
甘い。その桜色の身の、自然の旨みを持った爽やかに吹き抜ける甘味。
炙って香ばしく仕上げてるのが、それを演出しているのだ。ああ。これを食すために、
この日、千林を訪のうたのか!?って友にその感動を伝えてみたが、『それ、何回も聞いたわ』。
あ、やっぱり。とほほ。いや、けれど、本当に素晴らしい鮮度よ。
落花生。うん、頂いたのかな、お通しか?いえいえ、このタイミングのお通しないもんね。
それとも、友が注文したのかしら?全く。これがやってきた経緯が分からない。
生落花生なのだ。もしかしてさ、皮ごと食べられる???って却下されたさ。
う~ん。これ!
太刀魚の塩焼き。ああ、素ん晴らしい。釣り立てなのでは?なんて思う、ふっわふわさ加減。
だってだって、スーパーで買ってきたものではなくって、釣り好きの友人が釣ってきたっていう
それを焼いた時。その時と同じような、ふっわふわさなのだ。なんと仕入れ上手なお店。
ここで延々と、海の幸を楽しみ続けてそのまま竜宮城で寝かせてくれよ・・・って妄想は断ち切られ。
お会計なんだって。どうもありがとう。ご馳走様でした。
魚河岸 ふじ乃や
大阪市旭区千林2-15-10
TEL 080-6173-5940
営業時間 14:00~22:00 不定休