山形県酒田市 マリッジリング・アイウェアの専門店 平和堂のスタッフブログ

山形県酒田市に店を構える創業60周年の老舗アイウェア&ジュエリー専門店。取扱ブランド;ファースアファース・フライなど。

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安い眼鏡と高い眼鏡の違いって?

2011-08-30 07:37:12 | 安い眼鏡と高い眼鏡の違いって?
おはようございます。平和堂の池田です。

今日は眼鏡業界のお話。


平和堂では、メガネをお作りするとき、

“両眼視機能検査”という検査を実施しています。


メガネを作ったことがある人はたくさんいるだろうけど、

この検査を受けたことがある人は非常に少ないと思います。



こんなのや





こんなのを



検査の際、見たことがありますか?



世界基準で言えば、眼鏡を作るにあたって必ず行われている検査です。



ただし日本では、

ほとんどの眼鏡屋さんであまり実施されていないのが現状。

安さをウリとする量販店さんでは、今後も基本行われることがない検査でしょう。

なぜなら、理由は簡単です。

一般で行われている検査の倍ぐらい、時間を要するから。




眼鏡業界における大手企業は、

価格競争の中で店舗を増やし、スタッフを増やし、回転率を上げるための社員教育をしてきました。

それに応えるように、測定機器を販売する企業も、

素人でも簡単に扱え、短時間で一定の工程をこなせる画期的な測定器を開発。

それを使えば、お客さん一名につき、5~10分以内の測定で眼鏡が作れるのです。



結果、数多くのお客様に、

早く安く眼鏡を提供できるようになりました。

聞こえはイイですよね。



でも、人間の眼はそんなに単純じゃない。



“簡単測定器”を使用した簡易検査で導き出せる眼のデータは必要最低限のモノであり、

それだけで眼鏡を作るという行為自体、本来間違っています。


しかも、日本の眼鏡処方は

『クレーム(返品)になりにくい装用値で眼鏡を作る』という考え方が根付いているため、

お客様の眼に、用途に合わせて作られてる。とは言えない眼鏡で溢れているのです。



もちろん測定だけじゃない、

加工・フィッティングも、知識・経験がなければ出来ません。

実際に店頭に立っていると、ヒドい加工やフィッティングが施された眼鏡を見る機会が度々あります。

その度に、心の底からガッカリします。



眼鏡は、一般的な雑貨やアクセサリーとは違います。



数千円で買える眼鏡と、数万円で買える眼鏡の違い。

それは、“フレームの質” “レンズの質”

だけではありません。上記にプラスして、

“販売員の質” “お客様一人当たりに掛けれる時間” “アフターケア”

これらも含めた上での価格が、数万円という価値になるのです。

いかに良質な素材を使った料理でも、それをプロのシェフが作るか、素人が作るかで味も見た目も変わりますよね。

眼鏡も一緒です。

その、眼には見えない価値が、視え方・見た目・耐久性・かけ心地 すべてに影響を及ぼします。



眼鏡士が国家資格じゃない国“日本”は、驚くべきことに

お客様に眼鏡をお作りするのに資格がいらないため、

誰でも眼鏡屋さんになれます。




全くの素人が、一週間そこそこの研修で得た付け焼刃の知識で、

理論を理解しないまま眼鏡を販売している。

そういった例が非常に多い現状なのです。



よって、消費者である皆様にも、

その眼鏡店、スタッフが、エキスパートであるかどうかを見極める眼を持つべきだと私は思います。





販売員の質を見分ける手段のひとつとして、認定眼鏡士という資格があります。

残念ながら、SS級認定眼鏡士を持っている人なら絶対安心だとは言えませんが、

ただ、2~3年間学校で専門知識を勉強してきたエキスパートであることは確かなので、

一定の判断基準にはなると思います。

逆に、非常に稀なパターンではありますが、資格を持たない方でも、眼鏡士並み、またはそれ以上の知識を有する人もいます。

いずれにせよ、その眼鏡店のブログ、ホームページでオーナーのポリシーを確認するのがもっとも有効かと思います。




安いものをチョイスするのが間違っているとは言いません。

ただし、その安価な眼鏡は、数万円で購入する眼鏡と一緒のものではありません。

価格に見合ったそれなりの商品なのだ、ということをご理解いただきたいのです。


一昔前と違い、安価なメガネが大量に出回る世の中になりました。

眼鏡販売者は、眼鏡を販売するだけではなく、

上記のようなことをお客様、消費者にお伝えしていく努力をしなければいけないのだよなぁ。

と思う今日この頃なのでございます。 おわり。

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