城東の甍

宗岳寺からのお知らせです。ときどき更新します。

阪神・淡路から15年

2010年01月17日 | 自然・気象
この時期が来るといつも思い出します。15年前は阪神・淡路大震災で6434人の命が犠牲となった日です。先般も中米のハイチでやはり大地震がありました。地球のどこかで毎年のように大きな災害が起きています。健康で、病気ひとつしない身でも、明日は何があるかわかりません。ひとの命って、海の上でかろうじて浮いているあぶくのようなものでしょうか?

今日はたまたま日曜日です。法事が2件あり、いづれも20人を超える大勢の親族のみなさんが故人をご縁として集まってくださり、その前でお勤めさせていただきました。今日の供養は、親しい人の「死」という現実に向き合うという意味では弔事であるかもしれません。しかし、供養は生きているときだからこそ出来るんです。だから、「自分はありがたいことに今日の一周忌まで(何回忌まで)大病も患わず、事故や災害に遭って死ぬこともなく、なんとか無事に迎えることができた」と感謝するのも法事の大事なことです、という話をよくするのですが、今日もそんな話をいたしました。
いのちがあり、心臓や体が動いていることに、いまさらながら驚きます。

  この秋は 雨か嵐か知らねども 今日のつとめに 田の草とるなり

大雨が続きます

2009年07月28日 | 自然・気象
先日来、九州北部や山口県を襲った大雨による増水、土砂崩れにより、多くの尊い命が犠牲になりました。
日本列島はその7割を山が占めています。山あいに作られた建物も多く、あるいは山を切り開いて造成された住宅地もあります。大雨で地盤が軟らかくなれば山が崩落して生死にかかわる災害になることを覚悟しなければなりません。先人たちもむかしより災害に耐えられる街づくりをしてこられたとは思いますが、自然の大きな力はおそろしいものです。
九州の大動脈である自動車道も一部土砂崩れで復旧には数日かかるらしいです。

今日はそんな中、北九州市のお檀家さんにおまいりし、同じく北九州市のお寺さんの施餓鬼法要に随喜してきました。高速バスは通行止め区間を迂回するので時間がかかるだろうということもあり、JRで行ったのですが、こちらも5~10分の遅れが出ていました。原因は昨日までの大雨かなと思っていたらそうではなく、車内で急病人が出たということらしいです。列車はダイヤ通りに動くものとわたしたちも期待してはいますが、急病人となれば仕方ありません。人命救助を第一に考えるのが当然でしょう。それと同時に、わたしも旅行中に急病になって、飛行機や列車やバスを遅れさせて他の乗客のみなさんに迷惑をかけることがなるべくないように、ふだんから健康に気配りしないといけないなとも思いました。

災害によって亡くなられた方々のご冥福と、傷を負った方々の一日も早い回復をお祈りします。

温かくなりました

2009年02月08日 | 自然・気象
立春を過ぎました。なんだか今年は温かいです。厳しかった寒さがうそみたいです。でも、花粉が飛散を始める時期でもあるので、花粉アレルギーを持っているわたしにとっては、よろこんでばかりもいられません。まあ、花粉とはこれからもうまい具合に付き合っていかなきゃいけません。

あと1ヶ月半で春のお彼岸です。もう準備を始めなきゃいけない時期です。時の経つのは早いです。

天気予報

2008年06月29日 | 自然・気象
今日は日曜。たまたま何も予定が入っていなかったこともあり、「忙中閑あり」。長女を連れて荒尾市のグリーンランドに行きました。いちばんの目的は私の大好きなお笑いコンビ「クールポコ」のライブが見たいからだったんですけど。

遠くに出かけるときには必ず天気をチェックするようにしています。荒天の際にはライブ中止もありえるということで、前日からネットで県北部の天気予報を何度も調べました。1時間ごとの天気も予報してくれるサイトだったんですけど、日曜の朝は大雨で1時間の降水量が10ミリを超えることもあるとのこと。こりゃ中止かなと思って、半ばあきらめていました。

そして、当日の朝起きてみたら、なんと快晴。グリーンランドに聞いてみても「予定通り行います」とのこと。無事に会場に行けてライブも見られるので、安心はしました。でも、まったく正反対の予報をしてくれた天気情報サイトの信頼性を疑いもしました。
ま、天気予報は当たるのが当然だと考えているわたしたち人間が勝手なのかもしれません。梅雨の時期は天気はハッキリしないものだと理解しておくべきだと改めて感じさせられた次第です。

もうすぐ6月も終わり。時のたつのは早いですね。クールポコのライブも楽しめたし、子供と一緒に遊具にも乗れたし、久しぶりに休日を満喫しました。

地震に大雨

2008年06月23日 | 自然・気象
岩手県・宮城県で起こった大地震から1週間を過ぎました。10人を超える貴重な生命が犠牲になり、今もなお行方不明の方がたくさんいらっしゃいます。救助と捜索に全力を尽くしておられる消防の方々の苦労は相当なものだと思います。大雨のせいで二次災害が起こらないとも限りません。なんとか無事であってほしいです。

東北地方といえば、わたしも何度か旅行したことがありますが、豊かな自然、広がる美しい田園風景、地域の人の純朴な人柄、とても気に入っています(これをノスタルジアというんでしょうか)。とくに岩手県には高校の後輩もおり、友人もおります。遠方ですからふだんなかなか訪れることもできませんが、もし許されるのなら1ヶ月、いや一週間でもいいから岩手県で生活してみたいといつも思っているぐらいです。
だから、今回の地震は自分の身内が災害に遭ったような気持ちです。

昨日は大雨が全国を襲い、熊本県内でも1人死者が出ました。良寛さんは「災難に遭うときは災難に遭うが良く候」とおっしゃっていますが、他人事ではなくて、自分にもいつ降りかかるかわからないことです。常に防災対策を取っておかねばと思います。

あらゆる災害で犠牲になった方のご冥福をお祈りします。

あれからもう13年

2008年01月17日 | 自然・気象
今日は1月17日。阪神淡路大震災からもう13年もたったんですね。6434人もの尊い命が犠牲になりました。
あのとき、私は関西に住んでいました。といっても、震源地からは100キロほど離れたところ。いつも早起きの私はそのときすでに目が覚めていました。まだ外は真っ暗。もう少し寝ていようと布団にもぐっていると地震が。「いつもの地震より長い揺れだなあ」と思った程度で、神戸であれほどの惨状になっているとは想像もせず、テレビのニュースを見て驚いたのを覚えています。

そのときはちょうど就職活動中。自分のことで精一杯で、とてもボランティアなど、他人の手助けができる余裕はありませんでした。
二ヵ月後に(就職が決まってから)宝塚の友人宅を訪れたときに、その時の体験や惨状を聞きました。阪急電車が不通で乗れず、神戸の職場までがれきの中を自転車で通勤しなければならなかったり、家の水道が使えず井戸水をくみ上げてしのいだり。
ふだん何不自由ない生活をしていても、地球という大きな自然の球体に起こるわずかのズレが大きな災害となって、人の命やライフラインに影響を与える。ふだんの何の変哲もない、当たり前の生活というのが如何にありがたいかということです。

去年、赤井英和さん主演の映画「ありがとう」を映画館で見ました。実際に震災に遭った神戸のカメラ店経営の男性が後にプロゴルファーとなったという実話をもとに描いた作品ですが、大型スクリーンで見る震災のシーンはほんとにリアル。主人公やその家族はなんとか生き延びたのですが、ほんと、生きるか死ぬかって紙一重なんだなあ、と思いました。

去年は実父の故郷能登半島や新潟でも大地震があり、海外でも自然災害の犠牲となって尊い命が多く失われています。
これまでの地震や災害で犠牲となった物故者の霊の菩提を祈るとともに、こうやって無事に自分や周囲の人の命が生かされていることに対する感謝を忘れずにいようと思います。