子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

夏豆買いに

2014年06月17日 | 中、高時代
高1のときと記憶しています。

としちゃんが夏豆(ソラマメ)を買いに行こうと誘いました。としちゃんは商才のあり成人してから自営業者になったほどです。子どものころから目先が利いていました。どこで見つけてくるのか高3のときには薬売りもとしちゃんとしました。

夏豆はいまではビールのつまみなどになりますが、当時はまんじゅうのあんこになっていました。小豆はまだ高くて貴重品でした。まんじゅうのあんこはカライモや夏豆が多かったです。

二人ともドンゴロスのリックを背負い、電車に乗りました。ドンゴロスも説明する必要があるでしょう。目の粗い厚手の布がありました。それで作ったもので重い物も入れられました。

6つ目の駅で降りれば、2つ先の村です。そこで農家を1軒1軒尋ねて「夏豆はありませんか」と声を掛けました。
子ども二人のせいか、なかなか売ってもらえません。駅からだんだん離れていき、家もちらほらになっていきました。としちゃんは根気よく声を掛けます。

やっと買えました。

また電車で戻って、われわれの家とは反対の方へ降りました。としちゃんはまんじゅう屋を見つけていたのか、すぐに夏豆は売れました。

わたしはとしちゃんについて行くばかりでした。