僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

今月の読書!~藤原新也・沢木耕太郎・広河隆一~

2015-02-19 20:50:50 | アート・ライブ・読書
 読書ってのは“喉が渇いたら水を飲む”とか“お腹が空いたら何か食べ物を探す”とある意味同じように“精神が渇きを感じだしたら本を読む”とも言えます。
まぁ単純には読書癖が復活しただけなんですけどね。

何ヶ月か前から読書ペースが上がってしまったため、読む本の在庫が不足してきています。
週に2冊+αペースで読了しているのでコスト的にも全て新刊は買えません。街の本屋さんはだめになってきているとこが多いということもあって、ネットで古本を探しては取り寄せております。


藤原新也:「末法眼蔵」、「ディングルの入江」、「風のフリュート」、「鉄輪」、「ロッキークルーズ」

今回の購入で藤原新也の読み物はかなり押さえられたので、あとは写真集の出物を探すことになります。
次なる新刊の発行が待ち遠しいところでもありますが、もしこの方が画家としてまとまった画集を出版されることがあったなら、それはとても興味深いイベントになるんだけどな。


沢木耕太郎:「一号線を北上せよ」、「旅の窓」

沢木耕太郎のこの2冊の本は旅の紀行文のようですが、「深夜特急」からそれぞれ20年後の沢耕・30年後の沢耕が何を書いているのか楽しみな本です。
「一号線を北上せよ」は沢木さんが「サイゴンのいちばん長い日」などを書いたジャーナリストの近藤紘一に影響されてベトナムを旅した時のエッセイだとか。
また「旅の窓」をペラペラとめくってみると、いろいろな旅先での1枚の写真と1ページ分の文章で構成されています。読了後はカメラを持って旅に出たくなるかもしれませんよ。

さて、戦場カメラマンや戦場ジャーナリストの戦争地や紛争地での悲劇があり、世界は不穏なムードが漂っています。
戦場カメラマンの読み物で以前に読んだのは、
沢田教一(写真家):「ライカでグッドバイ」 (カンボジア戦線を取材中に狙撃されて亡くなる)
一ノ瀬泰造(写真家):「地雷を踏んだらサヨウナラ」 (カンボジア内戦取材でクメール・ルージュに処刑されて亡くなる)

などですが、写真に関しては代表的な数枚しか見てない。

彼らの写真集は入手できませんでしたので代わりと言っては申し訳ないけど、広河隆一というフォト・ジャーナリストの写真集を購入しました。
この方は、パレスチナ問題や原発問題を取材されてきた方ということで、この「人間の戦場-フォトジャーナリスト広河隆一の全軌跡」は世界の人間の戦場を撮り続けてきた30年以上の集大成とのことです。



500ページ近い写真集には「パレスチナ。中東取材」、「“くに”の物語」、「核の大地」、「チェルノブイリ」と4章に分けられて写真と短文が載せられています。
凄惨な写真もありますが、生きとし生ける人間の写真も多い。写真と添えられた短いキャプションが伝えてくるものには凄い迫力があります。
この20世紀の終わりにまとめられた写真集を見ていると、それから20年近く経った現在“世の中は何も変わっていないのか?悪化してるのか?”って感覚になってしまいますよ。


(1998年5月15日発行:初版本の帯の裏面)


コメント
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