ご来店されるお客様に最初のカウンセリングの際に、睡眠状況についてうかがっております。
睡眠にはストレスや精神的な疲労などが現れることが多いです。
「眠りが浅い、寝つきが悪い」など睡眠について悩んでいる方が結構いらっしゃいまして、安眠のためにご自分に合った枕を探し求めていたり、夜間のウォーキングで適度な疲労感を得て眠りに就くなどいろいろと工夫されているようです。
今日は「睡眠」について勉強してみました!
睡眠の質は、その時間よりも深さで決まるといわれます。
睡眠の深さは普通4段階に分けられます。このうち段階1、2は浅い眠り、3、4は深い眠りと分類され、1回の眠りの中でその深さは周期的に変化します。
眠りの総量は、この眠りの深さと時間の乗によって決まるといわれ、多少睡眠時間が短くても、眠りが深ければ「たっぷり眠った」ことになるのです。一度の睡眠中に深い眠りが規則的に訪れるのが質のいい眠りなのです。
● レム睡眠とノンレム睡眠
レム睡眠・・・ 浅い眠りの時、大脳皮質はまだ興奮しています。その代わり、肉体は弛緩してリラックスしています。そんな状態の人をよく観察すると、寝返り一つ打たずに精神の活動を表す瞳だけが動いているのが分かります。このような状態をレム睡眠といい、体の疲れを取るには欠かせない眠りとなっています。夢を見るのはこのレム睡眠の時だといわれています。
ノンレム睡眠・・・ 深い眠りの時、大脳皮質の活動が鎮まって精神的なクールダウンが行われていると考えられます。いわゆる「脳の眠り」です。これがノンレム睡眠です。この2種類の眠りがゆったりと交互に訪れるのが、精神と肉体のリラックスとリフレッシュには重要な意味を持っています。
レム睡眠とノンレム睡眠は、ほぼ90分間隔で一晩に4~5回繰り返すという特徴があります。
● 最初の90分が眠りの質を左右する
人は眠るとき、徐々に眠りに入っていくのではなく、カタン!と眠りに落ちるといわれています。そしてカタン!と落ちた先は、いわゆるノンレム睡眠の第一段階。さらに、第二段階までは周囲の物音が聞こえています。試しにこの段階で目を覚まさせると、「体が落ちていく感じ」「宙に浮いているような幸せな気分」…といった夢か現実かわからない状態で、「眠っていなかった」と主張する人も多いといいます。実はこれも夢の中。眠りの第一歩だったのです。また、このノンレム睡眠の第一段階に入るとき=“寝つき”が悪いと、翌朝に「よく眠れなかった」「気持ちよく目覚められなかった」と訴える人が多いといいます。入眠時間でみると、寝つきが良く熟睡する人は10分以下、寝つきが悪く熟睡感の乏しい人は約15分。たった5分の差だが、寝つきの悪い人にとっては30分にも1時間にも感じられ、熟睡感がなくなってしまうのです。
さらに、こうして深い眠りへと入り込んだノンレム睡眠は約90分続き、その後に10~40分のレム睡眠が現れます。よく「体を修復するノンレム睡眠、脳を活性化させるレム睡眠」などと言われるように、役割の違う2種類の睡眠が4~5回繰り返されてますが、特に注目なのが、入眠したてのノンレム睡眠。このとき、成長ホルモンが1日のうちで最も多く分泌されることから、心身の成長・修復、疲れの回復などが活発に行われていると考えられています。
つまり、寝つきを良くして最初のノンレム睡眠をしっかり確保することが、眠り全体の質を大きく左右する、と言っても過言ではないのです。
(参考文献:healthクリック)
寝つきを良くするためにも効果的なアロマセラピー
<安眠に有効な精油>
ラベンダー、カモミール、ネロリ、マージョラムなど
アロマバス
でゆっくり体を温めたり、寝室にアロマポットを置いて香りと灯りでリラックスするのがおすすめです。