貴婦人の訪問 8/29MS

2015-08-30 23:04:00 | だって私は涼風真世が好き
「貴婦人の訪問」 8/29(土)昼夜  atシアタークリエ


当初貸切のみの予定が、我慢できずに夜の部を追加してマチソワしてきました。
もうね、観られるだけ観たかったんですよね・・・だってもうすぐ終わるんだもん。

おけぴ貸切のカテコではいつもどおり、アルフレッドがクレア理事長に振って
ふたりで「おけぴ会員の皆さま」を連呼し(笑)微笑ましい雰囲気の挨拶でした。
でも、かなめさんの「東京公演は明後日までの3回を残すのみとなりました」に
何だか急に淋しさがこみ上げてしまって (;_\)ゥゥ

終わってほしくない。ずっと観ていたい。

この作品にここまでどっぷりはまるなんて開幕前は想像もしてなかった。
すべてはキャストのおかげです。

涼風クレアだったから、祐アルフレッドだったから、禅クラウスだったから、
今井さん今さん中山さん春野さん、そしてアンサンブルさんたちだったから。

このキャストだから夢中になれたんだと思う。

東京楽日を前に脳内上演しながら感じたことを書いておきたいと思います。

冒頭、クレア歓迎式の場面が日に日に面白さを増していくこの現象は一体。
男5人はびびりまくり、演奏はますます下手に合唱はますます絶望的に(笑)
もともと楽器もコーラスも上手にできる人たちだから逆に器用だなって。
マティアス・アルフレッド・ヨハネスの |/| っぷりも激しくなってる(笑)

過去にああいうことが起きたのを知ってて見ると、交渉役をアルフレッドに
任せようとしているマティアスとゲルハルトには疑問と怒りを感じるけど、
やった側は忘れてる、やられた側は覚えてるっていう図式はよくあるよね。
私自身のことを顧みても大なり小なりそれと似たことはあるわけで。
この時点で過去の偽証の記憶が薄れていたとしても3人=悪人ではないなと。

次の森の場面は、前にも書いたけどクレアの最後の賭けを感じる。
アルフレッドへの復讐の最後の仕掛けを始動させるかどうかを見極める場。
あの何の感情も滲まない「君は、子供はいるの?」ですべて決まったよね。
その瞬間のあとのふたりの言葉はすべてが嘘。むしろ清々しいくらいに嘘。
アルフレッドの「昔に戻りたい」も、クレアの「故郷を見捨てない」も。
クレアの「それがあなたの望みなの」がおとぎ話の魔法使いの言葉のように
あの空間にポーンと響いて音もなく水面に落ちて波紋が広がっていく感じ。

パーティーの場面はアンサンブルさんたち一人一人の個性がよく分かる。
後ろでのんきにわちゃわちゃしてる男5人もここが最後の楽しい時間。。。
マティアスの「気が早い」の言い方がどんどんかわいくなってる疑惑(笑)
みんなこんなに仲良かったのにね。

クレアが登場するところで毎回驚くのが、あまりにドレスを着こなしてて
全く違和感とか着られてる感がないこと。あんなに派手なデザインなのに。
かなめさんそのドレスよくお似合いですって普通に受け入れちゃうもんね。
でもさ、ドレスの7割がゴールドのスパンよ?それ着こなすってどんだけ。

『とんでもない』は基本的に男4人のダンスを愛でる場面だと思ってます。
禅さんも今さんもキーヨも普段踊るところをあまり見ないので貴重なのね。
意外と中山さんが体にキレがあってびっくりするとかね。

『愛こそ砦』は歌は素敵なんだけど、アルフレッドのあの態度は腹立たしい。
夫婦の間ではクレアとのことは過去の一時的な“事故”という扱いなのかな。
このあたりのマチルデが裏のない良妻賢母キャラクターに描かれてることが
あとになって(私の中で)混乱をもたらすんだけど、逆に彼女が他と同じに
金に惑わされる人物ではないのが、最後の裏切りが際立っていいのかなとか。
マチルデは金のためじゃなく、アルフレッドへの罰として手を挙げるわけで。

『ダメだ 忘れろ』はかっこいいよねー!
この歌は音響のいい席で聴くと本当に痺れる。鳥肌が立つような四重唱。
市長と署長はこの時点でほぼ同じ方向性、神父も福祉には気持ちが傾く、
校長の正論が疎んじられていく怖さと歌の迫力が合わさってもう最高です。
千秋楽だけでも歌の終わりで拍手しちゃダメかな・・・

『贅沢しても』は降って湧いた大金に浮かれる市民の滑稽さが楽しめる曲。
まだここまでは微笑ましくっていうと変だけど、気楽な気分で聴けるかも。
アルフレッドも最初は何か変だぞ・・・ぐらいの感覚だよね。
「このケダモノーー」は誰がやっても難しいと思う(・∀・;
OKですOKですすべて余裕でクレジット♪は買い物のときに頭で歌う率高い。

ホテルでのクレアさんは、ロビー&トービーとのリラックスした雰囲気が
何だか分からないけどお気に入りです。クレアにだって生活はあるわけで
四六時中復讐に支配されているはずもなく、ビジネスの才能は豊かっぽい。
生肉を触った手を拭くときの「ありがと」が実は隠れた萌えポイントです。

祐様の「中に入れろー!(ナァガニィレドー)」を音資源として保存したい。

乗り込んできたアルフレッドにロビーだかトービーだかが(見分けつかず)
わざと指の骨をボキボキいわせるくだりが最近新たに追加されてます(笑)
アンサンブルさんたちもギュレンで過ごす日々を満喫しているんだよね。

『正義』でようやく過去に何があったかが語られるけど、この裁判の場面
若いアルフレッドの認知拒否の背景がもう少し詳細に知りたいところです。
マティアスとゲルハルトは友人だというだけで偽証(犯罪)に協力したの?
(原作ではここは違う人物らしいけど、あくまでこの作品で考えたいので)
裁判を追体験する現クレアの背後で恐ろしい笑みを浮かべるゲルハルト。
子供の認知請求が却下されたのは、単に偽証があったからというだけでなく
市民のクレアに対する差別や蔑視が影響したからなのかもしれないよね。
クレアの復讐の相手がアルフレッドだけでなくギュレン市全体に及ぶ理由が
この場面で描かれているので、個人的には一幕の最も重要なナンバーかなと。

友人たちに順に助けを求める場面は、いろいろ奥の意味がありそうな気が。
まずは親友のところ、それから権力者へ、次に影響力と公平性の聖職者へ。
親しい順に訪ねているんだろうけど、クラウスのところへは行かないのね。
ゲルハルトとマティアスは仕事内容は違えどギュレン市を預かる身として
クレアの寄付金がいかに重要かが分かってる。私欲ではない分、質が悪い。
ヨハネスは、四重唱でクラウスが言う「相手は悪魔かメフィストだ」に
過剰に反応してるんだよね。聖職者ほど悪魔を恐れる人はいないわけで。
自分から人間性を奪おうとしているのが悪魔だと思って恐れるんだけど、
悪の力に抗えないと悟ってもいる感じ。(本当は自分が弱いだけなのに)
悪魔のせいにしてしまえば自分の良心は痛まないっていう論理のかな・・・

黒豹はクレアが意図的に逃がしたんじゃないかと私は思っているんだけど、
市民が捕獲するか射殺するかは計算しきれない部分もあったのかなって。
だから「黒豹を【捕まえたの?】」って聞くし、銃声が2発聞こえたのは
もしかしたらもう一発はアルフレッドを狙ったものかもしれないことを
(ここ難しいんだけど)期待したのか、あるいは懸念したのか。。。

ハンターたちが黒豹を追い込む様子を目撃すればアルフレッドは間違いなく
自分を重ね合わせて不安になるだろうから、そこは策略どおりだと思うけど。

森での銃を突きつけながらのやりとりは緊迫感があって好きです。
どうしてクレアは「撃って」と言うのか・・・今なら終わりにできるからか
それとも単にアルフレッドを挑発することで彼の真意を知りたかったからか。
結果、彼は撃たない。取り乱すクレアを落ち着かせるためのキスが一瞬で
ふたりに過去を思い出せるあたり、おとぎ話的でありミュージカル的であり。
『愛の嵐』がもう、大好き。あの四重唱が頭の中をぐるぐるぐるぐるぐr...
若いふたりの声もきれいだけど、祐涼の声が合わさったときの美しさ完璧。
「あのすべてを あの過ちを 許してくれ」「過ぎた過去よ」と分かってても
それでも「死んでも許さない」のは、決してまだ一幕だからじゃなくて(←
それぐらいクレアの心が頑なに氷のようになってしまっていて、彼女自身も
どうしようもないんじゃないかと思ったり。あの切ない表情は本物だもん。

ここまではアルフレッドの恐怖も現実か彼の被害妄想か判然としないけど
二幕に入ると、最初の駅の場面でギュレンの怖さがはっきりと出てくる。
朝の5時にあれだけの人数が駅にいること自体がもう異常でしょ。
アンサンブルさんたちもこの辺からは表情の質が変わってくる感じ。

クラウスが唯一まだまともだということも、アルフレッドには通じない。
クラウスが友人や市民の異変にようやく気づき始めるのもここだよね。

このときまでは、ゲルハルトもマティアスもヨハネスも、アルフレッドを
殺そうなんてことは考えてないと思うんですよね。さすがにそこまではね。
ただ、何となく「でももしかして」とか「誰かが何かするかも」っていう。
とりあえずアルフレッドを街から外へ出すわけにはいかないという段階?

ホテルでお仕事中のクレアの書類の量が半端ない。ものすごく忙しいはず。
世界銀行の総裁がわざわざ会いに来る(のに追い返す)ぐらいすごいのね。
ギュレンの産業が破綻したのがすべてクレアの差し金と分かったことが
マティアス(そしてゲルハルトやヨハネス)に何かを決意させたのかも。
クラウスがお酒に手を出すようになるのもこのあとかな。

『世界は私のもの』でクレアの怒りや恨みの全容が明かされるわけだけど
街を追い出されて娼婦として生きていた頃の描写が何度見てもつらい。。。
世界なんて金で買い取るだけ!って言い切るクレアの空しさを感じるし。
全身から振り絞るように歌ってるのが、却って泣き叫んでるようにも映る。

ホフバウアーさんの斧ブンッはウィーン版では笑いが起きるところかもね。
マチルデさんの「私もつらいのよ」の言い方が少し変化してきている印象。
ここは駅の場面から何日ぐらい経過してる設定なんだろう。
アルフレッドはどのぐらいの期間、家の中で一人で考えてたのか。

『モラルの殿堂』が明るければ明るいほど、ここにいないアルフレッドが
どれだけ追い詰められてるか分かる。ヨハネスvs.クラウスも深刻だし。
音楽と振付は軽やかで楽しいんですけどね。

欺瞞に満ちた市民たちを見つめるレーナの眼差しが鋭いのが最大の救い。
このあとのクラウスには、彼女が言う「夜明け」は来ないんだけど。。。

自分たちは金が目当てなんじゃない、正義を果たしたいだけと主張する
市民たちのアルフレッドへの攻撃が目に見えるものになってくる怖さ。
外を歩いただけで唾を吐かれるって相当つらいことだよね。
クラウスはもう周囲を止めることができない。保身のためもであると思う。
初見では、ここでクラウスが自殺してしまうんじゃないかと思ったんです。
命のために戦えって言いながら、自分がそれを手伝えないことを知ってる。
殺人者に変貌しようとしている苦しみをああいうふうに表現できるのは
禅さんしかいないんじゃないかな。自嘲的で、弱くて、絶望に震えてる。

市民の投票という「作戦」はマティアスとゲルハルトが考えたのかな。
名誉を汚されたと訴えるゲルハルトに、苦しんでいるようには見えない
と言い返すアルフレッドに少し溜飲を下げる思いがするのは、つまり
この辺りでもう私はアルフレッドに同情してしまっているってことよ。
過去に犯した罪はそれはもう非道だし、クズと言われても仕方ないけど
彼を責めることができるのはクレアだけだよ。あとはみんな外野でしょ。

子供たちは変わってしまうも、マチルデはここでもまだ服装はそのまま。
アルフレッドは家で一人で考えているうちに、自分がクレアにしたこと、
残された時間が少ない中で自分が何をすべきかを決めたのかな・・・
マチルデの「そうなのね」は夫の心境の変化に薄々気づいてた証拠かも。
マチルデに嘘をつくこともできたのに、アルフレッドがそれをしないのは
自分に正直になりたかったからかもしれないけど、そのことがどれだけ
マチルデを傷つけるかは考えなかったの?自分を守る最後の砦だったのに。
でも、命が助かる砦だからマチルデにクレアのこと言わないのも違うしね。

アルフレッドが森でクレアに一番伝えたかったのは、単なる謝罪よりも
納屋で置き去りにしたのには理由があったんだということなのかなって。
クレアはもちろん捨てられたことも流産したことも恨んではいるけど、
それ以上に、納屋で転落した自分を見捨てたことに強くこだわってる。
裁判のあと、納屋で言い争いになって、何かの弾みで転落してしまった。
それ自体は事故だから、アルフレッドが助けに降りて来てくれさえすれば
クレアはたとえ流産しても、ここまでアルフレッドを恨まなかったのかも。
納屋で口論をしたときがクレアにとっては最後の彼の姿になってしまった。

だから、アルフレッドがそのときのことを説明して心から謝ることで
初めてクレアの止まってた時間が動き出すというか。

クレアが「あなたが全部壊したのよ!」って叫ぶところ、あれが私には
彼女の心からの告白に聞こえるんですよね。「今でも愛してる!」って。
それをアルフレッドが抱きしめて「分かってる」って受け取ってくれる。
あの場面、プレビューでは今ほどふたりの感情が濃くなかった気がする。
クリエ公演の後半に入ったあたりからですよね、はっきり見えてきたの。

どなたかの感想でも、この物語で救われたのはクレアなんだってあって
本当にそのとおりだなと思いました。『愛は永遠に』でアルフレッドが
クレアの心を浄化してくれている感じ。「愛は消えない」の祐様の声が
すっごく優しくて、作られたものじゃなくて、きれいで、澄んでて。
もう取り戻すことができない時間だと思うと余計に美しいというか。

個人的な意見ですが、若いときに恋に落ちたアルフレッドとクレアは、
条件とか生活とか世間体とかそういう大人の冷静な基準ではなくて、
本能で結ばれた相手なんじゃないかなと。この人!と本能が選ぶ相手。
だから、年月を経ても、相手への想いが鮮やかによみがえるのかも。
どんなに忘れようとしても、忘れたと思っていても、思い出の森で
相手の体に触れれば、声を聴いていれば、何もかもをはっきり思い出す。
あのままふたりがうまくいっていたらどんなに幸せだったか・・・
そうならなかったからこそ、素晴らしい日々が待っていたと考えてしまう。

クレアの心を解いてあげて、それで審判の場に向かうアルフレッドに
潔さまで感じてしまう不思議。投票の間も毅然としてるんだもんなあ。
目を合わせられないクラウス、自殺をしてないことに動揺するゲルハルト、
感情が読み取れなくて不気味なヨハネス、厳しい表情で見据えるマチルデ。

最後に手を挙げるマチルデの決意の瞬間の強さ。
挙げた手をゆっくり下ろすクラウスの絶望(懺悔もあると信じたい)。
あそこで人生の行方が決まったのはアルフレッドだけじゃないんだよね。

クレアの嘆きと、若いふたりの幸せに溢れたキスの対比が悲しい。
「離れはしない死ぬまで」の約束は10代のうちにあっさり覆されるけど、
ある意味では、アルフレッドが死んだあともふたりの心は結ばれている。
そういう解釈ってちょっとスイーツすぎる気がしなくもないんだけども
私、その方向性が大好物なもので(キリッ

空から降ってくるお札と、それに取り憑かれてしまった人々の姿で
幕を閉じるのは正直なかなかに受け入れがたいものがありつつも、
なにせキャストが素晴らしいもんで最後ぶわぁぁって満たされちゃう。

キャストの勝利。

あと音楽も好きです。

書いても書いても書き足りない作品よね。観た回数だけ何か書きたい。

明日の千秋楽が終わったら、涼風クレアについて思う存分書くわよ。
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JOJコンサート

2015-08-28 22:26:58 | 舞台感想
John Owen=Jones Concert in Japan 8/27(木) at東京芸術劇場コンサートホール


はい最高!

前回のMMSでとっさに買ったチケットだったけど結果として大正解だったなと。
両隣の方が熱さが同じ(笑)ヒューヒュー大盛り上がり感極まりまくりの2時間。

オーケストラではなくバンドだったので、楽曲ラインナップが多彩でした♪
コルムさんのときにも思ったんだけど、ミュージカルスターであると同時に
歌手でもあるんですよね。ミュージカルもロックもバラードもほんとに素敵。

アルバム「RISE」からの曲が生で聴けて嬉しかったなぁ (´ー`〃)
実質的な1曲目が「Thunderball」!ふおおおおおぉぉぉぉ!なって喉死んだ。
あと「Motherless Child」も! 「Tell My Father」にはまあ泣きましたわ!
聖子ちゃんと歌った「The Prayer」なんて神がふたりいるのかと思ったよね。
定番のミュージカルナンバーは言うまでもなく。ああ素晴らしい。ああ最高。
アンコールでスタオベしたら特別にもう1曲って「Rise Like A Phoenix」!
会場総立ちであの声を浴びてたらあまりに幸福で体から何か出そうだった。←

相変わらずMCも面白くて(笑) ※私の英語力でも理解できるからありがたい
「時差ボケで眠い どんどん叫んで」って言うから客席フッフー忙しいし(笑)
JOJ「日本語でBEERは何ていうの?」客席「ビール!」JOJ「ビイルゥ」(笑)
ピアノのJohn Quirkさんは「クヮーキー」コールで照れててかわいいし(笑)
JOJ「I love youは日本語で何ていうの?」聖子「愛してる」JOJ「フフン」(笑)
こんな使い古されたジョークでもJOJさんがやると爆笑してしまうから不思議。
聖子ちゃんの「!! はめられましたっ(プンスコ」もかわいかったなぁ。

「Suddenly」からの「Bring Him Home」も、聴き終えて思わずため息が。。。

終演後、隣の見知らぬ人と目が合って頷き合ってしまう、そんなコンサート。

JOJさんありがとう。

いつでもまた日本に来てね。

9月からロンドンでファントム復活か・・・行ってみたいよぉぉぉぅ!


【曲目】
Nature Boy
Thunderball
Kiss Of The Spiderwoman
Music of the Night
All I Ask Of You
Man of La Mancha’
Kiss the Air
I’d Rather Be Sailing
Why God Why?
Anthem

Feelin’ Good
Motherless Child
This Is The Moment
Wishing You Were Somehow Here Again
Till I Hear You Sing
Tell My Father
The Prayer
I Dreamed A Dream
Suddenly ~ Bring Him Home

<Encore>
You Are So Beautiful To Me
Rise Like A Phoenix
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貴婦人の訪問 8/25

2015-08-27 01:52:46 | だって私は涼風真世が好き
「貴婦人の訪問」 8/25(火) 夜の部 atシアタークリエ


もうギュレン(クリエ)に住んでしまいたい。

連日キャストの皆さんが疲れを全く感じさせない素晴らしいパフォーマンス!

列は違うけどセンターブロック前方下手通路席、ここはプレビュー初日にも
座った位置だったんだけど、細かい表情や仕草が変わったなあと改めて実感。
作品の深化をはっきり感じて嬉しかったです。

ウィーン版を実際にご覧になった方が書かれた日本版の感想を拝読したら
日本版はものすごくシリアス(深刻)な印象を受けるらしいです。
(初日に来たウィーン版の生みの親たちもそう語っていたと確かどこかで)
友人たちの裏切りも向こうではかなり笑いが起きるように演出されていると。
その分、若いクレアが転落していく描写はその生々しさが半端ないそうで。

お国柄の違いってやつですかね。
私はほどよい笑いと、見ていられる程度にぼかした悲劇的な描写の日本版が
体に馴染む気がします。(そもそもウィーン版を観てないから比べられない)

それを踏まえて舞台を観てみると、ここはもっと笑っていいところかも?
という部分が結構多いことに気づいたり。

例えば、「ダメだ 忘れろ」で“このことは絶対に漏らすな”と言った直後に
イルの雑貨店に来た市民たちがもう寄付金の話を始めてるところとか。
誰だろう・・・晩餐会の出席者か市長か署長か。人の口に戸は立てられない。
ゲルハルトの新しいブーツの流れも、あれだけ友情を誓っておいてそれかと。
マティアス→ヨハネスの猟銃コンボとかも、私は初見ではかなり笑いました。
「モラルの殿堂」も、大騒ぎを楽しめばいいのか冷ややかに見たらいいのか
そういう少しシニカルな展開をどう受け止めればいいか迷うところもあって
この作品を一度しか観てない人とリピーターとで評価が割れるのかな、とか。
人間性を保つことが幸せだと思えると、全然見え方が変わってきますけどね。

で、ずっと考えてたマチルデさんのことですが。

彼女を被害者と見るか自業自得と見るか、そればかり考えてたんですけど
その区分け自体違うのかもなーなんて。

マチルデは過去にアルフレッドがしたことを知っていてそれを受け入れてる。
でもそれは単に、想いを寄せていた男性が自分を選んでくれたということで。
クレアはどうやらあまりいい家庭環境ではなかったようだし、そういう娘が
街から追放されようとマチルデには関係ないし、むしろ都合がよかったはず。
アルフレッドと雑貨屋を営んで子供も生まれて、経済は最悪でも家庭は円満。
怯える夫も自分の励ましで立ち直ると信じてるし、何よりもその市民たちが
買い物をすることで自分の店は儲かる訳だから何となく楽天的に構えてしまう。
ここまでは、平凡な家庭を愛する普通の主婦としてごく自然な姿なんですよね。

ただ、アルフレッドの恐怖を共有(理解)してあげられなかったことと、
アルフレッドが自分の中の「偽り」を正そうと決意してしまったことが
彼女にとっての不幸だったのかなと。

アルフレッドの「偽り」の中にはマチルデも含まれてしまってるんですよね。
“クレアを見捨てたという罪”の上に築いた人生の中にマチルデが存在する。
だから、偽りを終わらせる=マチルデとも終わる。そんな感じなのかな・・・
でも偽りだろうと何だろうと、夫婦が過ごした時間は本物だと思うんですけど。
投票が行われる夜、彼女が夫の行き先を尋ねなければ、結果は違ってたのか。
ニクラスやユリアまでもが手を挙げるのは、母親の怒りが影響しているのか。

アルフレッドが死んでも、涙もなく動揺もなく、冷酷に見つめてるマチルデが
この物語のあとどう生きたのかがすごく気になる。
彼女はクレアとは違うんですよね。クレアは愛した人に裏切られ捨てられた。
マチルデは愛していた人に裏切られ、そして自分の「手」で殺してしまった。
「愛こそ砦」は美しい歌だけど、その砦を彼女自身が壊すことになるとは。
クレア側の視点で見ればマチルデも復讐された一人なんだろうなあ。。。

アルフレッドが出て行くときの夫婦の会話がもう少しあるといいんだけど。
マチルデの“そうなのね”があまりに唐突すぎて私の補完能力も限界です。
「モラルの殿堂」でも、クラウスとレーナのやりとりをじっと見つめていて
だけど、彼女自身の心境はよく分からない。不安が芽生えたのか、変化なしか。
アルフレッドのクレアへの想いが復活しようとしていることに気づくまでに
セリフでも表情でも何か段階かあれば、マチルデをもっと理解できるのに。

この作品は曲の歌詞にまた特徴があって、愛の歌や希望を感じさせる歌の中に
やたら「死」という表現が多いんですよね。
若い恋人たちは「離れはしない死ぬまで」、若い友人は「ふたり死ぬまで」、
マチルデは夫に変わらぬ愛を誓いながら「あなたが死ぬとき 私も死ぬわ」。
これらの約束はどれ一つ果たされない訳だけど(笑) 狙ってる感じが面白い。

結末は決して明るくはないし、いわゆるハッピーエンドでもないけど、
こういう話をミュージカルで観ることの面白さは絶対にある。
ストプレだったらそれこそ玄人しか楽しめないどんよりしたものになりそう。

「すごく素敵な物語だったよ!」っていう意味での拍手はありえない。でも
「最高のパフォーマンスをありがとう!」の拍手は惜しみなく贈りたい。
これから楽日が近づくにつれ、カテコも盛り上がるといいなあ。
特にアンサンブルさんたちに対してもっと厚い拍手が贈られるといいんだけど。

後半に入ってじわっと芝居が変わってきたアルクレのふたりがカテコで天使
かなめさんのお辞儀のあと、促された祐様がしばしかなめさんを見つめたまま
止まっていたのが印象的でした。

禅春のバリエーション豊かな去り方と、よちよち横歩きな祐涼を愛でるのが
カテコの最大の楽しみ。みんな素がかわいすぎてギュレンとの落差たまらん。
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貴婦人の訪問 8/22MS・23

2015-08-25 04:21:59 | だって私は涼風真世が好き
「貴婦人の訪問」 8/22(土)昼夜・23(日)昼  atシアタークリエ


休演日明けに図らずも3連チャンしてきました(事情は話すと長いので割愛)。
たった1日でも喉が休まったせいか、クレアさんも相変わらずのパワー全開。
22日は久しぶりにクオリティの高い即興作詞に遭遇したり(笑) ※天賦の才

続けて観劇して分かったのは、一回とて同じ舞台はないということですよね。
当たり前のことなんだけど今回改めて実感。

特に23日の舞台は、少なくとも私が観た中では最も心揺さぶられる回だった。
一幕はあらゆるキャストが噛んだり詰まったり・・・涼風クレアに至っては
「もう二度と子供産めないのよ」をアルフレッドのセリフにかぶせてしまい
もう一度言い直すというハプニングまであったりして ((((゜艸゜;;dykk

なんだけど、二幕に入って何かがこうぐっと凝縮したような。。。
中でも最後の森の場面は、クレアはもちろんアルフレッドがこれまでにない
入り込み方をしていて目が離せないというか、心が釘付けになってる感覚。

「今からでも遅くない」の言葉に取り乱したクレアを必死で抱きしめながら
クレアの名前を何度も呼ぶアルフレッドの声がもう震えてて・・・
クレアも「あなたを絶対に許さないわ!許さない・・!」って泣いてるのに
アルフレッドに自分からしがみついてるのが切なくて切なくて。
かなめさんは普段から思いっきり入り込んで涙ボロボロが通常運転だけど、
祐様があんなに(鼻水まで出して)涙涙なの初めて見たんじゃないかっていう。

この日この場面を目撃できただけで十分です。すごく満たされてしまった。

考えてみれば、祐様とかなめさんが恋人役でここまでがっつり組むのって
エリザの特殊設定を除けば初めてのことだし、何よりもキスシーンとか
抱き合うとかもあまりないので、もうありがたいというか嬉しいというか。←

アルフレッドが過去にやってしまったことは許されることではないにしても
それはあくまでクレアが当事者であって、“二人の間のこと”なんですよね。
市民が(寄付金のことは知らないふりをして)正義や良心を看板に掲げて
アルフレッドを弾劾するのは、私刑以外の何物でもないし本来は許されない。
森でクレアの凍っていたものが融けたあと、完全に孤立したアルフレッドと
ふたり一緒にギュレンを出て行くという選択もあったかもしれないんだけど、
アルフレッドがそれを良しとせずに自ら審判の場に赴くことが、彼の唯一の
誠意の見せ方だったのかなと。

でも、黒豹にさえ弔いの歌を捧げる市民が、アルフレッドの死に際しては
弔いどころか、最期の時まで罵声を浴びせ続けるっていうのが本当につらい。
「祈るがいい・・・この街のために」で市民たちに一矢報いた感はあるけど
命を失うときに誰からも惜しんでもられないなんてそんなことあっていいの?

そこにただひとりクレアだけが涙を流してる。昔の幸せな時間を思い出して。
ここのかなめさんの表情が悲しいんだけどとっっっても綺麗なんですよね。
マイクが左頬にあるから演劇的には顔を客席に向ける段取りなんだろうけど、
結構な確率で祐様の顔を見ながら胸に体を預けてることが多い気がする。

涙もそうだけど、ふたりの芝居に血が通ってるのを感じてもうたまらんです。
(北千住では髪や体に直接触れないのが気になったけど──深まったわぁ)
森の場面からふたりの別れまで、ここが熱いと本当に充足感いっぱいです。
またこういう回に巡り逢えるか分からないけど、記憶を大切にとっておこう。

この作品では、かなめさんの良さがばっちり役にはまっていて快感な訳ですが
曲や衣装はもちろんのこと、いくつか私的萌えポイントが固まってきました。

・「あとで ふたりの秘密の場所で」(囁き声ごちそうさまです)
・「梢を風が渡り」(最初の歌声がもうベルベットのようで気持ちいい)
・「それがあなたの望みなの」(何かを超越した“運命の女”感)
・「そして条件とはただひとつ」(キタキタキタキタキタ━━━゜∇゜━━━!!!)
・「んふふっ」(電話で話しながら登場するときの最初の笑い声)
・「アルフレッド 死ぬまで忘れない」(笑顔だから余計怖い♪)
・「逃がしはしないわ」(ああいう声を出せる人なかなかいないよ)
・「過ぎた過去よ」(何で美人の悲しそうな顔ってこうもそそられるのか)
・「思い通り」(声に艶がありすぎて何でも言うことを聞きたい衝動)
・「怒るふりなんて偽善者ね」(前半と後半とで少し違う声の出し方萌え)
・森の場面全般(もう全部好き永遠に見ていたいアルクレ永遠に見ていたい)
・「あんなに愛し合った日々 どこへ どこへ」(泣きながらなのに音程安定)
・くわっ! 注)マチルデに向ける笑い

わたくし、クレアの最後の怖い笑い方が大好きなんですよ。

昔、博物館で能面の展示を見たときに、女の面もたくさん種類があるんだけど
恨みや怨念によって最終的に行き着く「鬼」や「蛇」の前に「般若」があって
さらにその一歩手前が「生成」なんですよね。悲しい運命を背負った女の顔。
かなめさんの笑い方がこの生成に近いなって。美しくて怖い。美しくて強い。

重要なのは、一瞬この顔を見せたあと、すっと冷静さを取り戻して去って行く。
マチルデが手を挙げなければアルフレッドは助かっていたかもしれない。
そうなるようにクレアが種を蒔いたと言えなくもないから矛盾するんだけど、
それでも最後に素通りすることはできなかったんだろうなぁって。何となく。

春野マチルデについても感じる部分がいっぱいあるので、次回また書きます。

この日はとにかく、祐涼の本気にやられた・・・

カテコでの客席の盛り上がり方も明らかに熱を帯びてて。

こういうのがあるから劇場通いってやめられないんですよね。
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JCBとかe+とか

2015-08-23 23:49:33 | だって私は涼風真世が好き
この週末は貸切公演が続いた「貴婦人の訪問」。

舞台の感想は短時間でさくっとは書けない感じだったので、ひとまずカテコだけ。
基本的にはアルフレッドさんがクレアさんに挨拶を丸投げするパターンでしたww

まずは22(土)JCB貸切。

祐:本日はJCB会員の皆さまに多数のご来場を賜り誠にありがとうございました。
  クレア財団理事長より、JCB会員の皆さまに愛のメッセージをお願いします。
  それではクレア様、どうぞ。
涼:JCB会員の皆さま、本日はご観劇ありがとうございました。
  昔は妖精と呼ばれ、今は妖怪と呼んでほしい涼風真世でございます。
  この「貴婦人の訪問」、日本初演でございます。
  スタッフ・出演者・オーケストラの皆さまとゼロからのスタートでした。
  こうして舞台に立てていますのも、この作品を支えてくださる皆さまと
  そしてお客様のおかげと嬉しく思っております。ありがとうございます。
  公演は31日までシアタークリエで上演します。また機会がありましたら
  JCBカードをお使いいただき、ご覧いただければと思います。
  それでは山口祐一郎様、ひと言お願い致します。
祐:JCB会員の皆さまに多数のご来場を賜り!ありがとうございましたぁ(囁)

そして23(日)e+貸切。

ほぼ↑と同じ内容でした。
祐様がひたすら「e+会員の皆さま(「イー」にアクセント)」を連呼して
クレア理事長もそれを踏襲、結果として「イー」だけ妙に頭に残るという。
でもかわいかったな。祐様の真似してイープラスって繰り返すかなめさん。

最後の締めで祐様が「本当に幸せなひとときでした」と言ったのが印象的。
この日の公演はちょっと今までと違ったんですよね・・・熱さが。
それについてはじっくり感想をまとめたいと思います。

そして、昔妖精 今妖怪は最近バリエーションを変えてきたみたいですね。

でも、頼まれても絶対呼ばないんだからね!妖怪なんて! o(`・ω・´)o

この妖精めっ!

大好きだぞっ!
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貴婦人→貴公子

2015-08-22 23:17:18 | だって私は涼風真世が好き
土曜日に新しい情報が解禁されるなんて珍しい。

涼風真世様、2016年のお仕事情報 第1弾どどん!

シアタークリエ 2016年1月「THE Sparkling Voice -10人の貴公子たち-

ん?貴公子?(^ω^ )

かなめさんは 1/29(金)・30(土)・2/1(月)のみご出演ということで。
全日出られない事情があるのか、それとも彩吹さんと日程を半分こしたのか。
(個人的にはゆみこさんとかなめさんを一緒に観たかったんだけど・・・)

クリエで今年の年始めにやったクリエンターレ!の変化版って感じですかね。
ESCOLTAさんが休止しちゃったから、代わりにOGを投入したみたいなこと?
でもオギー演出だから、ああいう発表会みたいな雰囲気にはならないはず。

【Sparkle】
 火花が散る/輝く/煌めく/泡立つ/活気がある/異彩を放つ

貴公子ということは男性のナンバーを歌うと思ってていいのかな。

来い! 涼風トート!
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貴婦人の訪問 8/20

2015-08-22 00:27:59 | だって私は涼風真世が好き
「貴婦人の訪問」 8/20(木) 夜の部 atシアタークリエ


もうね、キャスト一覧に「木」を追加した方がいいと思うよね。光りすぎだよね。

今回は15列目という、引きで全体を観られる席からギュレンを観察してきました。
後方中央寄りだと音もバランスよく聞こえるしダンスも楽しめて意外といいかも。

第2のレーナ・青木璃乃ちゃんを初体験。小さい。美菜子ちゃんよりだいぶ幼い。
歌声は控えめなんだけど、仕草でカバーしててそれがまたかわいらしいという。
“いい人が勝つの”でガッツポーズしたり、ヨハネスが校長に近づこうとすると
両手で通せんぼして守ってあげたりしててクラウスは素で癒やされてると見た(笑)
レーナとクラウスの場面が唯一の安息ポイント。心の底からほっとしちゃいます。

アルフレッドが陥る恐怖を別の角度から見せてくれるのがクラウスなのかなとか。
人間らしさを訴えていたらいつの間にか「狂人」にされてしまうギュレンの怖さ。
クラウスにとっては、社会の中で存在を消されてしまうこと=「死」なのかも。
アルフレッドが死を恐れるのと同じように、クラウスも死ぬことを免れたい。
個を捨てて全体に交わればいいことも、それが地獄だということも分かってる。
投票の場面でアルフレッドを直視できないほど悩んでるけど、結局は抗えない。
醜く変貌してしまう他の人間と違って、クラウスは自分の弱さを自覚してる分、
(中の人が禅さんだからというのを差し引いても)感情移入しやすいのかなーと。

本当は金が欲しいくせに“正義を果たすため”と言い張る市民たちの欺瞞の中に
平和的な人道主義者でさえ最終的には飲み込まれてしまうんだという恐怖。
人の欲望の怖さを、アルフレッドとクラウスの両方で描いてるんじゃないかな。

真面目な感想はそれぐらいにしますけど。

前々から気になっていたアルフレッドとクレアの「接触」をオペラでがっつり。

最後の森の場面で、アルフレッドがクレアの身体に触れる度に何か変化がある説。
「君は誰よりも美しかった」で手を握るところ、かなめさんっていうかクレアが
我慢できずにぶわぁって泣きそうになるのをぐっと堪える表情が見れてたまらん。
それから、泣き崩れるクレアを抱きしめるとき、アルフレッドが頭をポンポンて。
クレアの名を呼びながら優しく髪を撫でる仕草があって、私の目から水か何かが。
さらにそこでアルフレッドが、クレアのマイクに掛かってる髪を直してあげてて。

クレアがっていうかアルフレッドがっていうか、かなめさんと祐様がもう何なの!
全身全霊で芝居しおって!そればかりか音響さんのことも考えおって!プロか!!
大好き!!

でもほんと、「愛は永遠に」はふたりの表情が刻々と変化するのが萌えの極み。

休演日直前でかなめさんの調子はどうかなと思ってたけど杞憂に終わりました。
むしろ全然パワーが落ちてなくて驚愕しましたよ。日比谷の超人。華奢なのに。

このカンパニー、こんな鬼スケで誰一人として疲れを感じさせないのがすごい。

たった1日の休演日を挟んで、22日で東京公演は折り返しだそうです。

いや!淋しい!ウサギだったら死ぬレベル!

あーそうだ。初日から1週間寝かせましたけど、やっぱりあの大富豪イラネ ( ゜д゜)
「世界は私のもの」は過去のクレアの悲惨さに客席全体が同情するところなのに
大富豪が登場しちゃったら、何かいろいろあったけど運がよかったねっていう
違う感想が先に立つでしょうが!子供がまだ食ってるでしょうが!(c)黒板五郎

ハートマークの無言の主張と、大富豪。演出家の英断を期待。

ちょっと嬉しかったのは、カテコの早い段階でスタオベを始める人が増えたこと。
もちろん作品を好きになれない人もいるだろうけど、最近の公演でよく見かける
3回目に幕が開いたら立つーみたいなお約束的タイミングではないのがいいなって。
気に入った人は立ちたいときに立ち上がる。気に入らなければ客電とともに帰る。
それでいいと思うんですよね。

私はクレアさんのお辞儀でフッフー讃えたいのを必死に我慢してますけど。
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貴婦人の訪問 8/17

2015-08-19 23:32:48 | だって私は涼風真世が好き
「貴婦人の訪問」 8/17(月) 昼の部 atシアタークリエ


わたくし、どっぱまりでございます。(誰か助けて)

寝ても覚めても脳内で貴婦人上演。いっそ千秋楽など来なければいいのに状態。
この日は初めて上手寄りで観た訳ですが、視界が変わるとまた新たな面白さが。
なんだ!なんなんだこの作品!

予定してないとか冷たいこと言ってないでCD出そうよー!

涼風クレアはますます絶好調。
いつもは歌のクセが強くなると役柄と距離ができたりするけど今回は素敵すぎる。
全開どんとこい涼風劇場なのがいいよね。余すことなく堪能。大好物ですmgmg。

森のベンチが正面に来る席位置だったので、クレアの切ない表情を具に観察。
「愛の嵐」の“君は許せるか?”に“聞いてみたら”と答えるあたりまでは
昔の日々を思い出して心が乱れてる様子が伝わってきて心がふるふるしちゃう。
“死んでも許さない”を絞り出すまでの沈黙と悲しげな瞳に嘘はないと思う。

最後、アルフレッドから想いを告げられたときの動揺とか、むしろ哀しいよね。
これまで恨みだけを糧にしてきたようなものなのに、その恨みも愛があるからで、
こじれて後戻りできないところまで来たときにようやくまっすぐ向き合うなんて。
あなたのせいよ!ってぶつけた怒りをアルフレッドが抱いて受け止めてくれる。
それはクレアが人生の中でずっと求めてきたものじゃないかなって (;_\)ゥゥ

クレアの計画の緻密さや壮大さが怖いっていうのももちろん見どころではあるけど
それ以上に、3回ある森の場面が、この作品の最も大事な部分かなと思うんですね。
ハートマークは別に色変えなくていいんだけども。(さすがに赤は余計でしょ)

アルフレッドの半狂乱が迫力を増してて、クレアといいバランスになってきた。
黒豹狩りのあとの“この街から出て行け!”が鬼気迫る感じで引き込まれる。
アルフレッドは全体的にもう少しシリアスな方向でもいいと思いますけどね。
ゲルハルトから自殺を勧められたことでギリギリ保っていた何かが崩れるなら
歌い終わったあとに、テニスの素振りは要らないような・・・
あそこで子どもたちに対して「裏切り者」ってつぶやく変化が重要だと思うの。
それとその少し前、クラウスの歌のあとに両手を揺らすのもちょっと違和感が。
さらに言えば、基本的には脚は内股じゃない方がいいと思うな。
祐様、脚長いんだから、まっすぐしてれば超絶かっこいいのに。
黒豹と呼ばれていた理由がさっぱり分からないぐらいのソフト&ジェントル(笑)

でも、なんだかんだ言って、祐涼のデュエットとか、逆に睨み合ってるのとか
もうたまらんです。ミュージカル界で最も愛してる並びです。美しいんだもん。

で、ようやくクラウス校長についても落ち着いて考えられるようになったり。
マティアスやゲルハルトと違って、クラウスは過去にクレアとアルフレッドに
起きた事件を詳しくは知らない上に、穏やかな人道主義者ということもあって
もしかしたら一番、観客の目線(やモラル)に近い人物なんじゃないかなと。
電話でも当然のごとく正論をぶつんだけど、途端に3人が背を向けるあたりは
狂った多数の中の正しい個が排斥の対象になることを象徴してて怖い。

死んだ黒豹を悼む言葉が敬意に満ちているところも、このあと市民が人間性を
捨てて「獣」に成り下がるのを知ってると、何とも言えない複雑な感覚になる。
レーナとのやりとりを見てるとクラウスは本当にいい教育者だったんだろうし、
レーナがくれた花(人間愛や希望の象徴かな)を萎れてからも捨てることなく
まだ持っているところに、彼のヒューマニズムの名残が感じられていいなあと。
アルフレッドとの別れ際、胸に花を置くのをどう解釈したらいいか思案中です。

あと、マティアスが「人殺し」に動揺してることに初めて気づいたよ。 ←遅い
過去の偽証をなかったことにして良心の呵責も感じさせずに冷酷な動きをする
ヒール要素の強い人物だけど、ある意味で市長らしいと言えばそうなんだよね。
市民の生活を預かる施政者としては財政破綻から救うことは何よりも大事だし。
ま、“さっさとしろこのクズ”を友人だった男に言う神経は想像もできないけど。

まだ私自身の考察が足りてないのは、ゲルハルトとマチルデかな。
アルフレッドに近い存在な分、この二人についてはもっと時間をかけたい感じ。
親友を、夫を、見捨てる心境ってどんなもの?

芝居としての構成も徐々に掴めてきて改めて思うのは、衣装ががががが(・ω・`)

あ、クレアのは完璧です。本当にありがとうございます。
かなめさんの流れるような優美なラインにはため息が出ちゃうよねー♪ ねー♪
「世界は私のもの」を歌い始めるときに、シャツの襟をバッと開けるのを見て
完全服従を誓うファン多数、跪礼および叩頭礼が若干名、報告されております。
あんなにガバッ!といかれたら興奮するよね(真顔)(変態)(通常運転)

話を戻して、男性4人のくたびれた感じの服が、後半になると生地がよくなって
豪華な装飾が増えてっていうのが、後方席からだとちょっと分かりにくくない?
せめてクラウスの服が投票の場面で変わってしまったことを、もっとはっきりと
分かるデザインにしてほしかった。市民全体の色味を統一して変化させるとか。
ウィーン版のアンサンブルの衣装は素敵だったのになぁ。。。

あとはそうですね、ここにきてベテランアンサンブルの底力に感服してます。
武内さんの心地よい低音が、追い詰める場面になると実はものすごく怖いとか
若いクレアが堕ちていく場面での河合さんの「売女」の響きに痺れるとか etc.
こういう実力派がいてくれるから舞台全体が締まるんですよね。

ほんとに観れば観るほど、感じることが拡がっていく作品。

この作品の歌詞やセリフには、伏線・暗示・象徴がたくさん散りばめられてて
それに気づいた途端、新たな面白さが湧き出てきて、結果繰り返し観たくなる。
なんという恐ろしい舞台。

本日で10ステージを終えた東京公演。早くも禁断症状が始まってます(震)

それではここで某キャストの身の毛もよだつ体験をご覧ください(笑)

いいなあ・・・私も睨まれたい。

ちなみに、出待ちで見えたクレアさんのペディキュアが【ゴールド】でした!
これからは心の中で「ファラオ」とお呼びしたいと思います。
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富山大空襲 70年目の証言

2015-08-18 23:33:31 | だって私は涼風真世が好き
終戦記念日に富山で放送された番組、録画していただいたものを視聴しました。

∞----------∞
チューリップテレビ
「わすれない ~富山大空襲 70年目の証言~」
2015年8月15日(土) 14:00~15:06
ナレーション:涼風真世
∞----------∞

開局25周年の特別報道番組でした。

1945年8月2日の夜中に起きた富山大空襲。
破壊率99.5%は地方都市の空襲では最悪規模だそうです。一晩で犠牲者3000人。
人口では36番目の都市だった富山が狙われたのはなぜだったのかという検証。
米空軍創立記念日の祝賀爆撃という意味合いもあったらしい。

東京大空襲以降、「住民標的爆撃」に方針を切り替えたアメリカ航空部隊は
低空飛行に備えてB-29の底面を黒く塗ることまでしたんだとか。

焼夷弾による秒速20m(!)の火炎暴風の中で逃げ場もなく亡くなった人々。
当時、目の前で家族を失った人の話が聞くだけでもつらい。。。

空襲の日に開催される鎮魂の花火大会も現代ではその意味を知らない人が多い。
だけど「わすれない」と言い続ける。それが大事なこと。

ものすごく力の入ったドキュメンタリーでした。

かなめさんのナレーションは、ほんの少しハスキーな少年のように柔らかい声。

少女時代を過ごした富山の悲しい歴史、かなめさん自身は何を感じたんだろう。
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もとの黙阿弥 8/15

2015-08-16 01:14:18 | 舞台感想
「もとの黙阿弥」 8/15(土) 16時30分の部 at新橋演舞場


華族と豪商の主従入れ替わり作戦を、当時の演劇事情を織り交ぜて
音楽あり劇中オペレッタありでわいわいやった末の大団円───
と思わせておいて、最後の最後でちょっとほろ苦い。そんなお話。

説明調の一幕、大騒ぎが楽しい二幕、祭りの後の三幕という感じ。
言葉遊びや音楽が入るところが井上作品らしいなあと思いました。
歌舞伎vs.新劇の主張合戦も織り込まれてて何だかムフフなったり。
大和座の座頭を新派の久里子さんがやるなら、演劇改良会の代表は
文学座あたりの女優さんを連れてきても面白かったかも。※リアル

書生の早乙女さんと、女中お繁の真飛さんの働きっぷりがすごい。
脇を固める役者さんもみんな役によく合ってて楽しかった。
その一方で、主役のふたりはありえないぐらいの出番のなさ。
出番というか見せ場がないよね・・・汗かいてなさそうだもん。←

ラブ之助さんのぽわぽわした公家風味な雰囲気は面白かったけど
世間知らずの男爵家相続人が恋と自立に目覚めて大見得切って、
市井に降りると宣言も、先行き明るからず、ちょんちょん(柝)
な展開じゃ、主演作を堪能した気にもなれず (・ε・`)
貫地谷さんも、劇中劇の大根芝居とお琴の差が分かりづらいので
せっかくの大仕掛けもさらーっと。

華やかな芝居とみじめな現実の差に我を失ってしまうお繁の憐れに
もう一息追いつけなかった感じ。消化する前に幕が下りちゃった。
この作品にはもっと小さな劇場が合ってるかも。

明治中期には対立していた旧演劇と新演劇。様式美とリアリズム。
平成になってさらに多様化した演劇を、役者も観客も楽しんでる。
その図式がちょっと面白かったです。

朝焼けさんのご厚意に感謝。幕間の飲食三昧が楽しすぎた♪


【スタッフ】
作:井上ひさし
演出:栗山民也

【キャスト】
片岡愛之助:河辺隆次
貫地谷しほり:長崎屋お琴
浜中文一:安吉
大沢健:坂東飛太郎
床嶋佳子:河辺賀津子
渡辺哲:長崎屋新五郎
真飛聖:女中お繁
早乙女太一:久松菊雄
波乃久里子:坂東飛鶴
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