こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

うさぎがピョン!

2016年01月10日 00時57分40秒 | 文芸
12時半。
深夜。
さっきまでフクとじゃれあっていた。
フクはウサギ。
隣のケージに、
モルモットのマルが、
「僕も遊んでよ!」って、
ガリガリケージをかじっていた。

フクは我が家の一員に加わって2年になる。
娘が飼い始めたのだ。
かくいう私は、犬好き。
5年前に、
タロ、モモ、トトと名付けた、
ミックス犬の家族を、
老衰で順次看取った。
以来、
新たにワンちゃんを飼えなくなった。
愛苦しいワンちゃんの死は、
それほどつらい。
寿命の尽きた前夜、
寝たきりだったタロは、
いきなり頭をもたげて、
「ワン!」と一声。
のぞき込む私の顔をじーっと見つめた。
あれは、
かれの別れの挨拶だったと、
いまも信じている。

娘は犬よりも、
小動物を選択した。
かわいいハムスターだった。
続いてウサギ。
さらにモルモットと続いた。
いま、
娘の部屋には
三つのケージは所狭しといった感じだ。

娘が大学生になってから、
彼ら小動物の相手は、
私たち夫婦のお役目となった。

いまでは、
ウサギのフクは、
私の声を聴くと、
ピョンピョンと飛んでくる。
ベタベタとくっついてくる姿に、
私はメロメロだ。

首のあたりを掻いてやると、
じーっとなすがまま状態気持ちいいらしい。
わたしも、
幸せ気分だ。

愛犬たちの死の悲しみから、
ようやく脱せそうだ。

さあ、
フクにおやつをやろうっと。
あ?
夜中に食わせるのは、
ちょっとまずいかなあ。

しばらく一緒にいるだけでいいか。
お互いが癒されるために。



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