~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

超擬態人間

2020年11月01日 18時42分11秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

 

 

重い。

非常に重い。

「体力消耗率100%」は伊達じゃなかった。

 

観る前からわかる「低予算映画」ではありましたが、決して「B級」ではなかった気がします。

役者と裏方を兼任する「CFA」という制作チームがすさまじい撮影スケジュールのなか撮影したみたいです。(パンフレット参照)

 

本編みたらわかるけど、あんな場所で長時間不眠撮影は肉体的にも精神的にもキツそうだなって。映像作品の撮影ってほぼまったくやったことないけど。

 

 

内容は、ぶつ切りにされた情報が押し寄せてくる上に、劇中で明確な答えは数少ないので、全貌を把握するのは難しいですが、そういう映画ですね。

でも、意味不明なシーンも多いですが、ホラー・スプラッター・スリル描写がテンポよく(?)挟まれるので「意味わかんね…」って思う暇もなくて、そういう意味では細かくできてるなあって思いました。

 

個人的に、狂乱男が持っていた武器が、殺意高い・特殊な形状でめちゃくちゃ好みでした。

さながらBLEACHに出てくる斬魄刀のようで。

日本刀のような刀の刀身の中頃に棘付きの輪が合体しているような形状。「Φ」みたいな。

これもキャストの一人が作ったという。すごい。

ちなみに武器名は「百花繚乱」だそう。好き。

 

あともう一つ、個人的に「あかんわ…」と思ったのは、脊髄注射からの一連のシーンね。

シチュエーションとして、機械にセットされ強制的に性交を強いられる、っていうのは見かけるものの、これほどまでに「いっそ殺してくれ」って思うものはないなって思っちゃいました。軽くトラウマです。

ほかのゴア描写は見れるけど、これだけはマジで目を覆いたくなるっていう感じ。規則的に聞こえる機械の駆動音とうめき声とかほんと最悪でした。(ある意味誉め言葉です。)

 

 

監督は「児童虐待」をテーマにしているとのこと。

少年を虐待する男も、父親に虐待される過去をフラッシュバックする。

被害者が時を経て加害者へとなってしまう負のサイクル。そしてその被害者も…?

 

タイトルにもなっている「擬態」。

自分の中では「身を守るため」っていう防御的な面が強かったので、「獲物を捕食するため」っていう攻撃的な面もあったのが新鮮に感じました。確かにそうだよねって。

劇中の「相手に恐怖を与えるものに擬態する」っていうのは、人間に秘められた能力の一部だとすると、なかなか高機能だなって。

 

 

見に行った劇場では、キャストの皆さんが出待ちとサイン会をやっていたので、居た方のサインももらってきました。

コロナで延期になっていたこともあって、皆さん公開されるのを心待ちにしていたようで、とても笑顔で素敵でした。


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