はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

アニメの地域別規制にうんざり

2010-09-11 22:58:44 | マンガ・アニメ
 このブログでは、以前から深夜アニメの地域限定規制を取り上げてきた(たとえばこれ)が、近頃は以前にも増して規制が鬱陶しくなってきた。

 2010年7月期の作品に限っても、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』は、規制の激しい回になるとAT-X版・地上波版(テレビ愛知以外)・テレビ愛知版と少なくとも三種類も放送用バージョンが存在するし、その中で最も規制が緩いAT-X版でさえ規制が入ったらしき場面が存在するので、BD/DVD版はまた別バージョンになると思われる。
 また、今期は、これまで風呂の湯気以外に規制らしい規制はなかったCBCが『みつどもえ』でセリフに独自規制をかけてきた。第5話は地上波に限ってもMX版(セリフ・湯気規制なし)・MBS版(セリフ規制なし、湯気規制あり)・CBC版(セリフ・湯気規制あり)と、地域ごとにそれぞれ微妙に違う内容になっている。BS11とAT-Xについては確認していないが、AT-Xは製作委員会に参加しているので、おそらくMXと同じだろう。
 『みつどもえ』に関しては、昨晩放送されたばかりのCBC版第10話では、痴女=「ちじょ」が、途中から「ちゅじょ」に言い換えられる規制があった。これはわざわざ規制対応のために二種類のアフレコを行ったそうで、痴女痴女と言いまくりの回だから全部の音を消すわけには行かなかったのだろうが、よくもそこまで面倒なことをやるもんだと、ある意味で感心してしまう。
 その他の作品では、テレビ愛知の『ストライクウィッチーズ2』で微妙に光が多くなっている場面があるらしく、他にも細かいところまでチェックすると、自分が気付かないでいる規制もまだまだあるのかもしれない。

 少し前までは、こう言った規制の有無による内容の違いがある場合は、可能な限り録画できる全てのバージョンを捕獲して比較していたのだが、最近はいちいち情報を仕入れて録画するのが面倒くさくなってきた。いっその事、『生徒会役員共』のように全局(AT-Xを含む)でピー音を入れてくれた方が、「どうせどこの地域でも同じだ」と思えて気が楽になる。
 『生徒会役員共』のピー音・モザイクはBD/DVDでは無くなっているそうで、この作品のようにピー音自体をネタにしている方が売り方としては効果的ではないだろうか。まあ、『生徒会役員共』はギャグ作品だから、ピー音が入っても「またかよ」で済ませられる面もあるとは思うが。


 しかし、ある程度の手間をかけても規制版を作っても地上波で放送する作品が多いと言うことは、やはり地上波放送による宣伝効果は高いのだろう。実際、それを観てBD/DVD買うかどうか決めているわけだから、メーカーに上手く踊らされているようでちょっと癪だ。それでも、地上波にBS・CSと、昔に比べて視聴する手段の選択肢が増えたのはいい事だ。
 と言うわけで、どうせ規制をかけるのなら、別の意味で面白くなるような芸のある規制をお願いしたい。今年になって観た中では、『おまもりひまり』の「白く塗りつぶしただけ」が一番手抜きっぽく見えた。せめて、どこからか差し込んだ謎の光で隠すくらいには手間をかけて欲しい。その点で、『みつどもえ』10話は無理やりっぷりが逆に笑えた。BD/DVDにこのバージョンが収録されないなら、後々はこちらの方が貴重な映像になるのかも知れない。



追記

 『みつどもえ』第10話、MBSでも「ちゅじょ」バージョンだった模様。あとは、次の土曜に放送されるBS11がどちらを使うかが問題だ。「ちじょ」バージョンも捕獲したいので、BSでこちらが放送されればいいのだが。と、「面倒くさくなってきた」と言いつつ、やっぱり規制のバージョン違いは集めたくなってしまう。
 また、『生徒会役員共』BD/DVDはピー音とモザイクの有無が選択できるようになっているそうで、これはいい配慮だ。『みつどもえ』第10話も音声切り替えで両バージョンを収録すればいいのだが、『生徒会役員共』とはメーカーが違うから、どうなることやら。