はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

奏光のストレイン「STEP 12 リベルタッドの攻防」

2007-02-12 22:35:53 | マンガ・アニメ
 全13話なのに放映4ヶ月目に入ってしまった本作。とうとう最終回の一回前となったが、今回は正直言ってちょっとイマイチだった。


 前回・前々回でラルフとエミリィ星人の謎が明かされて、いよいよラルフとセーラの直接対決と言う流れだったので、見応えのある戦闘を期待していたのだが、その点では肩すかしを食らわされた。
 せっかくセーラがストレインで出撃したのに、中盤以降はリベルタッド内で話が進み、戦闘シーンの描写自体があまり無い。予告にだまされてしまった感じだ。てっきり、セーラがロッティ達とのチームワークを発揮して、ラルフを追いつめる展開が観られると思っていたのだが。

 それにしても、「私たちは、そんな事望んではいない」と、エミリィにまで拒絶されてしまったラルフは哀れだ。てっきり、エミリィ星人の「地球人に復讐したい」と言う感情をラルフが共有したのだと思っていたが、実際にはエミリィ星人の受けた苦痛を味わった事で、ラルフが「エミリィ達は地球人を憎んでいるはず」と、思い込んでしまったのか。エミリィ星人にとっても、ラルフに殺された人たちにとっても、迷惑極まりない話だ。エミリィも、今のラルフに「いっしょに星に帰ろう」と言われても、母星にこんなのを連れて行きたくはないだろう。
 そして、セーラもラルフに対して「兄さんは間違っている」と言うばかり。次回予告でもこのセリフを言っているくらいで、もっと他に言いようはないのかと突っ込みたくなった。

 むしろ、今回はメインのストーリーよりも、教官達のクンルーン自爆解除作戦の方が、観ていて面白かった。
 もう完全におかしくなったように見えたラルフが、自爆装置に細工をしていた事には意表を突かれたし、死を覚悟したメルチとデュファルジュの二人は格好良かった。ロッティが助けに来た時は、つい「余計な事を…」と思ってしまったくらいだ。
 そういえば、もう一人クンルーンに行った人がいましたな。メドロックは前回いい味を出していただけに残念だったが、いかにも「敵役の悲惨な死に方」としか言いようのない最期には、ちょっと笑いが込み上げてしまった。結局、今回まともに名前の付いているキャラで、死んだのは彼女だけか。ディコンですら、肩を撃たれただけで平気そうだったのは意外だった。もっとも、名無しのキャラは大勢死んでいるのだけど。逃げていてシャッターを下ろされてしまった人は可哀想だった。


 最終回直前で、今回はちょっとテンションが下がってしまったが、逆に最終回は盛り上がる展開になる事を期待したい。次回は、5分遅れで0時5分から放映開始なので、要注意。予約時間を直さないと「最後の5分間だけ録れていなかった」と言う悲惨な事になってしまう。