はなバルーンblog

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「ゲゲゲの鬼太郎」第5作サイト公開

2007-02-01 23:50:32 | 水木しげる
 東映アニメーションのサイトに、「ゲゲゲの鬼太郎」第5作のページが登場した。テレビマガジンにもアニメ新作の記事が載ったようだし、春の放映開始に向けて、ようやく少しずつ情報が出てくるようになった。


 今のところ、公式サイトにはメインキャラが集合したイラスト一枚しかないが、鬼太郎・ねずみ男・ねこ娘の「目」に、かなりの違和感を覚えた。他の顔のパーツはそれなりに水木タッチが残っているだけに、目だけが浮いている。逆に、砂かけ・子泣き・ぬりかべ・一反木綿は、いい感じだと思う。ほぼ、第4作とデザインが変わっていない気もするが。

 これまでの鬼太郎でも、キャラクターデザインはシリーズごとの個性があった。
 第1作は、原作を基本にしつつ、キャラデザイナーの個性がいいバランスで混ざっていた。続く第2作は、第1作の発展上にあるとが、色が付いた事で、また異なる印象を受ける。また、第1作・第2作共に各話の作画監督の個性がかなり強く出ていると思う。
 間をあけて登場した第3作は、キャラデザインを担当した兼森義則の個性が色濃く出ていた。対して、第4作では原作回帰を目指して細部までこだわった造形が、かえって新鮮に感じられた。
 だから、5作目が今までと異なるアプローチでデザインされても至極当然なのだが、現時点では原作と比較しても、これまでの4作と比較しても、鬼太郎の顔にはかなり違和感がある。とりあえず、実際に動いて喋るまで評価は出来ないが。

 喋ると言えば、今回のキャスティングがどうなるかも、大変気になるところだ。
 これまでのどの鬼太郎の声も、今回のデザインには合いそうにないから、はまり役となる新たな鬼太郎声優を選んで欲しい。目玉親父は、できれば田の中さんに続投していただきたいが、年齢を考えると交代もあり得るだろう。 ねずみ男・ねこ娘あたりは、第4作から引き続いても違和感が無さそうだが、第3作・第4作では目玉親父以外の声優が一新されてきたから、今回もキャストは総入れ替えの可能性が高いか。第1作・第3作で子泣き爺を演じた永井一郎や、第2作・第4作で砂かけ婆役だった山本圭子の例があるので、第4作からの続投はなくても、第3作の声優が再度同じキャラを演じる可能性はあるかも知れない。


 それにしても、やはりフジテレビ・東映アニメーションのコンビは変わらなかった。旧シリーズのDVDが売れているのだから、フジも東映も「鬼太郎」を手放す気はないのだろう。アニメ「鬼太郎」新作は「墓場の鬼太郎」として大人向けになると言う噂もあったが、これは結局噂に過ぎなかったと言う事か。
 放映枠は、既存のアニメ枠を引き継ぐならば、おそらく第4作と同じく「デジモンセイバーズ」の日曜9時枠だろう。と、なると、東海テレビはまたしても金曜16時になってしまう。第4作の頃と違って、現在この枠はフジから5日遅れなので放映状況は改善されているが、ドラマ再放送の枠拡大などのため頻繁に放映日が変わる事が問題だ。放映が始まったら、毎週次回放映日の確認は欠かせなくなる。

 ともかく、今はまだキャラクターが公開されただけだ。スタッフ・キャストについては今後の情報を待つしかない。公式サイトに書かれているように「おどろの物語」を描くのならば、第4作で実績のある貝澤幸男や宇田鋼之介あたりにシリーズディレクターを担当して欲しいが、どうなる事だろうか。