2006年夏アニメ新番組感想

 7月も下旬となって、アニメ新番組もほぼ出揃ったので、感想を書いておく。4月期は視聴継続作品だけを取り上げたが、今回は観続けるかどうかにかかわらず、いい方にも悪い方にも感想を書きやすい作品を取り上げたので、一部では辛口な事も書いてしまった。その辺りをご了解の上で、お読み下さい。




ProjectBLUE 地球SOS(AT-X、7/2スタート・月1回放送)

 事前特番を観た時は、主人公のビリーが親しみにくそうなキャラに見えたので、ちょっと不安だったのだが、実際に観てみると、生意気なところも含めて味のあるキャラとなっていて、悪くはない。声が渡辺明乃なので「韋駄天翔」の山登翔が気取っているように聞こえてしまう。
 主人公以外のキャラクターもしっかり描かれているし、舞台となっている「西暦2000年」の世界は「昔の人が夢見た未来世界」であり、パラレルワールドとして魅力的だ。ストーリーにも謎の部分が多く、第2話以降どのように話が展開するのか、今後が楽しみだ。

 ところで、今回は初回放送を録画したのだが、これが無料放送だったため、大きなロゴの常時表示と宣伝テロップの頻繁な挿入が、非常に鬱陶しかった。無料でない再放送では、ロゴと宣伝テロップはなかったらしい。AT-Xと契約しているのにロゴ付きで観るのはバカバカしいので、来月からは再放送分を録るようにしなければ。




まもって!ロリポップ(キッズステーション、7/8スタート)

 第1話で既にかなりひどい出来だったが、作画の悪いアニメとしては、そんなに珍しくはないレベルだった。しかし、続く第2話は本当にダメだ。絵が崩れている以前にまともに動かず、パラパラ漫画状態。それに加えて、顔の崩れも多くて、見るに耐えない。特に、Bパートはひどかった。
 作品としては破綻しているが、どこまで酷くなるか底辺を見届けたいので、もう少し観てみることにする。

 しかし、私が観たキッズステーションでは、ひどい出来ではあるが、それでも修正されている部分があるそうだ。最速のテレビせとうちは、更にひどかったらしい。そう聞くと、地上波で観られないのが残念に思えてくる。最速から一日遅れの岐阜放送は、おそらくリテイク無しなのだろうが、名古屋市内のCATVは岐阜放送を再送信していないのだ。かと言って、リテイク前とリテイク後を比べるほどの暇もないが。




内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎(名古屋テレビ、7/11スタート)

 「MUSASHI GUN道」にライバル出現とまで言われていたので、かなり期待していたのだが、第1話を観た限りでは、確かにひどい出来だとは思ったが、個人的には「MUSASHI」ほどのインパクトは感じなかった。
 「MUSASHI」は、ダメ作画・変なセリフ・声優の熱演などの要素が相まって「落ちながら戦う」「GUN道奥義 ケンジャの舞」などの名場面や名ゼリフがいくつも生まれているが、これは奇跡的な事なのだろう。「財前」は、作画の出来がどうこう以前に、演出・画面構成が致命的にヘタで、そのため「高速を走っていたはずの財前が、いきなり下にワープ」と言った珍妙な画面が生まれてしまっているが、こちらは観ていてなんだか悲しくなってしまう。

 ネタとしては面白くなかったので視聴は打ち切るつもりだが、今後は関東視聴組の評判をチェックして、すごそうな回があれば一応録画しておこう。




N・H・Kにようこそ!(三重テレビ、7/11スタート)

 原作小説は未読、漫画版は単行本5巻まで読んでいる。小説と漫画で途中から異なる展開になるようだが、アニメ版第2話までを観た限りでは、少なくとも漫画版には忠実な内容だった。
 アニメ版の佐藤は、外見も声も漫画に比べて微妙に格好良くなっていて、ちょっと違和感があった。牧野由依の岬ちゃんは少々不安だったが、今のところセリフもあまり多くないせいか、特に気にはならない。

 この作品がアニメ化されて一番インパクトが強かったのは、アパートの隣の部屋から四六時中アニソン(しかも萌えアニメ)が漏れ聞こえてくる状態が、リアルに表現されている点だった。自分の好きな事でも、興味のない人間にとってはどれだけ迷惑なのか、よく理解できた。こればっかりは、描き文字の歌詞で表現するしかない漫画版では伝わらない、嫌なリアリティだろう。私も、気を付けなければ。他には、宇宙人のキャラクターも上手く嫌な感じにデザインされている。

 ところで、この作品は1クール全12話とばかり思っていたのだが、公式サイトのDVDリリース情報を観ると、2話収録・全12巻なので全24話のようだ。道理で、展開がゆっくりだったわけだ。今後、ロリコンやドラッグ、マルチ商法に自殺オフなど危ない展開をどう処理するのか、結末はどうなるのか、非常に楽しみだ。火曜深夜は「財前」を切ってこちらに絞ろう。




つよきす Cool×Sweet(名古屋テレビ、7/12スタート)

 原作ゲームはプレイしていないが「ヒロイン全員ツンデレ」が売りと聞いて、ちょっと気になっていた。しかし、第1話を観る限りでは、主人公を初めとして、どのキャラクターもツンデレと言うよりは、単に性格がきつかったり、ただの変人だったで、ツンデレと感じたキャラは一人としていなかった。スタッフがツンデレを何か勘違いしているのではないか。
 キャスト入れかえやスタッフのずれた発言など、放映開始前から色々と火種を抱えている作品だとは知っていたが、そのような点を抜きにしても、単に学園物アニメの凡作と言う感じだ。原作を変えていても面白ければアニメ版のファンが付くだろうが、少なくとも私にとっては面白くない。まあ、トライネット作品としては標準レベルだろうか。




 今回は、ここまでで終わり。
 上で取り上げた以外にも、第1話からチェックしているアニメはいくつかあるが、感想の書きやすさを優先したので、普通に楽しんでいる作品は、かえって漏れてしまう事になった。

 それにしても、前世紀の終わりから言われ続けている気がするし、私自身、改編期の度に書いていることだが、どう考えてもテレビアニメが多すぎる。しつこいと言われようと何度でも書くが、そろそろ量より質に方針変更すべき時期だと思う。
 このような状況でも「涼宮ハルヒの憂鬱」のようなクオリティの高い作品も生まれてはいるが、これは特殊な例外だろう。このまま秋も放映本数が維持されてしまったら、また「MUSASHI GUN道」や「まもって!ロリポップ」のような作品が生まれる恐れもあるだろう。自分の好きな漫画原作のアニメがそんなことになってしまったら、目も当てられない。
 とは言え、現在わかっているだけでも、やはり秋も相当な数の新作が始まりそうで、不安は拭えない。いっそのこと最初から隔週放送にでもしてしまわないと、これ以上は乗り切れないのではないだろうか。



 ここで終わるつもりだったが、まだ「まじぽか」以外の6月終了アニメの感想を書いていなかった事に気付いた。と言っても、最終話を観てから時間が経つと、どうも書く気が薄れてしまう。
 とりあえず、最後まで観た作品は、どれもそれなりに楽しめたことは確かだ。だから、最終話まで完走した作品のタイトルだけを、順不同で挙げておく→「吉永さん家のガーゴイル」「西の善き魔女」「ひまわりっ!」「女子高生 GIRLS*HIGH」「涼宮ハルヒの憂鬱」。
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