はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

11/4 ドラえもん「正直太郎」ほか

2005-11-06 00:15:19 | アニメドラ感想
 今週も、アニメドラの感想が遅くなってしまった。10月21日の放映再開後は毎回こんな感じだ。
 他人の感想を読まずに、可能な限りまっさらな状態で書きたいので、出来る限り金曜日中に書いて公開したいのだが、最近はなかなか都合が合わない。ともかく、今週も感想にいってみたい。


「正直太郎」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/三宅綱太郎、作画監督/嶋津郁雄)

 正直太郎がなんでもベラベラと正直にしゃべり、まわりの人間が反応する部分はテンポよく描かれていた。「あだ名はハゲゴリラ」がなかったのが、ちょっと残念だが、それでも、正直太郎を隠すまでの流れはよかった。しかし、正直太郎にOFFスイッチが付いていないのはどう考えても問題だ。この道具の制作者は不都合を感じなかったのだろうか。
 後半の告白シーンは、うってかわって落ち着いた雰囲気でしっとりと描かれており、よいムードだった。この場面で流れていた音楽も、なかなかよかったが、明らかに菊池俊輔の曲を意識している感じが気になる。やはり菊池メロディーを意識せざるを得ないのか、それとも、同じ原作だと似たような曲が出来てしまうのだろうか。
 そして、ラストシーンは公園のブランコで語り合う二人。それまで思いを伝えられなかったもどかしさが解消されて、一気にいい雰囲気になり、お互いのいいところを言い合う二人。この場面、夕陽の風景が美しくて効果的にラストを盛り上げていたと思う。
 また、今回の玉夫おじさんの恋人の名前が「幸子」で、声が江森浩子。原作にはこの女性の名は出てこないので、スタッフが「エスパー魔美」を意識してやったとしか思えない。そう言えば「家がどんどん遠くなる」では、ノンちゃん似の女の子も出ていた。そのうちまた魔美ネタを仕込むかも知れないので、要注意だ。



「ゴルゴンの首」(脚本/大野木寛、絵コンテ/前田康成、演出/三宅綱太郎、作画監督/嶋津郁雄)

 原作からは伝わってきた「ゴルゴンの首」の恐ろしさが、描ききれていなかった。
 これは、先生・ドラえもん・スネ夫がやられる場面などで、一部分とは言え、箱に隠されていたゴルゴンの首の本体を描いてしまったせいだろう。原作では、ジャイアンの前に現れるまでは本体は全く描かれておらず、それが得体の知れない不気味さを醸し出している。
 その恐ろしいゴルゴンの首本体が、実はいかにも機械的な姿をしていると言うギャップに意外性があるのだから、原作通りにラストシーンまでは隠しておくべきだったと思う。ジャイアンが落ちてくる時の、ゴルゴンの首が慌てる描写も余計だった。
 しかし、ゴルゴンの首の「ウオーン」と言ううなり声は、見事に不気味さを表現しており、効果を上げていたと思う。高戸靖広がこのような太めの声も出せるとは、知らなかった。
 ともかく、演出で損をした作品だろう。


 ところで、先週・今週と、静香=かかずゆみの出番が無かった。先週はキャラとして出ていたがセリフはなく、今週は静香自体が出てこなかった。これは、やはり産休に伴う措置だろう。せっかくOPが新しくなったのに静香だけセリフが無いというのも寂しいが、下手に代役を立てられてイメージがおかしくなるよりはいい。
 10月21日の特番では静香の出番はあったが、これは産休前の録音だろうか。それとも、復帰後に録音したものを、放映順を入れ替えたのだろうか。ちょっと、気になってしまった。