蓮くんが旅立ってから、1年が過ぎました・・・。
あの日の事は、まるで昨日の事のように鮮明に覚えています。
最後の日の朝、リビングの入口に佇んで部屋の中をぼーっと見渡していた蓮くん。
今思うと、まるで見納めをするような・・すごく遠い目をしていました。
いつもと違ったその様子に、なぜ気付いてやれなかったのか・・今でもとても悔やまれます。
蓮くんは、最後まで大好きだったパパを待っていました。
きっともう一度、パパの顔が見たかったのだと思います。
だから苦しいのをじっと堪えて、夕方パパが帰ってくるまで我慢していたのだと思います。
そして、帰ってきたパパを見て・・・安心したのでしょう。 その瞬間に崩れ落ちた蓮くん。
多分蓮くんの時間はその時止まったのだと思います。
あの日から1年・・・
今でも時折、モーレツな悲しみが襲ってきます。
それは、食事をしている時や眠る前、思い出の旅先などいろんな所で突然にやってきます。
もうどうしてよいかわからないくらい、胸が苦しくなります。
そしていつも思うのが・・・まだ8歳だったのに、あんなに元気だったのに・・何故ってこと。
何が行けなかったのだろう・・
いつから苦しかったのだろう・・
そして・・・何でもっと早く気付いてやれなかったのだろう・・・もしも気付いていたら~
もしも、もしも・・。
今更そんな事を考えても仕方のない事とわかってはいるのだけど、未だに納得が出来ていません。
多分、この先も納得なんて出来ないのだと思う。
命はいつか終わる事は理解していました。
パパにも以前、「いつかは蓮もいなくなるってことを覚悟しておかないといけない」って言われてたし。
頭では理解していたつもりだったけど、気持ち的には全く考えていませんでした。
それが、ある日突然あんな風に別れないといけないなんて・・・
もっといっぱい遊びたかった、おいしい物も食べさせてあげたかった。
もっとたくさん抱きしめたかった。
陸くんとの出会いは蓮くんが導いたものだと、私は勝手に信じています。
私が寂しがらないように・・・ちゃんと前を向いて進めるように・・・
あまり泣かないように・・。
蓮くんのことは、これから先もずっと忘れることなんて出来ないと思います。
もう一緒に遊んだりおいしいものを食べたりする事は出来ないけれど、
一緒だった時間は、私の大切な思い出です。
最後に~
うちの仔になってくれてありがとう。