葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

Dr. Myhill のサイトから(乳酸の問題)

2014-10-19 | マイヒル医師(慢性疲労症候群)
身体のすべての細胞に影響が及ぶ可能性がある


以下は、各細胞内で起こることを説明している:

ATP (三リン酸塩) がADP (二リン酸塩)に変換されることで、活動のためのエネルギーが放出される。ADPは、ミトコンドリアの中へと入って、そこで酸化的リン酸化(つまり、リン酸塩基がくっ付くこと)によりATP が再生される。ATP は、普通の人では約10秒毎にリサイクルされる - もしこれが減速すると、細胞が減速し、そのため人が減速し、臨床的にスタミナが足りなくなる、すなわちCFS(慢性疲労症候群)となる。


システムにストレスがかかると問題が生じる。もしCFS の患者が、エネルギーを供給できるより速く、エネルギーが必要となると (実際にほとんどのCFSの患者は、ほとんどの時間これをしている!)、 ATPがリサイクルされるよりも速くADPへと変換される。これは、ADPが溜まっていくことを意味する。ADPの一部は、アデノシン一リン酸塩 (AMP 、一リン酸塩)へと、変換されることが避けられなくなる。 これは、深刻な問題となり、実際に、代謝の大惨事といえる。なぜなら、大雑把に言って、AMPはリサイクルできなく、尿中に排出されてしまう。

実にこれが、スタミナが不足することの生物学的根拠である。人は、ミトコンドリアがATPを作ることができる速度でしか活動できない。ミトコンドリアが減速すれば、スタミナが不足する。


もし、AMPが漏れている結果として、ATPレベルが低下すると、身体は、新品のATPを作らなくてはならない。ATPは、Dリボースからとても迅速に作ることができるが、Dリボースはグルコースから時間をかけてしか作ることができない。これには、1日から4日のどれかの期間が必要である。これが、遅延疲労の生物学的根拠である。


しかしながら、もうひとつ問題がある。もし、身体のATPがとても不足していると、グルコースを乳酸に変換することで、極少量のATPが直接作られることになる。これが、まさに、多くのCFS の患者がしており、我々は実際に、CFS の患者が簡単に嫌気性代謝へとスイッチすることがわかっている。 しかしながら、これは、2つの重大な問題をおこすことになる。 乳酸は、特に筋肉ですばやく溜まって刺すような痛み、だるさ、じんじんする痛み、ひりひりする痛みを引き起こす(「乳酸バーン」)。2つめは、Dリボースを作るためのグルコースがなくなることである! それで、本当に元気がなくなると、新しいATP が簡単に作れなくなる。 回復に時間がかかる!


ミトコンドリアがよく機能しているときは、運動の後に休むことで、乳酸はすばやくグルコースに戻され (ピルビン酸経由で) 、乳酸バーンはなくなる。しかし、これは、エネルギーを必要とするプロセスである! グルコースから乳酸へのプロセスは、身体が使うためにATP を2分子作るが、逆のプロセス(乳酸からグルコース)は、6分子のATPを必要とする。 もし使えるATP がなければ、もちろんこれがミトコンドリアの機能が不全になると起きることであるが、乳酸が何分間も持続して存在し、或いは実際に何時間も存在し、非常な痛みを起こすことになる。 (この逆のプロセスは、肝臓で起こり、コリ回路と呼ばれる)。

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