はずれの映画辞典

映画とは生きものの記録です、この世に生きる者が、こうして生きようじゃないかと訴えます。惚れた映画を毎日連載します。

007/特集 1話ー5話

2009-08-31 08:53:46 | Weblog
  007/特集 1話ー5話
 
 ドクター・ノー 007第01作

 解説

 昭和の名画の中でこのSEAN CONNERY(ショーン・コネリー)の007シリーズを取り上げないわけにはいかないだろう。

 物語

 ストラングウエーズ宅、こちらW6N G7W,どうぞ、女が何やら通信中、こちらロンドンのG7W、聞こえます、交信準備を願います、交信が通じたと同時に暴漢が女を射殺する、通信機のキイを持ち出す男達3人、タイトル「ドクター・ノー」
 ロンドンのG7W、ジャマイカのW6Nの交信が途絶えたという報告、ロンドン、アンバサダー・クラブ、ギャンブル場、カードをやっているジェームス・ボンド、女が差しの勝負をしようと話したところでボンドに電話が入る、名詞を渡して夕食の約束を取り付ける。
 ボスの部屋の前に秘書が居る、名前はマ二ーペニー、用事はストラングウエーズと三時間も交信不能と伝える。

ボスの部屋、ジャマイカが交信開始を告げて沈黙した、ストラングウエーズが行方不明だ、秘書もだ、彼はアメリカ当局の要請でケープ・カナべラルへの妨害電波を調査中だった。トップリングを知っているか?「知っている、誘導ミサイルの制御を電波か何かで妨害することです」正解だ、
 南大西洋へ発射されたミサイルがブラジルの密林へ落下した、次はロケットだCIAが担当官を派遣した、ライターとう男だ、その男に尋ねろ7時の便を予約してある
あと3時間後だ、詳細は爆発装置つきバッグに入れて空港で渡す。機内で読め、真相を究明してほしい、という。

 空港に到着すると男が車で待っていた、総督官邸に電話するボンド、総督と話をする、一時に昼食をと、迎えの車は?と聞くと秘密に回したんだろうという、後をつけるサングラスの男がいる、総督官邸へ行く予定だが時間があるのでドライブしたいと運転手に言う、車が走り出すと先ほどの男が車で追ってくる、スピードを上げる運転手、郊外まで来ると何処かで巻けというボンド、ボンドは運転手の背中にピストルを突きつける、仲間が来るまでに誰に頼まれたか吐けという、男は抵抗するが、はけと言われた隙に毒入りの煙草を食べて死ぬ。官邸を訪れるボンド、総督と話をする、どうやら私の情報が漏れたようだ、「ストラングウエーズを最後に見た人は誰だ」とボンド、クラブでカードをしていた友達達だ、デントという考古学者が居る、それからポッツター。

 ストラングウエーズ宅へ向かうボンド、殺人の現場を見るボンド、地質学の書類がある、そこに落ち着くボンド、カバンに指紋をつける薬をつけ、戸棚には髪の毛を貼り付ける、クオレルという土地の船を持っている漁師宅へ向かう、彼は釣りが好きだったので手がかりを知るためだ。
 漁師の男が居る、ストラングウエーズの友人だと話しかけるが話に乗らない、逃げ腰だ、裏の納屋へ入る二人、男がなんで俺に近ずくのかと聞くや刃物を出す男、実はこの男は味方だった、CIAのライターという男が出てくる、この男は空港から車に乗ったときに着けて来た男だ、クオレルはライターの助手だった。

 やがてライターとクオレルとボンドの三人が揃った所でバーで話をする、「月ロケットの発射を控えて当局は神経質だ、妨害電波の手がかりは無いのか、中佐の家も洗ったかとボンド、非公式には洗ったが英国人は規則に煩い、中佐達は沖も洗った、しかし何も出なかった、何処を洗ったんだとボンド、しかし一つ調べられない所がクラブ・キーという島だ、と、その時女が写真を撮る、女を捕まえる、なぜ撮るんだ、デーリー・グリーナーよ、というが身分はわからない。
 話の続きで、なぜそのクラブ・キーは調べられないのかを聞くと、所有の中国人が見張っていて、空から偵察したがボーキサイト鉱山とレーダーしか見えないという、そしてあの島は恐ろしい島で渡ったら帰ってこない人が多いという、漁師は近づかない、サンプルは取ってある、岩や鉱石の欠片や砂や水、どうやらこの島が臭いとボンドはにらむ、中国人の名前はドクター・ノーだ。

 ここからジェームスボンドと、ドクター。ノーの子分とのスリルに満ちた活劇が始まる、映画を見る人のためにこれから先は控えさせてもらおう、最後にジェームス・ボンド様は月ロケットの妨害電波を発射する装置を破壊する。

 感想

 ボンドの活躍が見物のスリラー映画でなかなか面白い、1:50分。

 感じた度 ★☆☆




 ロシアより愛をこめて 007 第02作  1963年

 解説

 ドクター・ノーに続く第二作、不死身の男、ショーン・コネリー、赤い鉄のカーテンの向うロシアを相手にしたところがミソだ。もっとも、この映画は40年前の映画、その頃はソ連だったが。ま、見てのお楽しみの映画だね。

 物語

 チエスの全国大会が開かれ決勝戦が行われている、そこへコップが運ばれてくる、コップの底に「緊急に出頭せよ」とメモが。
先ほどのチエスをやっていた男が入ってくる、No,5クリステインと名乗る、作戦部長だ、ソ連から新型暗号解読機を盗み出す計画を立てた、遂行にはソ連の在トルコ暗号部の女性部員と英国諜報員の助力が必要、勿論英ソ両国は我々の陰謀とは気づきません、No,3計画遂行の準備は出来てるか?No.3「はい、No,1すべて指示どうりに遂行します。

 イスタンブールの領事館に適任者がいます」祖国への忠誠心は筋金入りの有能な女性です」No,3はソ連諜報部の主任という身分になっている。
だが、スペクターに加入した事は知りません」という、早い話がドクター・ノーで負けたグループの敵討ちの話である。ジェームス・ボンドを殺そうという計画だ。
 はてさてどうやってボンドを殺せるかが見物。

 感想

 新型暗号解読機、今なら暗号解読ソフトとでも言うんだろうか、そんなものなら、パソコンで進入して簡単に見れるんじゃないの、と思われるが、40年もの昔は命がけでそんなものが欲しかったんだろうな、赤い鉄のカーテンの向こう側だから。

 感じた度 ★☆☆



 ゴールド・フィンガー  007 第03作  1964年

 解説

 007第3作は、科学技術を駆使した、スケールの大きい映画で、面白さのスケールも大きい。最新式の戦車が出てきたり、敵も科学技術を駆使しなかなかのもの、飽きないで最後まで息つく暇もない面白さだ。

 物語

 三作目はマイアミビーチから始まる、日光浴をしている007、ジェームス・ボンド、そこへフイリックス・ライターが来る、女が居る名はデインク、今度の仕事はオーリック・ゴールドフィンガー、英国人で国際的な実業家で有名だ、米国一の馬も持っている、その男はこのビーチでカードをやっているが負けた事が無い。

 それはそのはず、自分は補聴器に見せかけたイヤホンを耳に入れて、相手のカードをホテルの部屋から望遠レンズで読んで逐一報告させている、それを見破るボンド、部屋へ入るやその女を捕まえる、名前はジル・マスターソン、二人がベットインするや、電話が鳴る、ライターから連絡だ、夜9時に会う約束をする
そして冷蔵庫へ酒を取りに行くと、暴漢が後から襲う、気を失っている間に女は殺されて、体中が金箔で塗られていた。

 仕事は、ゴールドフィンガーが金の密輸をやっている、それを暴いてくれというもの。彼は、二千万ポンドの金を世界各地に保有している、世界各地というのは国によってレートが異なるからだ、ゴールドフィンガーは一つの計画がありそれを密かに進めている、それは、アメリカ中の金塊が集められている銀行を襲ってその金塊を放射能で汚染してしまえば流通が困難になるそうすれば、他所の国の金塊が値上がりする、其処を狙っているらしい。
 先ずは、ゴールドフィンガーとゴルフをやるところから始まる。
 科学兵器の使い比べで面白い活劇の始まりだ。

 感想

 活劇だけじゃなくて景色の良いところや、車、飛行機での攻撃などなかなかスケールがでかくて面白さがある。

 感じた度 ★☆☆
 




 007は二度死ぬ  007 第05作  1967年

 解説

 第五作はとうとうソ連との人工衛星の打ち上げ競争を題材にしたドラマだ、部隊は日本の噴火口の有る島。 日本に舞台が来たことで、日本の風景は勿論、丹波哲郎の登場でいやが上にも盛り上がる。原題名は「YOU ONLY LIVE TWICW]もう一度生きる、じゃつまんないので二度死ぬ事にしたんだろう。
でもボンドは死なないんだな強いから、なんせ車まで持ち上げちまう瞬間接着剤だ。

 物語

 アメリカの人工衛星が打ち上げられる、これが得たいの知れない衛星に飲み込まれてしまう、これはソ連がアメリカを攻撃したんだろうで、ソ連も同じ時期に打ち上げるが、これも同じ事をされる。ボンドの大役は、どうやら日本にこれらの得たいの知れないロケットの発射基地があるんじゃないかと思われるので、
日本へ行き、田中(丹波哲郎)に連絡を取りそこで調べて欲しいという命令だ。
 臭いと睨んだ会社へセールスマンとしてコンタクトを取るが、直ぐに感ずかれてあいつを殺せの指令、付き人の女が居てこれが案内したり、危ない所を救ったりするが、新兵器の銃装備つきの小さなヘリコプターで怪しいと睨んだ噴火口の有る島、三宅島みたいなところを探し回る。其処でもヘリの攻撃にあいますます疑いが濃くなって其処での活劇が始まる。

 感想

 日本へ舞台が来たことで、親しみやすくなって、これがこのシリーズの中では一番になるんじゃにかと思われる、事実この映画は良く売れた。ボンドというノリまで売り出したからな。
 
 感じた度  ★★☆
 

300 スリーハンドレッド 

2009-08-29 07:51:36 | Weblog


 300 スリーハンドレッド 2007年

 監督・脚本 ザック・スナイダー

 出演  ジェラルド・バトラー、レナ・ヘデイー、デイビット・ウエナム


 解説
 
 ヘロドトスの「歴史」にも記されている伝説の戦いを描いたフランク・ミラーの「グラフィック・ノベル」を映画化したもの。この映画は何と言ってもジェラール・バトラーの人気で見せる、デイビット・ウエナムが相手で演じるはスパルタの戦士たちの勇壮な戦闘シーンが見どころの映画だ。

 物語

 紀元前480年、スパルタの王レオ二ダスの下に圧倒的な軍力を誇るペルシヤ帝国クセル王の使いがやってくる、土地と水を差しだせという、駄目ならお前の国を侵略するというのだ。
 なんせスパルタ教育で鍛えたスパルタ戦士、理不尽な申出に怒り爆発、使いを殺してしまう、そして壮大なペルシャ帝国との戦いの道を選ぶ。その勇士はたったの300人、相手は100万の軍隊、その勝敗やいかに。

 感想

 壮大なスケールで描く戦闘が見もの、おとぎの国の戦争を見るかのごとき”クラッシュ”と呼ぶ画像処理の方法で見せるスペクタクルに圧倒される。
 J・バトラーがわざわざ日本へこの映画の宣伝にやってきた力の入った映画である。

 感じた度 ★☆☆
 

スーパーの女

2009-08-28 08:18:44 | Weblog



「スーパーの女」  1996年   伊丹十三監督作品

 解説

 スーパーという所は、女の憩いの場でもある、良いものを安く買うという女性の欲求を満たしてくれる、また、スーパーのドアを一胆くぐれば、家庭の思いがふっと沸き起こる、今日は大根が安いし美味しそう、ずっと歩くと魚売り場、秋刀魚が安い、そうか今日は秋刀魚を焼いて食べよう、テナ具合で入れば今夜のお惣菜が浮かんでくる発想の場でもある。この映画は、ある女性が売れないスーパーを大繁盛のスーパーに仕立ててしまう話である。

 物語

 スーパー正直屋のそばに「安売り大魔王」という競争相手のスーパーが出来た、五郎(津川雅彦)は様子を見に行くが、そこで井上花子に出会う、二人は2年3組の同級生だった。安売り大魔王の社長(伊藤四郎)は、正直屋を買収したいと思っている。

 五郎と花子はスーパーに奥さん達が何を求めてくるかを花子は女の勘でよく知っている、だんだんとスーパーの経営をやってみたくなる。とうとう五郎のスーパーで働く事になる。しかし、改革点は多い、先ずお客に対するサービス、値札が特売値段になっているのに、商品についている値段が違う、これはおかしいと中へ行くと、肉の調理場には職人肌の板前、魚売り場の奥にはやはり職人肌の調理人が仕切っていてこれが店のネックになっている。

 アイデアで勝負の早朝サービスを始めると朝から3割引の白菜が飛ぶように売れた、そして卵の値段をミスプリにしてチラシを出してしまい、これもお客がワンさと押しかける、色々なアイデアで正直屋はお客を取り戻すが、お客が入って居るのに製品の陳列が間に合わない、これは中で職人肌の親方が一人でやって、他の人にまかせないのでそうなる、それをも解決して遂にはあこぎに売り渡しを強要する「安売り大魔王」に勝ち抜く。

 感想

 この映画の面白さは、一つのアイデアを出すとそれに必ずお客が反応して売れ行きを伸ばす、そこが痛快。そんなに旨く行くはずがないと思いながら次は何かと期待する、花子の発想が面白い。

 感じた度  ★★☆


ステルス

2009-08-27 08:43:36 | Weblog



 ステルス  監督 ロブ・コーエン アメリカ 2005・10
             
   出演ジェイミー・フォックス、ジェシカ・ビール、ジョシュ・ルーカス

 解説

 「宇宙戦争」「スターウオーズHP3」と今年はSF映画が続けて公開されているが、その第三弾はこのステルスだろう。見所は、精鋭のパイロットと人口知能を持つステルス機「エデイ」は次々とミッツションを成功させていた、しかし、突然暴走して制御出来なくなってしまった、ソビエット目掛けて飛んでゆく制御できないエデイーを何処へ行く。

 物語

 ジェットパイロットの精鋭、ヘンリー・パーセル大尉、(ジェイミー・フォックス)カーラ・ウエイド大尉
(ジェシカ・ビール)ベン・キャノン大尉(ジョシュ・ルーカス)がいる。
 彼らは、海軍が極秘裏に進めているテロ対策プロジェクトのために選ばれた精鋭である。
 彼らは、生死を懸けた作戦でよきチームワークを発輝していた。
 その三人に、人工知能を積んだ無人ステルス戦闘機エデイーが仲間に加わる事になった、そして作戦に出るが、作戦が終わり帰還の途中でエデイーは思いがけず落雷に会い暴走してしまう。
 これを追いかける女性のパイロット、カーラは北朝鮮の上空で機械が故障、射出するが、・・・。

 今戦闘機は、パイロットを必要としない無人化の研究が進められている、実際に、ラジコンを飛ばして敵地に侵入して敵の防空施設を破壊してしまおうという計画が行こなわれて居るんだそうだがこの戦闘機は「ステルス」という戦闘機を作り出して、三人の精鋭が秘密裏に実際の戦争に使っていた。

 感想

 例によって映画館中を爆音で埋め尽くすSF映画は、好きな人にはたまらない。

 感じた度 ★★☆

ジョーズ Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ部

2009-08-26 08:26:05 | Weblog

 ジョーズ Ⅱ 1978年 監督 ジャノー・シュワーク 

              出演 ロイ・シャイダー

 物語

 三年後、おなじ場所、再び水上スキーをしていた二人の女性がサメに食われて、ボートは積み荷のガソリンンに引火して爆発跡形も無くなってしまった。同じようなシーズン前の海水浴場サメは水上スキーの音に敏感で寄ってくるらしい。
 やがてある日、クジラが何者かに食われて浜に打ち上げられているのが見つかる。
 警察署長のブロデイーは前作のように市長に遊泳禁止を忠告する。
・・・ボートが浮いている、人間がボートに付いていた、ボートに乗っていた女性の遺体らしい。
・・・署長は監視していると海の中に黒い影が、急いで海水浴客を海から引き揚げさせてみると、それはアジの大群だった
 誰ももう署長の言うことを聞かなくなった、やがて署長は辞表をだす、

 感想

 前作がたいへん面白かっただけに期待したが、前作と監督が違ったが、まったく普通の映画以下で面白くない。

 感じた度 ☆☆☆






 ジョーズ Ⅲ・Ⅳ

      Ⅲ 1983年 監督 ジョー・アルブス

      出演 デニス・クエイド、べス・アームストロング

 物語

 フロリダに海底王国というテーマパークができる。
 開演前日に王国と海底間のゲートが壊れていることがわかりスタッフが修理に向かう。作ったばかりで壊れる筈はない開園が間じかなので緊急に修理する。
 王国はオープンしトンネルは来客であふれている、・・・と突然無残な死体が観客の前に上がる。
 どうやら鮫に食われたらしい、王国の入れ江の中に親子のさめが入り込んでトンネルを壊してパニックになる。

 Ⅳ 1987年 監督 ジョセフ・サージェント 出演 マイケル・ケイン、ロレイン・ゲイリー

 物語

 再び第一作のジョーズに話が戻る、未亡人となった警察署長のエレン・ブロデイは巨大なサメに二男を殺されてノイローゼになっていた。悲しみを癒すためにバハマに住む長男宅を訪れる。
 長男は結婚して娘がいた、エレンの孫だ、仕事は、貝の生態研究のため貝に研究用のメタルをつける仕事をしている、長男も時々夜になると父親が襲われたサメの夢にうなされる。
 ここハバナの海岸にはサメは居ないという事になっているのだが、サメの復讐はこのブロデイ一家に怨念を抱いているようで、再び現れて長男を襲う、そしてついにエレンがこのサメに立ち向かうことになる。

 感想

 四作品を全部見たが、やはり最初に見たスピル・バーグのジョーズⅠに勝る作品はない。
 同じお化けを、二度三度みると、枯れ尾花の正体がしれて怖くなくなるのと同じだ。

 感じた度 ☆☆☆





ジョーズ Ⅰ

2009-08-25 08:16:19 | Weblog
 ジョーズ Ⅰ(米)  1975年  

  監督 ステイーブン・スピルバーグ 原作 ピーター・ベンチリー

  出演  ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス


 解説

 スチーブン・スピルバーグといえば、アメリカでは活劇映画においてはこれほど面白い映画を見せる監督はいない。
その監督の27歳の時初めて監督したのがこの作品、この映画は、世界各地で大好評を博した。
 第一作目は、シーズンを迎えようとしている平和なある島の海水浴場、そこで、一人、またひとり鮫に食われたが、市長は年に一度の海水浴場をサメのために閉鎖するわけにいかない、関係者は止めるがなんとかオープンに持って行くが、海開きをしたその日にサメが出没する、そこで市長はこのサメを退治した人に三千ドルの賞金をかける。

 物語

 それは6月のある夜、小さな海水浴場アミテイーの浜辺には、気の早い若者のグループが焚き火を囲んでビールを飲んだりギターを弾いたりしていた。
 その中にクリシーという女子大生が、波打ち際目指して走り出し、沖へ向かって泳ぎだした、。
 やがて何かが彼女の足を引ぱっているような感じがしたが、水面からすがたを消した、サメにわられたようだ。
 そこから人間とサメとの戦いが始まる。

 三千ドルじゃだめだ、一万ドル」だせば俺一人で退治するという、漁師のクイント(ロバート・ショウ)がこのサメ退治を引き受けるが、船には警察署長のブロデイー、と海洋学者のフーバーが乗り込んでサメ退治にでかける事になった。

 感想

 なるほどこんなにスリルのある映画を未だに見たことがない、・・・と誰もがこの映画を最初に見た時の感想を述べたものだった。
 それからこのジョーズだけでも三作がつくられ、その他のスピルバーグ作品もこのすごい迫力が売り物となった。

 感じた度 ★★☆
   

陣内孝則二作品

2009-08-24 09:00:06 | Weblog



 陣内孝則二作品  脚本 塙 五郎  監督 梶間俊一  出演  陣内孝則 

 解説

 親戚世間に逆らって、重ねた悪事もこれまでか、一に窃盗、二に詐欺で、三度の喧嘩でパクられて、
検事、判事の居る前で一度は強情張ったけど、所詮叶わぬ現行犯、周りは厳しい監視の目、夜は冷たい鉄格子、瞼閉じればありありと、エプロン姿の可愛い娘。 

 ご存知ヤクザ映画の陣内孝則といえば、目が悪いのか夜でもサングラスをかけて、コートを羽織ったヤクザな大男、今風だと”ださいヤクザの格好”で21世紀でも映画してる、間もなく定年の団塊の世代のかたは、昔が懐かしいでしょう。

 「ちょうちん」を作った頃は、まだそれで何とか通ったが、次の「疵」でまた同じ格好、もっとも、話の中身が東京オリンピックの前の辺り、白井義男とダド・マリーノがボクシングをやって、白井が日本人初の世界チャンピオンになった頃だから仕方ないが、今だと陳腐なファツションだ。
たまたま二つの作品が目に付いたので見たが、脚本と監督と俳優が同じで、どちらもヤクザ映画だった。

 ちょうちん 1987年 陣内孝則 石田えり 渡辺広行

 駆け出しの少し偉くなったヤクザ村田千秋、少しは顔が利くがまだ組で言えば遣い走り、それが背伸びしすぎて親分に叱られて刑務所へ行き、出所後は愛人と堅気で暮らすというハッピーエンド。つまりちょうちんの様にあまり光らず、風に揺られてゆらゆらしている様を言うんだろう。

 「疵」  2003年 藤谷美和子 渡辺広行

 幼馴染の花形圭と松田はいじめられっ子で通っていた、大人になって街のチンピラになる、そして弟分の松田が安藤昇の暴力団にはいった事から花形圭も組員となる、自己紹介代わりに、米軍基地の兵隊からライフルを車で一台強奪するなどの業績で安藤昇の秘蔵っ子に祭り上げられる。
 圭は小さい時に、亡き父親の教えで、男は強くなれ、人には負けてはならない、お父さんはそのためにボクシングを習った、と母親に言われ、圭と松田はラグビー部で鍛える。

 圭は肩で風を切って歩き喧嘩するのがヤクザなんだと街をその格好で歩くが、松田は頭で勝負の控えめヤクザ、この二人が組の幹部にのし上がって行くというお話し。

 感想

 2003年頃から、シャルウイーダンスなど、リメイク型の映画が流行り出したが、同じ面々でヤクザのリメーク映画と来たもんだが、夢よもう一度なのか知らないが、あのヤクザスタイルは現代で見ると全く漫画のスタイルで面白い。
 だって、今何たって、”らしくない”と言うのがデフォルトで通っている時代、”らしいファション”は貴重な存在でもある。

 感じた度 ★☆☆


シンデレラマン

2009-08-22 09:19:28 | Weblog



 シンデレラマン  ラッセル・クロー、レネーゼルウエガー 2005年秋

 解説

 この映画は、二人のオスカー俳優が出ているという事で人気があるが、内容は、1930年代の貧乏暮らしの男がヘビー級の世界王者になった話を描いているだけ。

 物語

 沖中士をやっているジミーこと、ブラドッグはアメリカ中が不況で食えない時に妻や子供の為にボクシングを始めて、途中で腕の骨をおって辞めるが、再び貧乏から抜け出すためにボクシングをやり世界のチャンピオンになるという話だけ。

 感想

 オスカーを取るほどの俳優が出ている割には物語りは面白くない。最近ボクシングは、「ミリオンダラーべイビー」(解説はこの欄の下のほうに有り)がグランプリを3部門も取ってるというので人気が出た、また、韓国ドラマでも「美しい彼女」というドラマ(イ・ビヨンホン主演)で4チャンで放映されている。
 この二つは実に面白かったが、この映画は、ただ、貧乏人が家族愛の為に父ちゃんがガムばったと言うだけで面白くは無い。

 感じた度  ★☆☆

忍び

2009-08-21 08:50:28 | Weblog


 忍び 2005年製作  原作 山田風太郎 監督 下山 天
                  
             出演  仲間由紀恵  オダギリ・ジョー

 解説

 豊臣秀吉の後の徳川に変わった1614年、その時代より以前の400年もの間、戦国の武将に陰の武者として使われていたのが忍びである。
 人の及ばない妖しい力を持ち、戦う事しか生きる術を持たない闇の民、それを人は忍びと呼んだ。

 長い戦国の世が終わりを告げ、徳川の天下泰平の世が訪れた時、徳川にとって泰平を壊す最大の脅威は、甲賀と伊賀の忍者達だった。
 徳川の玄関番、つまりガードマン、警察組織の柳生は、この得体の知れぬ術をもって人を殺す忍びの者を最も恐れた、そして徳川は、泰平の世を乱すであろう忍者達を滅亡させる策略を柳生に命じた。

 この映画は、正に「梟の里」の続編ともいえる忍びの映画である。

 物語

 駿河駿府城に構える徳川は、伊賀と甲賀の忍者達を撲滅するための秘策として、両方の里に使いを出し、卍谷の甲賀忍者、これは徳川お抱えの忍者だったが、この忍者達と、豊臣が利用した伊賀の忍者達、これは「鍔の隠れ里」という隠れ里に村を作って忍者の訓練に明け暮れていたが、この両忍者に御前試合をやらせて、どんな事をするのかを確かめた。
 そしてその後、両方の忍者を戦わせて、殺し合いの隙を突いて柳生勢がその忍者の里をつぶすという作戦に出た。

 甲賀から5人の兵が出て、伊賀からも5人が出て、どちらかが勝ち残った者を駿府城に呼んで面倒を見るという。
 甲賀の忍者の統領は”源之助”、伊賀の忍者の統領は”お朧”この二人は太平の世で敵同士だが恋仲であった。

 源之助は、この戦いは徳川の策略だと見抜いたが、忍者達はどちらも、何のために戦うのかなんて事は二の次で、自分より強い相手と戦うか、死ぬかしか知らない輩たちだった。
 戦いに飢えていた両方の忍者達はやっとその時が来たと戦い始めるが、・・・。

 感想

 「梟の城」で忍びが戦力だった戦国の時代から、この映画を見るとこの時代が見えてきてなかなか面白い。そしてまたこの映画は、好き合った同士が最後に果し合いとなる所なんか何処かの映画にもあったな。

 感じた度 ★★☆





十戒

2009-08-20 08:23:03 | Weblog



 十戒  1957年

 解説

 この映画を上映する頃には、映画が総天然色と呼ばれるカラーから、さらに音響もステレオから立体音響になって、ついには、この映画で画像を立体的に見てもらおうというシネマスコープという技術が開発されて、モーゼが王の軍隊に追われて後ろは海でどうにも助からないという時に神風が吹き、敵の前には火の竜巻、逃げ道には海が二つに分かれて通れるようになり、最後に追っての軍隊は海に沈む。
 この神が起こした現象のシーンが立体的で、物凄い迫力だった。これが見せ場だったが、これ、ビデオじゃ想像するしかない。

 この映画を見たときには、映画館の中へ海の水がどどーっと流れ込むんじゃないかという恐怖感に襲われた。さらに立体的に見るには、サングラスのような眼鏡まで用意してあった。

 物語

 そして神は言われた、光あれ!と、こうして光があった、神はこの光から地上の生き物を作られた、そして神は人に地上の全てを支配させ、善と悪とを分つ力を与える、けれど人は神の「法」を知らず自ら欲しいままに振舞った。

 人が人を支配して、征服が征服のためになされる、弱者は強者に仕える身となりこの世界から自由は消えた。エジプトもヘブライ人を支配し、労働を強いた。
 奴隷となった彼らの暮らしは過酷なものと成った、けれど叫びは天に届いた、神は聞き入れ、エジプトの地に暮らすアムラムとイケベドの貧しい小屋に子種を授けた、その子の心には神の立法と、神の戒めがしるされ、ただ一人王国に立ち向かう事になる。

 以上は最初から入っているナレーションである。物語はここから始まる。
 このアムラムとヨケベドの子供が生まれたときに、預言者がこの国を滅ぼす不吉な星を見たと予言する、王はヘブライ人の子供を全て殺すように命じる、殺されることに忍びない母親は、籠に幼い子を入れてナイルの川に流す。
 それを水浴びしていた王女のビシアが見つける、召使ネムレトと二人、王女は夫を亡くして男の子が欲しいと願っていた所で神の授けた物だと信じた。

 召使は、身分の低いヘブライ人の子供はファラオの子になる事は出来ませんと言うが、この事を二人の秘密として王女は連れてかえる。
 何年かののち、その子供モーゼは成人する、そして数々の戦勝を上げ、国王の信頼を得る。その信頼から、町の建設を手がけるモーゼ、ここで奴隷の存在を知るモーゼは、奴隷に休みを与え、食べるものをふんだんに与える。奴隷達はまた、救世主が現れて自分達を救うだろうという予言を信じて疑わない。

 しかし、王ファラオの本当の子ラメテスは弟のやることが気に食わないでいる、そんなときに、モーゼのフィアンセの召使が30年間隠していたモーゼの出生の秘密をフィアンセに伝えるが彼女はこの召使を殺して口封じするも、身元はバレて砂漠へ追放される、しかし、追いやられる前に、モーゼは、母親が着ていたというガウンとアシカセの杖を貰う、お前はイスラエルの王だ、そなたの命はヘブライの神にゆだねよと砂漠へ追放される。

 モーゼは砂漠をさまよい歩き力尽きて塵となる時、神が手を差し伸べる、ある村へとたどり着く、そこでは、ヘブライ人ではないが別な種族で、信仰する神は同じであった、ツィポラに合う。
 明日、神が宿るシナイ山の近くの放牧地へ登る、宜しければ一緒に来ないかと誘われる、しかし、逃亡した奴隷をかくまったらそれだけで罰せられるんじゃないかと心配するが、貴方は賢い、それだけで充分だし、此処の土地ではかくまうとかそんなおきてはないという。其処でモーゼはこの土地で暮らすことに。

 シナイ山の近くでツィポラは言う、あの山には名も無い神がいる、今日は眠っているが神の神殿だ、怒ると噴火する。
 モーゼは、神は何処にでもいる、分け隔てなく何処にも居る、人は神に模って作られたという、神はみんなの中にいる全ての人の心の中にいるはずだ。
 ツイポラは、神様がいる時にはあの山がゴロゴロと鳴るのを知っている、大地が震える、雲が炎で赤く燃える。
 そんな時に神を直接みに行った奴はいないのか?シナイ山は禁じられた山今まで誰も登ったことがない、という。

 モーゼは、本当に其処に神が居るのかどうかを知りたいという、神を見ると人は死ぬことになるとツイポラはいう、つまり触らぬ神に祟りなしという考えだ、そしてここの牧場で羊飼いでもして平穏に暮らそうという。要するに求婚だ。
 しかし、モーゼは神の姿を見たいという。

 時が経ち、ファラオに疫病が蔓延した、それは奴隷達の神モーゼがしている業だとして奴隷達の解放を叫ぶが、ファラオの兄のラメテスは、あくまでそれは自然現象だとして奴隷の解放に反対する。
 しかし、モーゼの予言は間違いがなく周りはモーゼと奴隷を解放せざるを得なくなる、ファラオは再びヘブライ人の子供を殺す命令を出す、ファラオに来ていたモーゼの今では妻になったツイポラ、それらを載せた馬車が行く。
 救世主モーゼとその開放された奴隷達は自由の地を求めて群れを成して移動する。

 神の力の無力を知ったファラオのラメテスは、奴隷の皆殺しと、モーゼの生け捕りを部下に命令し、移動したモーゼの一族を追うが、モーゼの神の力の下滅びる。最後に、神そのものに逢う事の無なかったモーゼが山へこもり得たものは神の作った岩に彫った神の教えであった。それには10の教えが刻まれていた
 これを人々の前に持ち出し神はこれなんだと叫ぶ。

 神の怒りはイスラエルの民に向かった、人々が戒めを守るかどうか知るために
さらに40年間荒れ野をさ迷わせた、神の前で悪事を働く世代の人々は死に絶えて行った。けれどモーゼの目も力も衰えることはなかった。

十戒
 1汝姦淫するべからず。2盗んではならぬ、3隣人に対して喧嘩してはならない4隣人を無視してはならない。あとはえ?etc・・・。

 感想

 触らぬ神に祟りなし、どうも神さんについては、まして西洋の神さんとなるとさっぱり分からないんだが、要するに神とは、モーゼが妻のツイボラに話して聞かせるように、人間の心の中にあるものであり、火山や、自然現象の中に在るもんじゃないんだと思う。そしてそれは金儲けや、政争の道具としてはならないといましめて居る訳である。

 キリストを処刑したユダヤ人は敵だなんて政争の道具にしたり、イスラエルとパレスチナどちらも石油がなければ喧嘩にもなるまいに、どうも分からないね宗教は、だけどモーゼがもう一度復活しないかと思っている人居るんじゃないの。

 感じた度  ★★☆