行雲流水

ボランティア活動を中心に記録する

松尾内科

2021-05-19 10:49:45 | 日記
 風邪にかかり病院へ行ったとき、待合室のテーブルの上に「近頃思うこと多し(その8)」と題した院長先生の書かれたリーフレットが目に止まった。診察が済んだ時に、そのリーフレットを頂きたいと話したら、先生が今まで書かれたものを抜き刷りされ冊子に綴ったものを下さった。その方は大正8年お生まれで、井口明神2丁目で開業されていた松尾公三先生で被爆されていた。冊子の一部に一被爆者の手記 爪痕を読ませていただき原爆の悲惨さが体験をもとに書かれており震撼した。以前に太田洋子著「屍の町」を読んだ時以上に原爆の恐ろしさが伝わってきた。先生は九死でなく万死に一生を得たとリーフレットには書いておられた。当日病院で廊下に出てこられ肩をポンとたたいて額を指されて詩をよく味わってほしいと言われた。
 坂村真民の詩で 二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛を注いでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳を かたむけてゆこう・・・・
九死に一生を経験された先生も他界され、息子さんが病院を継いでおられる。実は広島市から80歳以上のワクチン接種券が届いたので、こちらの病院へ申し込んでおいた。

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