感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

給湯設備は電気か?ガスか?

2014-01-08 20:53:57 | 住宅リフォーム工事物語
今朝は今にも雨が降りそうな空模様ではありましたが、総社市総社の現場では何とか午前中は天気も持ちこたえてくれて解体作業が捗ります。

今日も「しんちゃん」、「まっちゃん」と一緒に現場で作業に励む訳ではありますが、室内の解体という事で皆が黙って作業に取り組む真剣な場面。

其れもそのはず、今回の物件の壁は土壁。

竹で組まれた木舞に泥を塗りつけて壁の下地にしている昔ながらの日本家屋の伝統工法。

しかし、解体の時は本当に大事で土壁を落とせば室内は土埃で真っ白に・・・

防塵マスクはしているものの余り大喜びで出来る作業ではないのは確かなのは経験のある人なら誰しも実感している筈。

しかし、止まる事を知らない二人の活躍で大半の間仕切り壁と天井は外れて桁や梁などの構造が露わになります。

ここで始めて新しい間取りにする為の補強材などの手配ができるのですが・・・午後からは雨も本格的に降り始め次の予定に合せて現場は彼らに任せ私は会社へ一旦戻ります。

会社で岡山市南区大福での浴室、便所の改修工事の見積もりをまとめ、夕方からは提出の為にお客さん宅を訪問。

今回は給湯設備をガスか?電気か?で悩まれていたお客さん。どちらにも一長一短あるのは確かで、私自身は片方を強くお薦めする事は基本的にはしません。

イニシャルコストを考えればガスが有利ですが、ランニングコストを考えれば電気。

自社の売上だけを考えれば、初期の設備機器の価格が高価な電気を勧めるのが商売人でしょうが、私の立場はあくまでも職人。

只、お客さんがどちらが良いかと判断できる材料とアドバイスは差し上げますが、最後に決めるのは実際に其処へ暮らす人の判断に全て任せます。

結局、お客さんが考えて出した答えは電気給湯器という事でエコキュートを選択。

此れが正しかったのかどうかは私の考える範囲ではありませんが、お客さんの判断が正しかったのだと言える工事施工は必ずお約束致します。

さて、最初は簡単に思っていた工事計画ですが・・・

浴室をユニットバスに替え、洗面所に洗濯機が置けるように部屋を広げ、トイレも完全にリニューアル、更に電力容量のアップにエコキュートの設置、下水桝への排水管の切り替えなど含めてしまうと、当初に私が予想していた倍の工事規模。

沢山の仲間と共に力をあわせて今回も全力で工事に当たらさせていただきますので、お客様どうぞ宜しくお願いします。

但、ユニットバスからトイレ、壁紙などなど全ての色決めを「あなたに全て任すから」とお客さんに任されてしまったのは些か不安でも・・・

其れでも全てが「感動としあわせの家づくり物語」の一ページに刻める様にがんばります。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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