風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

『ほめられもせず くにもされず』

2016-02-19 | こども 

1年生のaちゃんと留守番をしたとき

宮沢賢治の『雨にも負けず』を二人で読んだ。

 

最後の

「ほめられもせず くにもされず

そういうものに わたしはなりたい」に

aちゃんはおどろいた顔をしていった。

 

「どうして? どうしてなの?」

 

一日玄米4合がどのくらいかは

お米計り係りのaちゃんはわかる。

 

東や西や南や北に行くのもaちゃんはわかる。

 

でも

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ


このことは

どうしてか わからないという。

暗誦することは二人で出来るけれど

私は

最後の疑問にうまく答えることが出来ない。

 

 

 

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ※(「「蔭」の「陰のつくり」に代えて「人がしら/髟のへん」、第4水準2-86-78)
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ


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