風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
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私の好きなイギリスの詩人 クリスティナ ロセッティとつながる人々

・画家・詩人ダンテ・ガブリエル・ ロセッティは兄 ・西條八十 ・三井ふたばこ(西條嫩子) ・宮澤賢治  ・金子みすず

2つの「悼詩」古いノートから

2005-03-16 | 好きな詩・短歌
ボンタンの詩ですが古いノートを見ると2つ並べて書いてあります。

  「悼詩」    室生犀星

  ボンタン実る樹のしたにねむるべし
  ボンタン思へば涙は流る
  ボンタン遠い鹿児島で死にました
  ボンタン九つ
  ひとみは真珠
  ボンタン万人に可愛がられ
  いろはにほへ らりるれろ
  ああ らりるれろ
  可愛いその手も遠いところへ
  天のははびとたづね行かれた
  あなたのおぢさん
  あなたたづねて すずめのお宿
  ふぢこ来ませんか
  ふぢこ居りませんか


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  
  ボンタン実る樹の下にねむるべし
  ボンタン思えば涙は走る
  ボンタン遠きかごしまで死にやった
  ボンタン九歳(ここのつ)
  ひとみは真珠
  ボンタン万人に可哀いがられ
  らりるれる
  いろはにほ
  へらりるれろ
  あゝらりるれろ
  可哀い其の手も顔も遠いところへ
  天のははびと たづね ゆかれた
  そなたのおぢさん 室生犀星は
  そなたたづねて すずめのお宿
  ふぢこ来ませんか
  ふぢこ居ませんか
  ボンタン
  ボンタン
  せんていねんたる、せんていねんたる
  かはゆきあまり おれはなきます
  人にかくれて時計のかげで
  せんていめんたる
  せんていめんたる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もともとの本はもっていません。どこからか借りたか 
何かの載っていたのを書き写したのかと思います。

「或る少女の死まで」という本のなかにあるそうです。
捜すことが増えました。
どうしてふたつのボンタンの詩があるのか、
本に書いてあるかもしれませんし。

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ボンタン

2005-03-16 | 覚え書き メモ
鹿児島に転勤したかたから
ボンタンが送られてきました。
Mサイズの卵と並べてみると
どんなに大きいか よくわかります。

皮をむくと「実」は以外に少なく
あら^^と拍子抜けするほどです。
厚い皮に包まれて「実」は
長い間 みずみずしさを保っています。

ボンタンを見ると
室生犀星の「悼詩」をおもいだします。