文化遺産保護は、モノをやたらと片づけたがる女どもとの戦いだな。
しかし、同じ「飢餓」「脱水」といっても、死に際のそれは、違うのです。いのちの火が消えかかっていますから、腹も減らない、のども渇かないのです。人間は、生きていくためには飲み食いしなくてはなりません。これは、当たり前のことです。ところが、生命力が衰えてくると、その必要性がなくなるのです。「飢餓」では、脳内にモルヒネ様物質が分泌され、いい気持ちになって、幸せムードに満たされるといいます。また「脱水」は、血液が濃く煮詰まることで、意識レベルが下がって、ぼんやりとした状態になります。(「大往生したけりゃ医療とかかわるな」中村仁一氏著より)