超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

ランドマークタワーのブッフェ

2010-05-02 20:21:23 | 食べ物
結婚記念日を迎え、我が家は横浜ランドマークタワー地下1階のブッフェを予約した。
息子甘辛お気に入りの鉄板焼「よこはま」の向かいにある、「カフェ・フローラ」という店である。
普通のカフェレストランなのだが、ディナータイムになると様々な料理が立ち並ぶブッフェスタイルとなる。
ホテル直営だから料理一つ一つもきちんと作られていて味がよい。

ホテル棟ではなくランドマークプラザ側では、Cold Stoneを始め有名店が次々に入れ替わる激戦区のようだから、こちらも様々な工夫を凝らしている。
数年前だが同じディナータイムに訪れたら、途中でマジシャンがテーブルを回り、楽しい技を見せてくれ、大盛りあがりだった。
そしてあの店はたぶんあの辺りでは珍しいBYOのレストランなのだ。

サービスもすごく行き届いている。少し遠慮がちに持参したワインボトルを取り出すと、すかさずワイングラスをテーブルに用意し、コルク栓を抜き注いでくれる。
コーヒーや紅茶はサーバーで、冷たい飲み物は注文すると持ってきてくれる。
メインディッシュコーナーでは牛・豚・鳥のできたてステーキ、渦巻状のフランクフルト、パスタにピラフがずらりと並ぶ。

中央テーブルには多彩なオードブル、横浜野菜をふんだんに使ったサラダバー、点心やオリジナルカレーもある。
デザートコーナーにはフルーツからチョコレートタワー、アイスクリームにプチスフレみたいなのが並んでいる。
後で息子甘辛を喜ばせたのが、「自分で作るデザートケーキ」だった。

さて子供の頃は「バイキング」は憧れの的だった。好きなものを好きなだけ持ってきて食べてよい、なんてのは夢の世界だった。
和風であろうが洋風であろうが、必ず全ての料理を2回ずつ頬張った。(野菜はあまり食べなかったけど)
ただ大人になって、少ーしずつ味がわかるようになると、「バイキング」というのは必ずしも「うまい」わけではないことに気付き始めた。

寿司とか茶そばとか、エビチリ、パスタ、そして焼肉など色んな「食べ放題」に行ったが、どれも味はと言うと・・・イマイチなのよね。
その昔、同じみなとみらい地区のはずれにある、美生柑の一房を半分に切ったような形をしている横浜グランドインターコンチネンタルホテルの「ニューヨーク・ニューヨーク」というステーキレストランでステーキブッフェが期間限定で行われていた。
フィレ、サーロイン、骨付きリブなどがオーダーするごとにグリルしたてで出てくるのが宣伝文句だった。

私はこの日、このディナーに照準を合わせすべての準備を朝から進めていた。
朝飯も昼飯もご飯やパン一切れで済ませ、トレーニングジムでカロリーを消費し、ほとんど減量中のボクサーのようにディナー・ブッフェに臨んだ。
ところがオードブルがあまりにも美味そうだったので、空腹のあまり二皿平らげたら肝心のステーキをたった2枚しか食べられなかった。。。
何と言うことだ・・・全種類2枚ずつ計6枚注文する予定だったのに。。。

それ以来、私はブッフェと言えば、何よりもメインディッシュに向かうことにしたのである。
息子甘辛も串揚げにサーロインステーキ、豚肉のソテーなど山のように盛ってきた。
どういうわけか、彼は幼い頃から「ブッフェスタイル」にあまり興味を示さない。
好きなものを好きなだけもって来れるなんて、好き嫌いの多い子供にはすんごい魅力だと思うのだが・・・

どうもPICのブッフェレストランの影響らしい。ビールやワインがセルフで飲み放題なので、我々は行きたがるが、息子は「あんまり美味くねえよ・・・」とドーナツとかしか持ってこない。。。
たしかに外国で食べるブッフェは日本のホテルなどに比べて、味付けが大雑把でどぎつい。
食べるだけならあんまり魅力ないかもな。あそこに幼い頃からずーっと連れて行かれればブッフェってあんまり好きでなくなるかも。

しかしここカフェ・フローラのブッフェはどの料理もちゃんと作られていて美味しい。
息子は牛ステーキを焼いているシェフに以前、牛肉が黒毛和牛かどうか尋ねていた。。。
その日は渦巻き状の長ーいウインナーの作り方を教えてもらっていた。
私も量は少しずつだが、一通り半の料理を楽しみ、少々もたれてきたのでデザートで小休止だ。

タワーでやるチョコレートフォンデュというのは初めてだ。具はマシュマロ、ミニシュークリーム、苺、パイナップルなどだ。
串に刺してあるのだが、どうやってチョコを付けるのかよく分からず、下に溜まっているチョコの池に浸したら、ポロっと串から離れて落っこちちゃった。。。
「うわっ」と思わずチョコに池に手を突っ込むところだった。慌てて串で捜索したが、かき混ぜるだけで行方不明・・・
そ知らぬ顔をして次のヤツをちょんとだけ付け、手の甲にべっとりチョコをつけて舐めながら席に戻った。
実はチョコレートタワーはあの形をした塔があるのではなく、輪っかから滴り落ちるチョコがつながって見えるだけなんだって。
そこへ串を持っていくようだが、そういうことは最初に言えよ・・・



一通り料理を頬張った甘辛はデザートコーナーでずーっと何かやっていた。
しばらくすると「父ちゃん!これ傑作だろ?写真とってブログに載せてくれよ」
何やらカラフルなケーキを作って持ってきた。ハートマークのスポンジケーキを3段重ねにクリームで積み上げ、色んなトッピングを付けてデコレートされている。
自信満々のようだが、どう見てもビッグマック。。。




「第2弾に行ってくるぜ。」またコーナーに走って行った。どうも作るのが楽しいらしい。
「係の人に『本場のパティシエのようだね』って言われたんだぜ」
ビッグマックの次は尻尾のついたたこ焼きか?!



家族で「もうこれ以上は水も飲めぬ・・・」まで堪能はした。
「来る時にColdStone行ってアイス食いてえと思ったけど、もう無理だなー」
息子甘辛も苦笑だ。



その日1日で1万カロリーくらい摂ったかもしれない。我々はもはやよほど美味いところでなければ「バイキング」にワクワクする年ではなくなってしまったなー。
ランチブッフェなら68Fの中国料理皇苑のオーダーバイキングが素晴らしい。
最上階のラウンジ「シリウス」のブッフェも景色を楽しめてよいが、種類が少し少ない。
一方、息子甘辛はこれから成長期で食欲魔人と化すだろうから、しばらくはおいしいブッフェとかにしとかないと財布がもたぬ。。。


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4 コメント

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Unknown (小夏)
2010-05-02 23:43:30
おぉっ しっ師匠ーーーっ
本題の趣旨とは異なって申し訳ないのですが、
わ、わたくし感涙っ 
しばし一人むせび泣き うっうっ ←柱に向かっている感じで。
私自身ブログには書かなかったこと、サラリと書いてくださっていますー
やっぱり師匠の守備範囲はお広いっ、ちゃ~んと大事なツボ押さえていらっしゃるっ!
(またまた訳のわからないこと書いてしまいましたかしら・・ 汗)

チョコレートファウンテン(こんな名前でインプットされています)やったのですか~
わぁ~いいなぁ~(羨望ビーム)
リアル作成中写真にブロガー魂を見たり!!

甘辛君の、もう見ているだけでもニコニコしちゃいますよ~。
お子さんの心がおおらかに豊かに育つのはこういう経験だったりするのでしょうね
黒毛和牛質問、、カレやるわね^^

食い意地おばさん小夏はカスタードと生クリーム両方あることにも感激(笑)

コールドストーン横浜も繁盛のようですね~!
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Unknown (磯辺太郎)
2010-05-03 18:34:30
小夏さま こんにちは。

なっ、何かわかりませんが、お役に立てましたでしょうか。
どういうところがツボなのかなー。
まあ感涙していただけたのならいいや・・・

チョコレートタワーはお好きな人なら垂涎ものかもしれませんねえ。
あの近辺だけ独特な香りがしていましたから。
あの店以外で見たことないので、手がチョコだらけにならないように気を付けて撮りましたー。

さすがに店内を堂々と撮り回る勇気がなかったので他の写真はないんです。
ごめんなさい。。。

まったく息子は余計なことばかり覚えて困ります。「和牛ビーフ」と書いてあったので「これ黒毛ですかあ?」と聞いていたのが確か低学年のときでした。

さっすが、この小さなショボ写真でクリームの種類まで見分けられるなんてさすがグルメマダム!
今度行ったときはCold Stone、レポートしたいと思いますっ!
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Unknown (小夏)
2010-05-04 22:49:40
すっすいません、あまりにもわからないこと書いちゃいましたね。
ビュッフェとバイキングの言葉をちゃ~んとわかった上で使い分けて
いらっしゃるってことで~す。
いえ、磯辺氏にわたくしがそのようなことを申し上げては、、と思うのですが
そう言う感覚の方なのだとより一層嬉しくなって感涙!

・・・、師匠っ、写真で白いほうのクリーム、植物製か動物製かも考えていました(汗)
正直言うとコールドストーンで先に気になったメニューの
トッピングクリームは甘辛君みたいにどちらなのか聞きました。
過去にそんなこと聞かれたことなかったのか袋を確認するおねえさん。。
自分が怖いです アッハッ(汗)
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Unknown (磯辺太郎)
2010-05-05 18:28:24
小夏さま

うーむ。。。私達の子供の頃は「食べ放題」は「バイキング」であって、「ブッフェ」という言葉はありませんでした。
「バイキング」というメニュー名を初めて使ったのは帝国ホテルと聞いています。
何となく昔を思い出して対しておいしくないのを「バイキング」、今風にお洒落でそこそこ美味しいのを「ブッフェ」と呼んだ以外に使い分けてないのですが。。。
ちなみに「ビュッフェ」は新幹線こだま号の食堂で時速200kmまでの半円形のスピードメーター付き。
まあ・・・「よし」としましょうよ。

こっ、このショボ写真でクリームの主成分ですと!・・・
こちらこそ感涙ものです!!
きっ、黄色いやつがカスタードクリームですよね。(って食べたんだろ、お前!・・・とココロの声)
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