昨日、台風が来る、夕方には雨が降るらしいからと、昼間、とうさんにハヤコと早めに散歩を行くようにお願いした。
その間、私は夕食の準備をするつもりで。
ハヤコは、家の門を出てから少ししたところで、しばらく動かなかったらしい。
とうさんは先に行くが、ついてこないハヤコにしびれを切らして、一度家に戻ってきた。
ハヤコは驚く私に近づき、一緒に散歩に行こうと誘う。
ハヤコは、とうさんと自分と私とで散歩に行きたかったようだ。
だが、少し無理だったので、ハヤコにとうさんと散歩に行っておいでと言う。
ハヤコは、あんまり気に入らないようだが、とうさんと散歩に出かけた。
ジジババが本日夕方帰ってきた。普段どおり、皆で一時を過ごす。
ばあちゃんが言った。
「はぁちゃん、なんで睨むんね。」
やはり、ハヤコの機嫌は、完全には治っていないということだ。
ハヤコの心の中に、闇がまだ少し残っているようだ。
つくづく思う、犬は人間とさほど変わりぁしない、一度曇った心は一気に晴れない、なにかしら心に引っかかりながら、じきに忘れる。
渦中に味わう嫌な気分は記憶のかなたとなる。
ジジババも帰ってきたことだ、ハヤコにもそろそろ、「ヤな気分」は忘れてもらおう。
時が解決するだろう。