ハヤコと1時間歩いた。
私は普段、車で通勤をしている。車で約15分て距離か。
訳があって、昨日は車を借りている駐車場に置いて帰った。
今朝、ハヤコと一緒に徒歩で車をとりにいった。
私の速度できっかり1時間の距離。
前にも一度ハヤコと同じように車をとりにいったことがある。
前の時も思ったのだが、やはり今日もだ。
家を出発して30分くらいはとても元気がいい。
出かけることがうれしくて仕方がないらしい。 私ととうさん以外の者とは出かけないくせに。
「ハヤコ、待って。」
とにかく「ハヤコ」と「待て」を口にすることが多い。
私の速度に合わせることになかなか辛抱がきかない、匂い嗅ぎも旺盛。
リードはひどく引っ張らないが、逸る気持ちを抑えきれないのだろう、常に前。
が、30分くらい経つと、私の速度に合ってくる。さほど、私も困らない。
そうなると、リードは横。
さらに、45分くらい経つと、ハヤコ休憩。ベロを完全に出している。
ハヤコが休憩の間、リードは後ろ。
「もうちょっとだ、はちゃん。行こう。」
ハヤコ、のそりと歩き出す。
1時間かけて車に辿り着く。ハヤコは水を飲み、自分の車ハヤ号にさっさと乗り込む。
ハヤコ、力はあるが、持続力はあまりない。
しかし、少しの時間で、また力を増幅させる。
力の消耗と回復する時間が共に短く、疲れと癒えの差が見かけ以上に激しい気がする。
ピットブルとは、可笑しな犬だ。