ニュートンリング模型日和

他責思考を捨てよ

マスタングペースト

2015-10-18 20:20:03 | マスタングペースト
いざ!今回の記事は軍装品のメンテナンスに関してです。
革製品の手入れに用いるマスタングぺーストです。
値段は¥3000円程度でした。ミンクオイルよりちょっと高いです。





ミンクよりいいと言われたので、試しに購入してみました。
スポンジにつけて少しづつ塗っています。
革質にもよりますが、ミンクより革に染み込む感じが強いです。
急に色が変わったりして、びっくりします。

★革にオイルを塗る喜び
日本軍に限らず、この時代の装備品は革が多いです。
定期的にメンテナンスしないと、いつまでもカタイままです。
色合もレプリカ丸出しになってしまいます。
写真は中田製の弾薬盒と帯革です。
左の弾薬盒と下の帯革はミンクオイルを一度だけ塗布したもの。
右の弾薬盒と上の帯革はミンクオイルを数回とムスタングペーストを塗りました。
革にオイルを塗れば風合いがよくなり、変化を楽しめます。
革製装備品はまさに「育成ゲーム」です。



最近、意図的に着色された革を用いた複製装備品を見かけます。
個人的な感想ですが、色合が不自然に感じます。
固有色の状態から汗や土、メンテナンスで色合いが変化していったほうがリアルです。


★保革油
当時はこのような保革油が支給されていました。



★西部劇だ!
現代装備を収集している人に「西部劇みたいだ」といわれたことがあります。
本当にその通りだと思います(笑)。化学繊維など無い時代ですから。



革は水にぬれたり、裂けたりするので注意が必要です。
昭五式背嚢も、蓋を閉じる革の部分が裂けかかっています。
金具のサビの付着も注意が必要です。
写真のほかに、刀帯、刀緒、拳銃嚢などもあります。
定期的にチェックしないと心配になります。
オイルも塗りすぎると逆によくないので、注意が必要です。
メンテナンスは楽しいですが面倒です。
最近、革を使ってない装備品がすきになりました。
デザインより機能性です(笑)。



ではでは。
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実物 昭和十二年改正雑嚢

2015-10-06 21:58:42 | 日本陸軍 雑嚢
久々の軍装品関係の更新です。実物 昭和十二年改正雑嚢(昭和十二年型雑嚢)になります。
陸軍被服品仕様聚には昭和12年11月15日改正とありますが、正確な改正年月日は不明です。
いわゆる昭和七年型雑嚢に同じく、「差込尾錠」という特殊な金具が特徴的です。



一説には、この雑嚢は昭和13年制式とする説もあります。
理由は昭和13年標題「陸軍服制第5條による服制並装具の制式中改正の件」中にそれらしき図があるからです。
図中の雑嚢は、嚢の正面下部に縫目があり、口の側面に大正三年型雑嚢のようなホックがありません。



この資料には主に昭和13年に制定もしくは改正された装備品が一覧として制式と共に記載されています。
また、それ以前に制定された装備品は図のみ記載されています。
同資料中には雑嚢の図はあれど、特に制式については触れられていません。
よって、昭和13年制式ではなく昭和12年説が有力となっています。
ちなみに、昭和13年の新聞記事では「大形にし内容量を現制に比し、約三分の二を増加す」とあります。
これは昭和十に年型雑嚢を指していると思われます。
【神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 軍事(45-020)、大阪朝日新聞 1938.4.14(昭和13)】


(1)蓋布
しっかりした防水帆布で出来ています。
汚れがひどかったですが、ちょっとづつキレイにしました。
金属部分はサビがひどく、サビを彫刻等で削り落とした後、再塗装しました。
リベットも腐食していたので、塗装で保護しました。







★蓋締紐基部
蓋締紐の縫いつけ基部は、長方形の中にバッテンです。
これは昭和七年型と同じです。



大正三年型は砂時計の様な形になっています。



いわゆる昭和十二年型改では横線になっています。







そして中田雑嚢(昭和十五年型)




(2)嚢(フクロ)
旧来の雑嚢よりも容量が増加します。正面からみて、輪郭をなぞるように縫い目が見えるのが特徴です。
中締紐は平紐になっていますが、昭和七年型ではこの部分も差込尾錠を用いています。
なお、大正三年型・昭和七年型にあるフクロの口を広げたり閉じたりするホックはありません。







★差込尾錠
尾錠はサビだらけで、全く動きませんでした。少しづつ金ヤスリでサビを削り落としました。
サビを落とすスプレーは生地に付着するとシミになるので気をつけてください。
この部分も再塗装を施しました。当然、洗う前に塗装しています。ラッカー塗料です。
以下の写真一枚目の状態で、蓋閉紐を差し込み、二枚目の状態で固定状態になります。
回転する金具にはギザギザがついており、紐をしっかり固定してくれます。紐が痛むのでやりません。





底面中央に縫い目が見えます。これは十二年型によく見られる構造だそうです。



中央に縫目がないタイプも存在しています。



蓋とフクロの連結部分は旧来の雑嚢より幅が広くなっています。
検定印ははっきり見えません。





背面です。この部分は、釣紐の縫いつけ基部に注目ポイントがあります。
大正三年型/昭和七年型まで長方形(四角形)だった縫い目は[×]に変更になります。
容量増加にともない、強度アップの必要性が出てきたのだと思います。
左が昭和十二年型、右が大正三年型です。







こちらが大正三年型雑嚢です。比較してみてください。




(3)釣金
この部分も「うなるほど」サビが固着しており、金ヤスリでガリガリ削り再塗装しました。
リベットも青サビが浮いていたので、塗装で保護しました。





★まとめ
以上で紹介を終わりたいと思います。まだまだ理解不十分な点が多いです。
いずれ資料を追加していくつもりです。





ではでは。


*オマケ
先日、少佐殿が元陸軍伍長のお爺さんにタイムマシーン(仮題)のテスト版をみせたそうです。
この方は、大戦末に砲兵として出征し、満州で指を三本なくしておられます。
実際の状況とは異なる点や、衣装の色が違うというご指摘をいただきました。
また、主人公に関して、「こんな弱い兵隊はいない!」とおっしゃられたそうです(笑)。
作中での号令のかけ方については問題なかったようです。
脚本の方は高評価だったようで、当時を知る方に観て頂けただけでうれしかったです。

コメント (2)
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