実物 昭五式外套

2014-08-30 20:13:19 | 日本陸軍 外套
昭和5年改正の下士以下外套、いわゆる昭五式外套です。
明治38年制の下士以下外套以来のダブルボタンからシングルボタンになります。
フードは従来は憲兵科に支給されるもののみ着脱式でしたが、これ以降全て着脱式が基本形になります。



図を1930年04月11日官報より引用します。
背面には剣留釻(ベルトフック)があります。
ちなみに、防雨外套(レインコート)も基本構造は同じですが、剣留釻のかわりに剣留があります。
なお、昭和13年(九八式)以降では「雨外套」という呼称が用いられます。



肩の内側には軍衣側の肩章との接触により、双方が摩耗することを防止するためと思われる「当て布」があります。
この「当て布」は自分個人の調べでは、大正4年以降製造の四五式外套から用いられているようです。
画像左側が胸側、右側が背中側です。



「当て布」の縫い目は表からも確認することができます。
肩章支紐は脱落していたため、鬼塚堂製の複製品で再生しました。



ここで、なぜか混同されることの多い改四五式以前の外套を示します。
参考に改四五式外套の図を1922年09月27日官報より引用します。
上記の昭五式外套と比較してみてください。



続いて、こちらが将校同相當官准士官外套です。(分割された図を連結しています)
下士官兵用外套とはボタンの数など構造が異なり、左腰には「脇裂」があります。
基本的には明治~大正期と基本形状は同じですが、昭和5年の改正により背面の裁断が改められます。
生地色は従来のカーキ色からグリーン系がスタンダードとなります。



下が昭和5年改正の背面の裁断です。
この時、将校以下軍衣の背面の裁断も改められたことは既知の通りです。



最後に、「見習士官外套(昭五式)」を示します。







ではでは。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« K.K.MFG.CO.  | トップ | HIKI-SHOP製 日本陸軍将校准... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日本陸軍 外套」カテゴリの最新記事