山の頂から

やさしい風

未来の御客様

2011-06-01 00:18:19 | Weblog
 初夏には珍しい台風が去って、紫陽花の蕾も目立つようになった。
今年も≪うづま絵手紙教室≫の会員の皆さんによる作品展を予定している。
バスツアーは思うように集客がないようだ。
旅行会社からの予約のファックスは捗々しくない。
原発による風評被害は、どうやら長引きそうな気配。
今の時期、観光客は余りなく山内はひっそりとしている。

 今日の昼時、6~7人の中学生がサンプルケースの前で品定め。
その中の女子生徒4人が名物定食を注文した。
「ウィークデイなのに今日はどうしたの?」と聞くと、
社会科学習だという。グループ毎に興味ある場所を歩くのだそうだ。
電車とバスを乗り継いできたとも言った。
「あのぅ、焼鳥のお土産も欲しいのですが・・・」と、
3人の女生徒が追加注文した。大人顔負けのお客様だ。
傍らで食事をしていた御夫婦が微笑んでいる。
「未来の常連客となりますね」と。

 確かに青年となって当地を訪ねてくれるお客さんに、
小学校の遠足で来たことがあってと言われることが時折ある。
或る小学校では十数年来、宿泊学習の際、郷土の名物を食べるといって、
4年生が昼ご飯を食べる予約を頂いている。
その際、「皆さんが大人になって日本、いえ世界各地で活躍するようになった時、
ふと故郷を思い出したらこの名物料理を食べに来て下さいね」と、
未来のお客様に挨拶をしている。
素直な瞳で見つめる児童達に明るい未来がありますようにと願わずにはいられない。
郷土を愛し、日本国を愛する人間になって欲しい。
そんな彼らが国旗と国歌を素直に受け入れることのどこがおかしいのだろうか!?
国旗と国歌を否定するような教員は要らない。
況してや国会議員をや・・・

    【降り止んで夏鶯ひと鳴き山を裂く】  初桜

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