山の頂から

やさしい風

大東亜戦争

2008-07-17 22:34:56 | Weblog
息子夫婦に連れられて来たと92歳の女性がみえた。
現在も出来る農作業はしているそうで真っ黒に日焼けしていた。
「大東亜戦争で夫を亡くして・・・」と言われた言葉に、
あぁ~、夏がまた来たと感じた。

 【大東亜戦争】などとあまり耳にしない言葉である。
1941年12月に閣議決定された太平洋戦争の呼称の一つと、
ものの本に書いてあった。
1945年、GHQにより使用を禁止され検閲の中で、
すべて【太平洋戦争】という用語に置き変えられていった。

 そうして、占領軍による日本軍の残虐行為と国家の罪を強調し、
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の存在によって、
戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけたという。

 フレンドリーなアメリカ人を印象付けられながら、
アメリカの呪縛の中でもがいている現代日本があるのだ。
米・経済破綻、恐慌が間もなく日本を襲うと囁かれているが、
諸共に沈没することなど真っ平御免である。
同時に使用を禁止された【八紘一宇】は、
今こそ生きてくる言葉ではないかと思う。

 1940年、近衛文麿首相が「皇国の国是は、
八紘を一宇となす建国の精神に基づく。」と発言した。
この精神は欧米の白人優越主義への反発から、
人種による差別の撤廃や≪民族自決≫を謳ったものである。
が、本来の意味すろところであるらしいが、
世界の現状にアピールする言葉だと感じる。

 「大東亜戦争がなかったら人生が違っていたよ」と、
その人は言った。幼い子を連れ再婚をし沢山苦労をしたそうだ。
「元気だったら、また来るよ」と車に乗り込んだ後姿を、
角口で見送って、まだ明けない梅雨空を仰いだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿